裏技的なFIREへのショートカットだが、私はやらない。
FIREを目指している人の蓄財方法は様々です。
家計簿をつけて支出の把握した後、固定費の削減を行い、細々した節約をして投資の種銭を作り、あとは投信に毎月入れる。
生活費の25年分が貯まるまで、毎月ひたすらその行動を続けると言うのが基本的な流れになります。
この基本的な行動に加えて、収入アップのために副業や転職などを挟む人も居ます。
これも投資にぶち込む種銭を増やすための行動です。
この基本的な行動以外の第三の手法を用いて投資の種銭を増やす人々も居ます。
それがこどおじ、こどおばと言った人たちです。
彼ら(彼女ら)は、基本的にフリーターだったり派遣社員や契約社員といったあまり収入が高くない人が一人暮らしするだけの余力がないので、そのまま実家で生活すると言うパターンが多いのですが、正社員フルタイムでこどおじ、こどおばをする人というのも存在します。
固定費で最も大きい住居費と、毎月かかる変動費である光熱費や食費が節約できるため、投資の種銭を作り出すという意味ではこどおじは最も効率が良いと言っても良いかもしれません。
ブログ村でもFIREした人の中にもこどおじが居ますが、そりゃ生活費がほとんどかからなければFIRE余裕でしょう。
収入の大半を投資に振り向けることが可能なこどおじはFIREへの裏道、ショートカットとも言えるかもしれません。
ただ、こどおじのままFIREしても、Financial Independence(経済的自立)かと言われると首を傾けざるを得ません。
実家に寄生していて自立はしていないと思うので、FIREではない気がします。
Financial Parasite Retire EarlyでFPREでしょうか。
FIREを達成したとしても、FPREとは達成までの難易度が異なるのであまり一緒くたにされたくないなと言うのが私の感想です。
ワールドワイド化するこどおじ、こどおば
こどおじは日本だけの事象だと思っていましたが、最近世界でもこどおじ化が進んでいるニュースが取り上げられており、私も何度か記事にしています。
中国のこどおじは実家に寄生した上で、更にお金まで取る強烈さでした。
中国はアジア圏なので、こどおじはアジア的な家族主義が悪い方向に作用しているのかと思っていました。
欧米の人は、個人主義的で自立しているというイメージがあったので、こどおじなんて存在しないと思っていましたが、欧米でもこどおじが居るようです。
以前、イタリアのこどおじ兄弟が親に訴えられたニュースを取り上げましたが、寄生しようとする子供とそうはさせじと抵抗する親のやり取りが楽しいニュースでした。
このニュースは何となく微笑ましい感じになりましたが、こどおじはヨーロッパだけではなく、アメリカでも増えてきているようです。
アメリカ人と言えば、高校を卒業したら実家を出るのが当たり前という社会だと思っていましたが、どうも最近は風向きが変わってきているようです。
アメリカ人もこどおじ化が進む・・勘弁して
アメリカ人の場合、実家を出た後は収入が無かったとしてもホームレスになるという形になるので、実家に帰ってこどおじ化なんて選択肢は無いんだと思っていました。
今回見た記事は、親に訴えられたといった個人的なニュースではなく、ビュー・リサーチ・センターが18歳から34歳までの成人1,495人に対して調査した結果のようです。
その結果、過去1年間で家賃から携帯料金まで生活費を援助してもらった人が44%も居たようです。
45%は完全に独立していると回答したそうで、30代になると7割は自立していますが、18歳から24歳は16%で自立している人は少ないようです。
18歳から24歳に関しては日本ではほぼこどおじでしょうから、日本に比べればアメリカ人は自立していると言えますね。
問題は30過ぎても自立していない3割のこどおじです。
住宅ローンや学生ローンを抱えていて、金銭的にシンドイのが原因のようです。
日本のこどおじもそうですが、アメリカ人がこどおじ化が進むと問題があります。
それは晩婚化の問題です。
特にアメリカ市場への投資割合が多い私からすると、アメリカ人の晩婚化は嫌な傾向です。
日本もそうですが、晩婚化が進むとそれだけ生涯でこどもを生む人数が減ることになるので、少子化傾向になるはずです。
アメリカの人口は将来的にも右肩上がりの傾向で、今後も人口ボーナスを受け続けられると思っているからこそアメリカに投資している面もあるので、晩婚からの少子化、人口減少からの人口オーナスは勘弁してほしいものです。
今のところ、アメリカの人口は2080年にピークになる予想になっていますが、一度少子化が進みだすと想像以上のペースで人口が減る可能性があります。
2060年くらいまで人口が伸びていれば、私のリタイア生活も取り崩し生活に入っていそうなので問題ないかもしれませんが、アメリカ市場には私のリタイア生活がかかっているので頑張って欲しいところです。
アメリカ人よ自立せぇ、自立
親はいつまでも生きてないぞ。
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