若い時ほどリスク取りがち
FIREを目指す人が増えていますが、SNSやYoutube等で見る限り大きく2パターンに分かれるように思います。
1つが一発当てて、即リタイアしたい人々、もう1つがコツコツ節約と投資を続けて時間をかけてリタイアしたい人々です。
私などは完全に後者なんですが、20代の若い人達は前者の一発当ててスグにでもリタイアしたいという人が結構いっぱい居ます。
40代、50代で一発当ててリタイアしようと言っている人は見かけません。
一発当ててリタイアしたい人は、「若い時の時間を仕事に取られたくない」と考えているので、当然かなという気もします。
また、以前記事にもしましたが、リスクテイクするのは若い時に多いということもあるでしょう。
実際、暗号資産への取引は比較的若い人が群がったイメージがあります。
現在、ビットコインも2万ドルを割り込んでいますが、絶対売らないで抱え続けるとか、10万ドル行くとか言ってた人達は今もガチホを続けているんでしょうか・・
実際、私も若い時に色々ハイリスクな投資をしては、種銭を溶かすということも繰り返してきました。
年を取ってくると、あまり時間が残されていないことを感じ始めるので、取り返す時間が無いと考え、過剰なリスクは取らなくなってくるのかもしれません。
リタイア後の生活スタイルと心理の変化は馬鹿にならなさそう
起業でも投資でもそうですが、一発当ててリタイアというのはかなりのハイリスクです。
高いリスクに見合ったリターンがあるので、目指す人が居るのでしょうが、大体の人は上手くいかなくて退場していきます。
そんな中で、大きなリターンを得られた人についての記事を見かけました。
サラリーマン兼業トレーダー、10年でFIRE達成後の悲しい末路という記事です。
簡単に説明すると、FXで億越えの資産を築いてリタイアしたけど、相場で負けてしまい相場から退場して、アルバイトをしながら、ほそぼそと生活する中年男性になってしまいましたというお話です。
この人は一発当てた系とはちょっと違います。
FXの取引を続けて、こつこつ10年間かけて1億円まで資産を増やしています。
FXはロンドン時間からニューヨーク時間が本番なので、社畜でも比較的始めやすい投資です。
16時から翌朝5時くらいまでずっと取引できます。
日本株のように9時から15時、さらに昼休みもあって、社畜の勤務時間では相場が開いている時間はリアルタイムに取引できないといったこともありません。
社畜を続けながら10年かけて資産を1億円まで増やして、ようやくリタイアできたのにこの人が相場から退場する羽目になったのはどういった理由なのか・・
記事を見る限り、2つの理由からのようです。
1つはリタイアして時間ができたのでトレードする時間が増えたこと、そしてもう1つは大きな含み損を抱えて損切できなったことです。
どちらも社畜時代であれば、起きなかったことでしょう。
社畜の時は仕事がありましたし、仕事の準備で早めに寝たりする必要もあったでしょう。
トレードばかりに専念していられません。
また、給料という社畜の数少ないメリットが、リタイア後に無くなってしまったことによって、損切の判断を鈍らせてしまったのかもしれません。
とはいえ、数千万円まで含み損が増えてしまうと、損切は難しいでしょうね。
特に○○ショックといった相場で、急に何円も動いてしまう相場だと一気に含み損が増大します。
数百万円くらいなら損切できるでしょうが、数千万は無理です。
「ワンチャン戻るんじゃないか。」という希望に縋ってしまいそうです。
私なら、そこまで含み損が増える前に損切するでしょうが、それは私が今社畜で「何かあっても給料があるから生活できる。」と考えているからなのかもしれませんね。
リタイア後の生活スタイルの変化によって相場で勝てなくなったり、判断が鈍ったりする可能性もあるということでしょう。
そう考えると、リタイア後は裁定取引は暫く封印した方が良いのかもしれませんね。
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