AIなどの新しい技術が出てくると必ず出てくるこの話
ChatGPTを始めAIの発展が顕著になってきたように思えます。
私もChatGPTを使ってセミリタイアをテーマにした文章を書かせてみたりしました。
既に人間が読んでも、そう違和感が無い文章を書くのでもう数年も経てば人間が書いた文章なのか、AIが書いた文章なのか判別できなくなる日もやってきそうです。
技術の進歩は大いに結構で、より生活が楽になっていくと思いますが、こういった技術発展が出てくると必ず出てくる話が1つあります。
それは技術の発展で人間の労働時間が減るんじゃないかという議論です。
今日は技術の発展で労働時間が減るのかというお話をしようと思います。
今の地獄を作り出した戦犯は誰か?
フルタイムの社畜は1日8時間、週40時間の労働時間が基本の労働時間として設定されています。
会社の就業時間的には8時間よりちょっと短い場合も多いでしょうが、完全に残業ゼロという会社は日本には殆ど無いでしょう。
結局、週40時間以上働いている社畜が大多数なのではないでしょうか。
私は普段からこの1日8時間、週40時間の労働時間を最低限にするには余りに長すぎると思っていますが、一体どこのどいつがこんなに長時間扱き使おうなんて考えたのか確認してみました。
その結果どうやら今の土日休み、週40時間労働を作り出したのはヘンリー・フォードのようです。
1922年にフォード・モーター社の従業員に対し、週5日40時間勤務制を導入し、土曜と日曜には工場を閉鎖すると決めたのが始まりのようです。
1922年って100年前じゃねーの。
100年間もこの労働時間だったんです。
AIが登場するまで、100年間人類の技術発展が無かったわけではありません。
携帯電話やPC、インターネット等これまで無かった技術が生まれ、今も発展していますが、それでもずっと1日8時間、週40時間です。
100年前の40時間と今の40時間で捌ける仕事量は全然違うはずなのに、何でずっと変わらないんだろうと考えてみると、1つの結論に行きつきます。
それは経営者が扱き使うからです。
1世紀ずっと奴隷状態
経営者から見れば、折角人を雇っているのでできるだけ扱き使いたいと考えるのは当然です。
そして扱き使える基本的な枠組みが1日8時間、40時間という訳です。
しかも仕事量じゃなくて時間で雇っているので、仕事が終わっても遊ばせておいてはくれずに、どんどん追加で仕事を積んで処理させようとしてきます。
これまで100年間の間に、もっと労働時間を短くしようという議論はあったでしょうが、経営者の労働者を扱き使って、利益をピンハネしたいという欲望で労働時間は変らなかったと考えられます。
労働時間は法律で決められているので、変わらなかったというのは政治家への献金やロビー活動の結果とも言えます。
できればもっと扱き使いたいんでしょうが、労働時間を増やそうものなら流石に不満が噴出するので、あの手この手で長時間扱き使おうとしてきます。
日本の場合は、人が死ぬレベルが上限になっているので、これ以上扱き使うのは困難なレベルが設定されています。
労働時間を減らしたい労働者と労働者を扱き使いたい経営者との争い(?)の結果ということですね。
ほぼ労働者全敗に近いですが、経営者からすればこれまで8時間で100できたものが、技術発展で1時間で100できるようになっても、じゃあ800やれというだけで何も変わらなかったということでしょうね。
人類はこうして成長してきたとも言えますが、社畜からすればずっと扱き使われ続けたことは100年間変わりがないということになります。
社畜にとって技術発展は果たして良いことなのか?
こうなるとAIの発展は逆に恐ろしいものになります。
紙とペンで仕事をしていた時代は就職していなかったので知りませんが、携帯電話の発達は私が就職してから急速にすすんだのでイメージできます。
就職した頃は従業員に携帯電話を持たせていませんでしたが、今は社用の携帯電話を持たされています。
その結果、従業員にとって良かったことがあったでしょうか。
すぐに連絡できる?社用のメールがいつでも見れる?
それって従業員にとって良いことなんでしょうか。
以前ならわざわざ連絡してこなかったような話でも連絡してきていませんか?
それが無くても、休暇の時でもいつでも電話がかかってくるかもしれないと言うのは、ストレス以外の何物でもありません。
会社に居ないから分からないと言えたことも、調べて回答しろと言われるかもしれません。
GPSでどこに居るのか確認されているかもしれません。
それって技術発展の結果、管理が強化されて労働時間がより強固に管理されて息苦しくなっただけじゃないでしょうか。
出先でサボってお茶したり、昼寝したりといった息抜きがし辛くなって、ずっと管理されている状況になっただけでは?と思ってしまいます。
そうなると、社畜にとってAIの発展は恐怖です。
仕事が減るかもと心配するよりも、1つの仕事は楽になるかもしれないけど、楽になった以上に今までの何倍もの仕事を処理させられることになって、管理もさらに強化されて息苦しくなることを心配するべきでしょうね。
最悪上司型AIに常に見張られながら仕事をする羽目になりかねません。
そんな社畜生活がもう少し経てば当たり前になるかもしれませんね。
私はそんな地獄に居たくないので、その前にサッサとリタイアして、AIが発展しても扱き使われない生活に落ち着きたいところです。
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