あえて非正規?なんであえて?
あえて非正規雇用を選択する若者が増えているという記事を見ました。
何かこういう記事を見ると40代のオッサンとしては「あ~ぁ」と思ってしまいます。
そもそも「あえて」って何でしょうね?
いや、意味は分かるんです。
わざわざとか、ある意図を持ってという意味で使っているんでしょう。
ただ「あえて非正規」っていう表現がちょっとアレです。
今日はあえて非正規を選択しているらしい若者についてお話しようと思います。
今「あえて」とか言う人は奴隷商のセールストークに騙されている。
記事では、都合の良い時間に働きたいとして非正規になった人は2023年に73万人と、10年前より14万人増えたそうです。
彼らは自分がやりたいことを優先するために「あえて非正規」になったそうですが、この事象について考えていこうと思います。
まず、直近の日本の雇用情勢は売り手市場です。
平成25年からずっと求職者数より求人数が多い状況で推移しており、ここ数年は1.2~1.3倍で安定的に推移しています。
正社員有効求人倍率も1.00倍と選り好みしなければ全員正社員になれるといった状況です。
氷河期世代の私からすると「何があえて非正規だ。張っ倒すぞ!」という状況です。
私の学生時代はフリーターが流行っていた時代です。
景気が悪くて企業が採用を絞っていたため、正社員での採用はかなり大変でした。
当時はとりあえず正社員は諦めて、一旦フリーターになっておこうとフリーターを選択した人もいっぱいいました。
「人生を真剣に考えているからこそあえて就職しない」とか、「夢の実現のために自由な時間を確保しよう」とか、どこかで聞いたようなキラキラキャッチコピーがバイト情報誌にありましたが、今言っていることと変わりません。
奴隷商(派遣会社)のセールストークのようなものです。
然も素晴らしいモノであるかのようにゴミを売りつけています。
ここで「あえて非正規」を選択してしまうと、奴隷商の思う壺ですよ。
あえて非正規やるくらいなら、あえてFIREしろ
そもそもフリーターも非正規も大して変わりがありません。
フリーターに毛が生えたようなものが非正規ですからね。
今はフリーターでも厚生年金と健康保険の加入義務があるので、大した差がありません。
奴隷商にピンハネされているか、されていないか。
バイトよりはホワイトカラーの仕事が多いかな程度の差ですね。
普通に正社員になったとしても安くこき使われるのに、それより更に不安定で、更に安くこき使われる非正規なんてわざわざ選択する必要がありません。
いくら何でもドM過ぎます。
そして、最大の問題なのはもう失敗している過去があることです。
氷河期世代でフリーターをチョイスしてしまった人たちは今は貧困化で非常に大変なことになっています。
もうすぐ60代なのに年金払っていない人も多くいますし、フリーターで大した職歴もないから正規職員に転職も出来ないと、所謂「人生詰んだ状態」の人がいっぱい居ます。
この「あえて非正規」20年後に今のフリーターみたいな状態になる可能性がかなり高いですよ。
そもそも「あえて」なんて言うほどやりたいことなのか?
正社員で働きつつ副業で好きなことをするのが、最もクレバーな選択のはずです。
「生活に必要な小銭は正社員」、「青天井に稼げる可能性があることは副業」で良いでしょう。
学生時代から始めて芽が出るか確認しておけば良かったはず。
芽が出なかったなら「向いていなかった」ということですし、やらなかったのなら理由の如何を問わず、「そこまでやりたいことでは無い」ということです。
それにも拘わらす社会人になってから「あえて困難な道」を選ぶ理由が分かりません。
どーしてもやりたいなら、正社員の社畜で蓄財&投資で財を築いてFIREした後に好きなだけやれば良いと思います。
「あえて困難な道」を選ぶくらいなのですから、年月が経ってもやりたい熱量があるでしょうし、蓄財のための節約も、投資の勉強も大した労苦ではないでしょう。
「あえて非正規」より「あえてFIRE」
失敗しても人生詰まないのでおススメです。
コメント
nekonabeさん おはようございます。はしQです。
当方の経験では非正規は最も搾取されている職業と思われます。「好きな時に働ける」は需要旺盛な時かつ能力が高い人には通用しますが、この一握りですら不景気になれば切り捨てです。何せ社畜がこの削減した部分は埋めてしまうので。いわゆるバッファーです。同一労働同一賃金と掛け声はかかりますが、そう簡単にはいきません。ただしあえてFIREは根本から難しいと思います。社畜にもなれない人はFIはまず無理でしょう。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
正社員より不安定なら、非正規の方が給料高くないとダメなんですが何故か非正規の方が給料安いですからね。
誰がこんなもんになるんだと思いますが、何故か需要があります。
言葉足らずでしたがあえてFIREは、やりたいことがあるなら資産作ってからやればってことです。