FIREは1日にしてならず
FIREを目指している人は、計画を立てるのが好きな人が多いと思います。
そもそもFIRE自体の定義が一生働かないで生活できるだけの資産を積み上げて、定年前に仕事を辞めることを目的にしているので、時間がかかります。
時間がかかる目的のために行動するわけなので、FIREする計画を立てて実践するのが当たり前というわけです。
何の計画もなしで無計画にFIREする人なぞいないでしょう。
もしいるとしたら、それはFIREではなくただの退職です。
そう遠くない内に再就職する羽目になるでしょう。
FIREできる人は当然、計画を立てるだけでは終わらず立てた計画を実行に移す実行力もあります。
毎月どれくらいの支出があって、これまでの運用実績から年間〇%の運用利益率があるので、あと〇万円稼いだらFIREしようといった現実的な計画を立てて、計画どおりに実行します。
立てるFIREの計画も基本的に甘いことは考えない人が多いでしょう。
リタイア後は出費が減るだろうから、今より30%少ない生活費で計算しようとか、あるかも分からない親の遺産がいくら入るといった妄想をFIREの計画に組み込むことはありません。
その辺りの不確定な要素は、もしあったらラッキー程度にしか考えないようにしているでしょう。
逆にFIREの計画は厳しめに考えます。
毎月15万円で生活している人でも、毎月20万円くらいの生活費で計算していたり、インフレ率を考慮して予定以上に出費が増えることがないように考慮してリタイア計画を立てると思います。
運用利益も実績より遥かに低い運用利益率で悲観的な計算していることでしょう。
何歳まで生きるかといった完全に不確定で誰にもわからない要素もFIRE計画には必要ですが、自分は長生きしないだろうから70歳まで資産が持てば良いという計画は立てないでしょうね。
リタイア後の生活についてはノープランな人が多い
そんな感じでFIREを目指す人は、がっつり計画してリタイアしていきます。
途中で計画を変更したり、計画未達でも前のめりにリタイアしてしまうような人も居ますが、どんな人でもリタイアの計画を立てて計画を進めていくでしょう。
こんなにキッチリ計画を立ててリタイアするのに、リタイア後の計画を立てている人はかなり限定的です。
アレがしたいコレがしたいといった「やりたいこと」はあっても、リタイア後に〇年後になったらこうするとか、こうなるといった計画を考えている人はまず居ません。
仕事がしたくないという大きな目的のためにFIREしているので、目的を達成した後は行き当たりばったりでも良いやと考えている人が多いのかもしれません。
私も以前、リタイア計画のプランBについて考えてみたことがありますが、これは飽く迄お金のことです。
こうなりたいといった自己実現的な目的のリタイア後の計画については完全にノープランです。
FIRE後にかかる金額は計算できても精神的ダメージは計測できない。
「FIREでできた心の穴」埋めた驚きの”人生の決断”という記事を見ました。
記事ではFIRE後に預金が減っていく様を見ていた人が強いストレスを感じ始めたことから始まります。
私もリタイア後の資産減少に耐えられるかについては、あらかじめ考えています。
最も資産へのダメージが大きいのが、退職1年目ですね。
退職1年目は前年の社畜の給料に対してかかる所得税に加えて、健康保険料と介護保険料、さらに国民年金保険料がかかります。
2年目以降は所得税は収入ゼロならかかりませんし、国民年金保険料も収入ゼロなら免除できますが、収入ゼロでもしっかり健康保険料、介護保険料はかかります。
いくらかかるかについては事前に計算できるサイトがあるので、計算しておいて覚悟を決めておくことはできます。
ただ分かってはいても、精神的なダメージは別です。
記事の場合と同様に、預金通帳を見るたびにお金が少しずつ減っていくのを確認する行為はメンタルに想像以上のダメージを与えるというのは良く分かります。
このダメージ量は飽く迄想像の域を出ません。
いてもたってもいられないくらいソワソワしてしまうかもしれませんし、別にどーってことはないと思えるかもしれません。
自分がどう思うかについては、実際リタイアしてその状況に直面するまでは分かりません。
また例に漏れず記事の人も想定外のことが起きた時に備えるためのバッファーも作っていたようですが、想定外のことが起きるとさまざまな形でメンタルにプレッシャーがかかるようです。
結局この辺りのプレッシャーも、事前に想定はしていても実際にその状況に直面するとどのくらいのダメージになるかは分からないですね。
結局この記事の人はネットショップを始めて働き始めてしまったようですが、それで精神的に安定するようになったようです。
こういった意味でも精神的なダメージは分かりません。
いくらかかるか計算することで金額は分かっても、その金額がどの程度のダメージになるのか、収入がある状況とない状況では違ったものになるはずです。
コメント
計画も何もなしに衝動的に会社辞めたが8年間持ってる。俺は性格的に向いててラッキーだったのかもしれんな
いいつさん、コメントありがとうございます。
相場が良かったのと、リタイア後に出費が増えなかったんでしょうね。
無意識に行けるだろうと思ってリタイアしているのかもしれませんね。