資産が増えれば増えるほど重要度が下がる社畜の給料
リタイアを目指していると重要なものの1つに収入があります。
もちろん、リタイアしなくても重要なんですが、リタイアする場合は支出を切り詰めつつ、投資に回す金額を増やす必要があるので、年収は多いにこしたことはありません。
ブラック企業で働きつつ、ほぼ貯蓄だけで1億円達成してしまった絶対仕事辞めるマンみたいな例外もありますが、普通は入金力を高めるためにある程度、収入を上げる必要があります。
資産が増えてくると、一定水準以上の金融資産からトマピケティが言っていたr>gを実感するようになります。
そこまで行くと、労働意欲は減退してセコセコ働くよりは何に投資するかに頭を悩ませるようになるでしょう。
そうは言っても社畜の労働はノーリスクです。
クソブラック企業なら違法な罰金等があるかもしれませんが、普通の会社ならどんなミスをしようがお金が減ることはありません。
そのため、労働意欲がいくら減退しても、リタイアまでは社畜をしながら得られる収入はノーリスクの貴重な現金所得になります。
資産が積み上がるほど、どんどん重要度が下がってくる社畜の給料ですが、今日はそんな社畜の給料に関するお話です。
イランの理想と現実の乖離がエグイ
年収3000万円でも幸せになれない国はどこ? という記事を見ました。
お金があれば幸せになれるというものではないでしょうが、資本主義社会は基本的にお金を対価に大体のことは実現できるので、お金がある。=物やサービスを買える。ということになるのでお金≒幸せと定義しても、全く間違えているというわけではないでしょう。
記事は幸福を感じるために必要な金額を国別にまとめたレポートのようです。
人が幸せを感じるためにはある一定の収入が必要で、収入がそれ以上増えても幸福度には影響を及ばさないことが分かっています。その一定の幸福度に達する年収をドル換算でまとめたもののようです。
1位はイランで約3,500万円
日本は25位で1,100万円だそうです。
イランってそんなに年収高い国だったっけと思ってここで調べてみましたが、全然そんなことなかったです。91位で273ドル程です。これは月収なので年収にすると3,276ドル
この記事の計算では1ドル148円計算しているので、48.5万円程度です。
もうこれ以上の幸せを感じないというレベルまで、70倍以上稼がないといけませんね。
理想まで遠すぎます。
あまりに遠いので、おそらく普通の人はまともな生活ができていないんでしょうね。
イランの生活ぶりは良く分からないのでとりあえず置いておいて、日本のことを見て行きましょう。
年収より足るを知ることの方が幸福の近道
日本が一定の幸福度になる年収は1,100万円だそうですが、これもイランほどではないでしょうが実際の庶民の暮らしからは大分乖離しています。
厚生労働省の資料では令和4年(2022年)の平均所得金額は545万円、中央値で423万円です。
平均所得金額の2倍は稼がないといけないようです。
さらに年収1,100万円以上稼ぐ社畜は全体の1割もいません。
9.5%です。
幸福であるというのも中々あいまいな話です。
私は何にも悩まされずに好きな時に好きなことができることが幸福だと思います。
つまるところリタイアが幸福に綱がると思っています。
何かに悩まされないためにお金が必要というわけです。
ちなみに年収1,100万円の手取りは私と同じ独身で775万円子供が居ても805万円なので大体800万円くらいのようです。
300万円も税金でぼったくられているのも嫌ですが、月あたり約66万円の可処分所得があることになります。
月66万円も使わないと幸福感が得られない生活って何でしょうね?
もし毎月66万円使っていても幸福感を感じられないのだとしたら、それは恐らくお金の使い方を間違えているんでしょうね。
以前年収1,000万円で早期リタイアした社畜のお話をしましたが、似たようなものです。
この人はより幸福になるためにリタイアしたけど、リタイア後に生活レベルが下げられないことに気付いて再就職しています。
この記事からも分かるように年収があるから幸福というものではありません。
リタイア後の再就職なんて地獄でしかありませんからね。
この記事の人のように使うのが当たり前になってしまうと、おそらくどれだけ年収が上がってもひたすら生活レベルを上げていくだけの生活になってしまうでしょう。
そして、役職定年や定年で高年収を取り上げられて絶望するわけです。
それは果たして幸福なのか・・・
足るを知るというのは非常に重要です。
ちょっと足りないくらいが丁度よいくらいに思っておいて、どれだけ年収が上がっても生活レベルを上げないことが幸福につながっていくんでしょうね。
上を見続けていたらキリがありませんし、時間は有限です。
さらに年齢制限まであるとくれば、足るを知ってサッサとリタイアした方が余程幸福な生活を送れるでしょうね。
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