FIREを肯定しているフリをした批判記事を見る。

止める人 セミリタイア
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社畜のFIREはお金の話がメインになって当たり前

つい最近、FIREの目的は金だという銭ゲバ記事を書きました。

FIREした目的は一生果たされることは無い
FIREの目的は金になりがちFIREを目指していると、人生において大切な目的が「お金」の問題にすり替わりがちだと思います。普段の生活から支出を管理して、無駄な支出を切り詰めつつ余ったお金を投資に振り向けるという生活を長年続けるFIRE前の社...

社畜がFIREしようと思うと、まず1にも2にも金の話をせざるを得ません。
何しろ入ってくるお金が給料と言う名の小銭がメインの収入ですからね。

この少ないお金をどうやって膨らませていくか、試行錯誤していくしかありません。
FIRE後も金の話はついて回ります。
遊んで暮らせる金はあっても、それほど余裕がある訳ではありません。
社畜のFIREに節制は必須です。

FIREする前も、FIREした後もお金の話はついて回る社畜のFIRE
今日はこの社畜の努力を真っ向から否定する記事を見たのでそのお話をしようと思います。

FIREする前から幸福か不幸か何て考える必要ある?

30代でFIRE達成した日本人が明かす「幸福なFIRE」と「不幸なFIRE」の分かれ道という記事を見ました。

30代でFIRE達成した日本人が明かす「幸福なFIRE」と「不幸なFIRE」の分かれ道 | Business Insider Japan
FIREには「幸福なFIRE」と「不幸なFIRE」がある——。こう話すのは30代でFIREを達成し、世界一周したYOSUKEさんです。株式投資と不動産投資の収入をもとに暮らすYOSUKEさんに、FIRE達成者のリアルな内情を聞きました。

スタートアップに参加した会社がたまたま当たって役員、ストックオプションの行使でFIREできた人のお話です。
かなり運要素が強いFIREですが、こういったスタートアップ企業は山ほど存在します。

中小企業庁が発表している2023年度版中小企業白書に設立登記数が発表されています。直近1年で約11万件から12万件ほど起業しているようです。

このうち上場企業はたった3,938社です。
毎年10万社以上の会社ができて、そのうち上場しているのが3,938社
余程将来有望な分野で起業したとしても、上場できるのはかなりのラッキーです。

上場できるような有力な商品やサービスがあったとしても、時代やタイミング、その時の流行りで上場できないなんてことはザラにあるでしょう。

2023年 中小企業白書 付属統計資料から引用

以前、若手社員はホワイト企業を辞めてスタートアップに行ったらブラック企業過ぎて擦り切れるまで使われることになるので、そのままホワイト企業で働きつつ副業した方が良いんじゃない?って話をしましたが、開業した会社がその後上場するなんて超低確率です。

わかてのしゃちくは こんらんしている。
ホワイト過ぎて離職とかエイプリルフールかな。自分の会社がホワイトすぎて離職する若手が増えているという記事を見ました。会社がブラック過ぎて辞めるなら良く分かります。若手に限らず如何に仕事大好きな社畜であってもブラック企業は退職するべきでしょう...

上場できなきゃ旨味は殆どゼロで、ブラックな働き方を続けることになります。

それでもOKなら人生を賭けた博打をしてみるのも良いでしょう。
当たれば美味しいです。
当たれば・・・

FIRE肯定派ぶったFIRE否定記事やったか

その人生賭けたギャンブルに無事勝利してFIREした人がFIREを語っています。
この方曰く、昨今のFIREはいかに早く会社を辞めて、いかに早く資産を増やすことに終始していると言っています。

FIREできるかよりFIREして幸せかとか、FIREする目的の方が大切だそうです。
何でしょうね?
既視感がありますね。

何か情熱とかストーリーとか言ってた経営者が居たような・・・

経営者が考えるFIREに必要な準備と、社畜が考える準備は全然違う
久しぶりにFIREを考えたことがない人のFIRE論を見た。最近の物価高と株安で、すっかりネタ切れ気味となってきたのがFIRE系のお話です。ネタ切れ気味になってきたと言いましたが、FIREに対する需要が無くなったわけではないのでしょう。最近は...

お金への執着や、喪失することへの恐怖が不幸なFIREになるそうです。
まぁ言っていることは分からなくもありません。

ただねーやっぱりFIREするまでの過程が全然違うんですよね。
社畜がFIREするのと、一発当ててFIREした場合ではFIREに辿りつくまでのプロセスが全然違うんですよ。

社畜の場合、長い時間をかけてコツコツ資産を積み上げてFIREするんです。
指折り数えてあと何年、あと何日、あと何円と。
一気に何億ゲットからのFIREとは、FIREまでのプロセスが違います。

社畜がFIREする場合、FIREするまでの過程で仕事が心底嫌いになっているんです。
もしくは、会社に精神を破壊されてFIREします。
FIREする目的は、あくまで仕事を辞めることです。
だから、FIREを語る時はいかに早く会社を辞めて、いかに早く資産を増やすかという話になるのです。
FIREしてから何をするかとか、何が幸せかなんてのは二の次です。

目的や幸せはFIREした後でも良いでしょう。
仕事を辞めて、精神状態がニュートラルになった後でも、目的を考える時間は十分にあります。

ウンザリするくらいの時間をかけてようやくFIREしているんですから、FIRE後のビジョンなんかより、FIRE卒業しないためのキャッシュフローの方が遥かに重要です。

私の考えるFIRE否定派たち。その4分類について語る。
肯定する人も居れば、当然否定する人もいる。FIREという言葉も大分市民権を得てきたように感じます。全く興味の無い人でも、ニュース等で一度は耳にしたことのある言葉になってきたでしょう。そしてFIREという言葉を聞いて、肯定的に考える人と否定的...

で、最後にRetire Earlyしない方が良いという話で締めています。
何か変だぞと思い読み返してみましたが、こいつFIRE卒業してんじゃねーか。
FIRE(と言う名の長期休暇)して世界一周したら起業していやがります。

お前経営者だな。
経営者の語るFIRE肯定派ぶったFIRE否定記事のようですね。
キャッシュフローか資産形成の話から始まらないと、社畜はFIREできねーんですよ。

そこを否定してビジョンがどうこうとか言っていたら、社畜は一生FIREできませんよ。

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コメント

  1. あかいろ より:

    結局根底にあるのは経営者からしたら
    「奴隷が減ると困るのでFIREなんてするんじゃねえ」
    ってことだからこういうビジネス雑誌とかの記事は読むだけ時間の無駄です。

    • nekonabe より:

      あかいろさん、コメントありがとうございます。
      人手不足=奴隷不足ですからね。
      FIREするに辺り色んな人の意見を見ています。

      見れば見るほど経営者のFIRE論はクソです。

  2. はしQ より:

    nekonabeさん、おはようございます。今日こそ会社を休みたくなった、はしQです。
    nekonabeさんに同意です。たまたま運よくスタートアップにかかわり、運よくFIREできるだけの、資産を手に入れた一握りのラッキー経営者もどきが言いがちな話です。はしQはこの道を勧めるなら、いっそ宝くじに給料の半分を注ぎ込み10億円を当てる道を勧めます。確率的にはそう変わりませんし、努力のレベルが違います。自分ができたからと言ってそれを素人社畜に勧めることはむしろ罪でしょう。あるいは親の遺産が転がり込んでFIREした方が、「資産家の親の元に来世は生まれるようにしなさい」と言っているようなものです。FIREが独り歩きして興味を引くので、玉石混交の状態のようです。ではまた

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      確かに宝くじで1等当たった人がFIREを語ったら同じように頭の茹ったことを言いそうです。
      宝くじより実力要素が反映されるので、自己承認も高いんでしょうね。
      別に自分で思っているだけなら良いんですが、経営者の質の悪いのは自分の考えを広めようと発信することですね。

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