ゴールが曖昧だからFIREを目指す人が増える?
昨今FIREという言葉が広く認知されるようになったせいか、NISA貧乏を始めとして極端に前のめりにFIREしたいという連中が増えてきたように思います。
それもこれも、FIREには5,000万円必要とか1億円必要とか、いやそこまで必要ない。
サイドFIREなら3,000万円からでもと言ったように、目標となる金額自体があいまいなので、「これくらいなら自分でも出来そう」と考える人が増えたこともあるのでしょう。
年間支出の25倍というのがFIREのFI部分の基本ルールですが、これも年間支出の12.5倍貯めてフラミンゴFIだ。
だとか、
引退後の支出は3割減で計算してもOKだから、FIREの資金も3割引きで計算するといったFIの計算の元になる数字を弄る猛者たちも居ます。

不思議なことに「これくらいあれば十分、FIREしたろ」と適当な金額でFIREする人を見かけません。
第三者から見て、ちょっと無理矢理過ぎん?と思っても、一応数字上の辻褄を合わせにくる人が多いように思います。
私もFIREしたので、老いも若きも皆FIREしたいという気持ちは非常に分かる。
NISA貧乏のように1秒でも早くNISA枠を埋めて、複利効果を最大限受けつつFIREしたいというのも分かります。
でもFIREなんて、将来の話でしかありません。
今の生活あっての、将来の話だと思います。
今日は1秒でも早くFIREしたい勢たちに送るFIREについてのお話です。
良かれと思って計算するからよりFIREに前のめりになる。
私自身は30代後半に差し掛かるまで、厳密には36歳くらいまではFIREを考えていませんでした。
FIREしようと思う前から資産運用は続けていましたし、収入の割には生活水準も慎ましいものだったので、FIREしようと決意した後も実はそれほど大きく生活は変化していません。
FIREを考える前より支出を抑えようと、よりケチになったくらいですw
そして、こういった行動の変化の元になる儀式があります。
FIREする人なら誰でもやると思いますが、今の資産が年〇%増えたら、いつ頃FIREできそうかシミュレーションすることです。
月〇万円なら、FIREに必要な資金は〇〇〇〇万円
今、これくらい持っているから年〇%増えたら、8年後にはFIREできそうみたいなシミュレーションです。
こんなシミュレーションを始めてしまうと誰でも、支出を減らしたくなるでしょうし、1円でも多く突っ込んで回したくなると思います。
シミュレーションで数字が露骨に見える。
これがFIRE民がFIREを急ぐ原因の1つだろうと思います。
FIREは年を経れば経るほど難易度が下がるという事実
それが悪いのか?
そう聞かれると、別に悪いことじゃありません。
私自身もFIREしているので、気持ちも分かる。
まぁ分かるんですが、そんなに急がんでも良いんではないかとも思います。
FIREは早ければ、早いほど良いみたいな感じになっていますが、早くFIREすればそれだけ不確定要素も増えます。
20代、30代でFIREしたら、もしかしたら結婚して子どもができたりする可能性もあります。
FIREの大前提のFIRE前に想定した年間支出が変わる。
これはFIRE失敗の可能性を高くするはずです。
でも、50代くらいでFIREするのであれば逆に不確定要素は少なくなっているはずです。
両親も鬼籍に入っている可能性がありますし、残る不確定要素は自分の寿命くらいになっていれば、FIRE計画自体もより精度の高い計画になるでしょう。
それに必要な額も変わるでしょう。
20代、30代でFIREする場合、残り50年以上を考えなければいけないので、年間生活費の25倍以上は必要と見積もる方が安全です。
ですが、50代でFIREとなれば年間生活費の25倍はやり過ぎ感が出る可能性が高い。
残り10年もすれば年金が支給され、必要な生活費は更に少なくなります。
だから、FIREはEarlyじゃなければEarlyじゃない程、紛れが少なくなって簡単になるってことです。
性急すぎるFIREよりSLOW FIREでも良いんじゃない?
FIREの話をすると、サイドFIREを始めとして1秒でも早くリタイアしたいって話になりがちですが、逆の考え方も存在します。
それがSLOW FIREです。
SLOW FIREは極端な節約や早期すぎる退職を考えずに、無理なく資産形成をしながら定年までのリタイアを目指すと言う考え方です。

キッズども無茶しやがってと、横で見ててハラハラするような状況より好ましい考え方です。
無茶しなくて良いので、極端な節約も必要ないですし、極端とまでは行かなくても今まで好きでやっていた消費行動を止めたり、減らしたりといった「FIRE前の準備行動」のような動きもしなくて良いので、ストレスも少ないでしょう。
今の生活の延長線上にFIRE後の生活があるというデザインになると思います。
FIREは長期戦なので、FIRE前とFIRE後の生活に差はない人が多いでしょうが、ここで言う延長線上は「FIREを考え始める前の自分の生活」の延長線です。
今の生活の犠牲を最小限にするというコンセプトなので、特にパートナーが要る場合は理解が得られやすそうな考え方だと思います。
最近のFIREにやたら前のめりなキッズ達を見ていると、もっとゆっくり、じっくり取り組めば良いんじゃね?
と思ったのでSLOW FIREを提案してみました。
ゆっくり準備した方が良いことは分かってる。
そうは言っても、早く辞めたい。
この辺りがFIREのジレンマなんでしょうね。



コメント
平均年収なら生活費30年分蓄財して50過ぎまで働いて会社都合退職で失業保険満額貰ってFIRE(遅め)する方が再現性が高いですね
名無しさん、コメントありがとうございます。
FIREなら、50代が再現性高いでしょうね。
それより若いと難易度が高くなる割に、不確定要素が増えるので
毎週月曜が憂うつくらいなら、じっくり準備してFIREするの方が後悔が少なそうだと思います。
こんばんは仙堂です。
生活費を切り詰めてまでFIREを目指すのは賛成できません。
普通の生活をしながら給料の2割ぐらいを投資に回して、ゆっくり蓄財が現実的じゃないかな。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
余程社畜が嫌とか無ければ、無理がない範囲でFIREに向けて投資を続けるというのが現実的ですよね。
SNSでも辞めた、辞めたって煽られるし、FIREした人の動画を見ることも多いでしょうから
辞めたいのも分かるんですけどね。