身の程を知らないアーリーリタイアを観察する。

お金持ち セミリタイア
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社畜はアーリーリタイアについて考えるのを止めた

1度も仕事を辞めたいと思ったことの無い社畜はまず居ないと思いますが、アーリーリタイアをしようと考える社畜は多くありません。

理由として最大の物は「先立つもの」が無いことが理由だと思います。
実際に資産が100万円、200万円あったとしても、もし仕事を辞めても1年くらいは食いつなげるだろうとは考えるでしょうが、その後数十年もある(だろう)と思える人生を乗り切れるとは考えられないでしょう。

特にやりたいことがあるわけじゃないし、お金も無いし、今までやってきたことを続けるだけだから・・と辞めたいんだけど、お金が無くて辞められないので社畜はそこで思考停止します。

ジョジョの奇妙な冒険 12巻 170ページから引用

社畜は定年まで解放されなかった。辞めようと思っても辞められないのでそのうち社畜は考えるのをやめた。といった感じでしょうか。

こんな感じで大体の社畜はそもそもアーリーリタイアやFIREを真面目に考えたりはしません。
アーリーリタイアはしたいけど、真面目に考えると無理そうだから考えないようにしてしまうのです。
今日はアーリーリタイアについて、よく考えていないけどそのままリタイアしちゃった人の話をしようと思います。

普通は辞める前に気付くけど、それでも辞めたいのかも。

アーリーリタイアが具体的な計画になってくるにはある程度の資産が必要になります。
ですが、必要なのは資産だけではありません。
それが分かるのは以下の記事です。

タワマン住み「55歳・年収1,000万円男性」…早期リタイアで直面した「貧乏定年」という現実 | 幻冬舎ゴールドオンライン
「下流老人」「老後破産」…なんとも辛い言葉が多くなった昨今。老後に必要なお金、貯められていますか? 厚生労働省『令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』などとともにみていきます。

タワマン住み「55歳・年収1,000万円男性」…早期リタイアで直面した「貧乏定年」という現実という記事です。
もうタイトルから香ばしい香りがします。

タイトル記事のとおり、55歳で年収1,000万円の男性が早期退職したというお話です。
記事を見ると、築20年の首都圏近郊の1LDKのタワーマンションに夫婦で住んでいた人が、退職金2,000万円を貰って早期退職したそうです。

退職金を除く貯蓄は1,000万円、退職金を含めて3,000万円が55歳時点の資産でアーリーリタイアスタートです。
その後、連帯保証人で1,500万円取られてしまい、資産が1,500万円に減ってしまいますが、そこでようやく自分が生活レベルを下げられないことに気付いたそうです。

「現役時代、豊かに暮らしていた分、本音を言えば、今より狭い家には移り住みたくないんです。節制なんてのも、特に気にしたことはなかった(妻は違うかもしれませんが)。よい食事を摂りたいし、美味しい酒だって毎日呑みたい。今後に備えて我慢が必要なのはわかりますが、消費を抑えることの難しさを感じています」

タワマン住み「55歳・年収1,000万円男性」…早期リタイアで直面した「貧乏定年」という現実記事から引用

欲望駄々洩れです。
清々しいくらい一切生活レベルを下げる気が無いです。

年収1,000万円の人がどれくらい毎月使っていたのか試算してみようと思います。
年収1,000万円だと、夫婦の場合の手取りは740万円程度です。
月あたりにすると約62万円、早期退職時点で貯金が1,000万円程度あったようなので、現役時代に年60万円程度貯金していたと想定すると、月57万円程の生活費になります。

毎月57万円の生活費・・・なぜこれで早期退職できると思ったのかが疑問です。
娘が独立して生活費が30%程度減少したと考えても、月40万円です。
年金は20万円程度と記事でも語っていましたが、55歳から年金支給開始までの10年間の生活費で4,000万円になり、資産が1,500万円だろうと3,000万円だろうと生活費すら賄えません。
賄えても年金受給後に破綻します。

結局、この人は渋々再就職することにしたみたいです。
何で辞めたんでしょうねこの人、辞める前に気付きなさいよ。

生活レベルを下げたくない人はそもそもリタイア向きじゃない。

生活水準を下げられないのは結構あるあるかなと思いますが、リタイア後に食事も住処も一切変えたくないという人はそもそもアーリーリタイア向きではありません。

馬車馬のように働いてきたからもうリタイアしたいとアーリーリタイアに踏み切ったようですが、貰った分だけ消費していてはリタイアはできません。
というよりリタイア前後で生活を変える、変えないと考えている人はリタイアに向いていないでしょうね。

今の生活のままリタイアするのがリタイア向きの考え方です。
これまでの節約生活が普段の生活になっていて、苦にならない。
考えるのは老後にかかるであろう医療費と、インフレといった不確定要素くらいというのがリタイア向きの考え方でしょう。

そもそも生活レベルを下げないと生活できないという状況の人が、アーリーリタイアを考えるべきではありません。

身の程を知らない人々が経済を回す。
1000万円でも生活が苦しい?らしいっすよ 世帯年収が1000万円の層で、貯蓄が100万円未満の世帯が倍増したというニュースを見ました。 金融広報中央委員会が毎年発表している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」で世帯年収1...

以前、年収1000万円世帯の人々には是非とも「身の程をわきまえずに」見栄を張り続けて欲しいという記事を書きましたが、この人は再就職できたとしても生活レベルを落とせないなら、定年まで働いても貯金はできないでしょうね。

貯金どころか再就職先の年収によっては、老後を待たずに生活破綻しそうです。
入ってきた金額で生活するというくらいの理性が残っていれば良いんですが、入ってきた金額以上の生活を何としても死守するタイプの人だったら、まず100%生活破綻するでしょうね。

やはり身の程をわきまえるというのは重要です。
そういった意味では三菱サラリーマンの穂高氏は身の程をわきまえてアーリーリタイアした人ですね。
社畜が貰える給料では、1,000万円だろうと300万円だろうと身の程をわきまえた生活をするのは必須です。

アーリーリタイアしようなんて考える人は「人並み以下」でも心地よいくらいの感覚でなければ、とてもリタイアできないでしょうね。

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