日本のオワコン化を認められない人達

パンチ セミリタイア
スポンサーリンク
スポンサーリンク

日本人が出稼ぎしに行く話

以前、今後は日本は海外に出稼ぎしに行くことになるだろうという話をしていました。

メンバーシップ型が消滅してジョブ型に完全移行するという妄想について考える。
「なんちゃってメンバーシップ型雇用」と「なんちゃってジョブ型雇用」 日本と言えば、終身雇用や年功序列といった「メンバーシップ型雇用」と言われています。言われていますという記載にしたのは、既に終身雇用でも年功序列でもないからです。まだ終身雇用...

最近、海外で働いている人の高給がニュースになっていたので、それについての記事を書いています。

先進国どころか東南アジアに出稼ぎに行くことになりそうな日本
ジョブ型が云々言っている間に、海外出稼ぎが増える。 以前、日本ではジョブ型の雇用形態は浸透しないだろうという話をしていました。 その際、結論で国内で安月給で働く社畜と、海外で高給もらう社畜に分かれ、出稼ぎは日本国外でするという流れに今後はな...

さらにそのニュースを見た人の反応が記事になっていたので、今日はこの話をしようと思います。

日本のオワコン化を認めたくない人達

それでも「日本サイコー」ですか? 海外の高収入日本人報道に嫉妬しているだけでは見えてこない現実という記事を見ました。

それでも「日本サイコー」ですか? 海外の高収入日本人報道に嫉妬しているだけでは見えてこない現実 | マネーポストWEB - Part 2
急速に進行した円安に加え、日本の賃金がいっこうに上がらないことで、「海外に移住した日本人はこんなに高収入を得ている」といった報道を目にする機会が増えた。ネットニュースでこうした記事が掲載されると、そ...

日本から海外に出稼ぎに行った人々の反応についての記事ですが、嫉妬めいた批判が多いようです。日本より海外の方が物価が高いから出費も多いとか、日本はサービスや製品の質が良くて安いから羨ましくないとか、治安が良いので日本の方が暮らしやすいとか、日本の方が良いという意見が結構あるようです。

個人的には日本は住むだけなら悪くありませんが、働くには最悪な国だと思っています。
理由としてはいくつかあります。
理由の1つ目としては、給料が全然上がらない国だからです。
諸外国と比べて30年も給料が上がっていない国なぞ世界を見渡しても日本だけです。
いくら働いても給料が上がらないなんて、普通の人間ならアホ臭くてやっていられません。

理由の2つ目が嫉妬する人々が理由に挙げた「日本はサービスの質が良くて安い」という部分です。
働いている側からすれば「安い給料で、必要以上のサービスを提供しないといけない」ということになるので、働いている側からすれば良いことではありません。
サービスの対価として妥当な給料を払うか、安い金額なりのサービスレベルに対応を落とさないとただのブラック労働が続くことになります。

実際、ホテルや小売、介護といったサービス業は低賃金業種の常連です。
サービスを受ける客側からすれば、安くて良いと思いますが、働いている側からすれば「安月給で扱き使われている」と感じるので、働いて生計を立てて生活するという観点からすれば、とても海外より日本の方がマシといった状況には見えません。

法律面でもブラックな国日本

給料の安さもありますが、法律面でも働くには良い条件ではありません。
基本的に1日8時間、週40時間の労働時間が基本となりますが、日本で働く場合は残業が当たり前のように付いてくることが多いです。

一応無制限という訳ではなく、原則月45時間、年間360時間という規制はありますが、殆どの企業で36協定を結んでいると思います。

36協定が結ばれていると、年720時間以内、年間6カ月まで月80時間以内、月100時間未満まで働かせることが可能になります。(参考:厚生労働省
月80時間というと1日4時間残業していることになります。17時が終業時間だったとしても21時まで毎日働いていることになります。

この法律すら守られていないのが実態ですが、この労働条件を上限としているのがかなり問題です。
毎日21時とか22時まで働いていて生活が成り立つとは思えません。
実際、20代で働いていたことがありますが、生活はギリギリ成り立ちますが、仕事以外何もできない状態になります。

これが良くないです。
日本国憲法25条には生存権が保障されています。

第二十五条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

日本国憲法から引用

年720時間や月100時間労働なんていったものを、上限としてでも認めていることがそもそも生存権を違反していると思います。

働いて、寝るだけの生活なんて、健康で文化的な生活だとは思えません。
過労死ラインの目安となる時間は、時間外労働80時間と言われています。
一般的には6カ月平均して45時間を超えると過労死ラインと言われていますが、上限とは言え、法律面の上限が過労死ラインなんですよね。

死ぬレベルを上限に設定するとは頭おかしいです。
普通は死ぬ遥かに下のレベルを上限とするべきで、国自体がブラック労働を許容しているとしか言えません。

この点から見ても日本で働くのは最悪と言わざるを得ません。

働かないなら極楽な国

お金の面からも時間の面からも働く条件的には最悪ですが、働かずに生活する分には悪くないと思います。
つまり働いていない高齢者にとっては暮らしやすい国ということです。

投票率の高い高齢者が投票した政治家が政策を決定しているので、高齢者が暮らしやすい国になっているのは左程おかしいことではありません。
民意を反映しているといったところでしょう。

私はもうすぐリタイアするので、現状のまま働きますが、今後何十年も日本で働く予定の人は、日本で働くくらいなら海外で働くことにした方が良いでしょう。

高齢者になる前に高齢者と同じ状況になるにはリタイアするしかありません。
働かなければ暮らしやすい国が日本です。

そりゃFIREがブームになる訳ですね。
私もさっさとリタイアして暮らしやすさを満喫したいところです。

当ブログは、にほんブログ村に参加しています。面白かったと思ったらクリックをお願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
当ブログは、にほんブログ村に参加しています。面白かったと思ったらクリックをお願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
セミリタイア
スポンサーリンク
シェアする
nekonabeをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました