自分からやるにはメリットが薄くね?この行動

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社畜でノープラン無職はハードルが高い

社畜の場合、あえて無職になる人というのはそれ程多くはないと思います。
経営者の場合は事業をある程度大きくした後に、事業を売却して暫く遊び歩くということもあると思います。
飽きたから次のビジネスを始めたいと言ったパターンや、FIREして暫く遊んだ後にFIRE卒業ですとか言ってまた新しい事業を始めるパターンがあります。

ですが、社畜にはそんな余力はありません。
大体その日暮らしに近い暮らしをしているので、仕事を辞めるとお金の問題に即遭遇することになります。

せっかく無職になったとしても、遊ぼうにも先立つものがなさ過ぎて、再就職に動かざるを得ないという形になってしまいます。
そんな形になるので、社畜が無職になる場合は、うつやその他の病気といった健康面の問題で退職するか、両親の介護による離職といった止む得ない理由で無職になるパターンが多いのではないでしょうか。

数カ月、数年分のお金を貯めて無職になったり、上司と喧嘩したり会社が嫌過ぎて衝動的に無職になるパターンもありますが、どのパターンでも「お金がある無職」にはならないでしょう。
だから当然、そうそう自分から無職になる人はいません。

“履歴書の空白期間”を過度に恐れる必要はない。「あえて一定期間無職になる」意外なメリット | 日刊SPA!
自身の働き方を見直すために一時的に離職期間を設ける「キャリアブレイク」。長年同じ環境下でキャリアを歩み続けてきたアラフォーのサラリーマンには通用するのか?実際の経験者のキャリア育成術に迫った!履歴書…

私のように十分に計画して資産を作ってから無職になる計画的な無職・・・
というかアーリーリタイアを目指す人は居ますが、社畜全体からすれば超少数派でしょう。

社畜なら誰でも無職に対する憧れはあるでしょうが、無職期間が長くなると再就職が難しくなるので履歴書に空白を作っていない人が大多数なのではないでしょうか。

今日はあえて一定期間無職になるメリットという記事を見たのでそれについてお話しようと思います。

リスキーな割にメリットが薄味過ぎる。あえて無職

あえて無職になるメリットと一言で言われても、メリットをそれ程感じません。
1度無職になれば魅惑の働かない暮らしを仮初ながら得ることになります。
無職になって一旦得た圧倒的な自由ですが、再就職するとまた社畜という形で取り上げられることになります。

その時の絶望感を上回るメリットがあるとは思えませんが、記事ではあると言い張っています。
以前、2000連休を与えられた人はどうなるのかという記事に対して、再就職前提だと毒にしかならんという記事を書きましたが、正にそんな感じです。

再就職が前提にある長い休暇は毒にしかならない。
与えられたというより、自分で選択しないと取れない2000連休 人は2000連休を与えられると一体どうなるのか?という記事を見ました。 2000連休と聞くと凄く長そうに聞こえますが、年に直すと5年半くらいの長さです。「一生働かなくても良い」と...

無職期間中の生活スタイルの変化を社畜向けに戻す作業が苦痛でしょう。

記事では無職期間中のメリットを、自身の働き方を見直すために一時的に離職期間を設ける「キャリアブレイク」を設けることで、働きがいを取り戻したり、副業を始めたり、家族との関係が変化したりと“幸せの重心”が会社から離れ、年収など待遇面の数字には表れない幸福感などにつながっていくそうです。

何となく言わんとしていることは分かります。
自分がしんどくないように生活スタイルを見直すのは悪いことではないですし、特に今後60歳、70歳まで社畜をする前提であれば確かに悪い選択ではありません。

ただ、記事でも書かれていますが収入は減ります。
これが問題です。
収入の減少を受け入れられるのか?
収入が10%、20%減っても、今の自分の生活費で問題なく生活できるのかを考える必要があるでしょう。

それでも問題無ければ悪くは無い選択になるでしょうが、収入が減った上にフルタイムで働くなら、支出を減らして、資産を作ってからサイドFIREした上で、働く時間も減らした方が幸福感は高くなるでしょう。

無職になるメリットの中で1番の問題点

あえて無職になるメリットを見て行きましたが、やはりメリットよりデメリットの方が大きいような気がします。
特に問題だと思ったのが、これです。

記事から引用

仕事を辞めた後圧倒的な解放感を感じるというのは分かります。
私も転職したことがあるので分かりますが、辞めた後会社を出た時に比喩でも何でも無く体が軽くなります。
リタイア後は惰眠を好きなだけ貪ったり、通勤中の社畜を見ながらゆっくりコーヒーでも飲もうと思っていますが、恐らくこの解放期の一番はしゃいでいる期間に実行するでしょうね。

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暇過ぎるとストレスになる? 暇過ぎるとストレスになるという研究結果があるようです。 社会人をしているとたまに「この人は何を生き急いでいるんだろう。」と思うほど常にセカセカ動いている人が居ます。そういう人は、少しの時間も無駄にしないように常に...

分からないのはその後の「実は」です。
実はで上昇していますが、実はも何も再就職が前提では上がる要素がありません。
解放で自由を感じても、現実を見て絶望しつつも再就職というパターンになるのではないでしょうか。

この社畜を辞めて感じる圧倒的な解放感から、現実を再認識した時に感じる絶望のギャップが大きすぎるんじゃないの?ということです。

あえてこのギャップを感じる必要があるんでしょうか。
上がったり、下がったり落ち着かないですし、これだけ上下にブレると精神的な病気になりかねません。

ジョジョの奇妙な冒険 45巻 185ページから引用

私は激しい喜びも、深い絶望もないフラットな生活が、リタイア後は望ましいと思っているんですが、それと真逆な方向に進む「あえて無職になる」は私には合わないでしょうね。

再就職時に履歴書の空白期間を説明することを考えるだけで、気分が悪くなります。
何度も落とされれば自己肯定感も下がりますし、わざわざあえて無職になるメリットがあるとは思えませんね。

あえて無職になるくらいなら、サイドFIREやアーリーリタイアを目指した方が幸せだと思います。
サイドFIREやアーリーリタイアなら、現実を直視してもそれ程気分は下がらないでしょうし、再就職したくなっても再就職先の収入や、働き方のハードルは低いのでそれ程苦戦はしないでしょう。

やはり、リタイア最強だなと感じたところで今日は終わっておこうと思います。

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