年を取ったから幸せってよりは、金があるから幸せっていう身も蓋も無い話

まわる 雑記
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本当に不幸なのか、不幸だと思い込んでいるのか。

幸せと感じる日本人が13年で13%減少したというニュースを見ました。
こういったニュースを見ると幸せとは何ぞやとか、定量的に計れるものなのか疑問に思いますが、世界30か国で調査した結果下から3番目だったようです。

【悲報】「幸せ」と感じる日本人、13年間で13%減…もっとも「幸せでない」と回答した世代とは? | LASISA(らしさ・ラシサ)
世論調査会社のイプソスが、世界30か国2万4269人を対象に2024年版「幸福感調査」を実施し結果を発表。「幸せ」と感じている日本人の割合は、対象国の中で下から3番目でした。

調査は世界30か国2万4269人を対象に調査したもののようなので、サンプル数はそれなりに多い調査ですね。

ちなみに最も高いのがオランダで85%、日本は57%、平均は71%だったようです。
どうやら世界の大体7割は幸せに生活しているようです。

質問は「とても幸せ」「どちらかといえば幸せ」「あまり幸せではない」「全く幸せではない」から1つ選ぶ形式なので、日本で調査すると「どちらかといえば幸せ」か「あまり幸せではない」のどちらかに結果が収束しそうです。

外国人だと「とても幸せ」か「全く幸せではない」を選びそうな気がします。
それによって幸せであるという、結果が出やすいのかもしれませんね。

日本人が悲観的なので幸せを感じにくい人種なのかもしれませんけど。

老後の不安を煽られて死ぬまで貯める日本人

日本は悲観的な人や将来に不安を感じている人が多いように思います。
将来良くなると思うか聞いてみると、悪くなっていると答える人の方が多いです。

アメリカ人は楽観的で日本人は悲観的なのか。
アメリカは楽観的 ブルームバーグのニュースでアメリカの消費者マインド指数が1年ぶりの高水準であるという記事がありました。 ミシガン大学の速報値指数は2月の76.8から83に上昇したとのことで、特に旅行やレストランを含むサービスの上昇を予想し...

私もそうですがバブル崩壊後から、景気が良い時代を過ごした記憶がないので今日より明日がよくなると考えられないのでしょうね。

実際、令和5年の家計の金融行動に関する世論調査で老後の生活への心配を確認していますが、それほど心配していないと回答する人は少数派です。
約8割は心配と思っていますし、約半数は非常に心配であると思っています。

令和5年 家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)から引用

この図は私と同じ単身世帯のものですが、二人以上世帯でも結果はほぼ同様です。
誰が周りに居ようが、老後は心配と回答する人が多いようです。

将来の先行きが暗いと考えがちなためか、日本人は年を取るほど金融資産を貯めこんでいます。

令和5年 家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)から引用

日本人は死ぬ直前が一番お金持ちなんて言われるくらいです。
Die with Zeroから最も遠い国民性です。

もはや国も老後の不安を煽りに煽って死ぬまでお金を使わせないようにして、国庫に入れたり、相続税でガッポリ取ろうとしているようにしか見えません。

年を取ったから幸せってよりは、金があるから幸せ

不安を煽られてとりあえず貯めるという動きをするのが、日本人です。
私も無意識に不安を煽られていたのか、使おうとするより増やそうと考えてしまうので、いつの間にかもうすぐFIREできそうなところまで資産額が増えています。

ですが貯めこんできたことによって、幸せを感じる人の割合は多くなってくるようです。

「幸せ」と回答した日本人を世代別に見ると、最も割合が高かったのは1945~1965年生まれの「ベビーブーマー世代」で66%、一番幸せを感じていなかったのが1996~2012年生まれの「Z世代」で49%です。

綺麗に年齢が高いほど幸せと感じる人が多いという結果になっています。
若い方が将来の不確定要素が多いから不幸なのか?
そんなことはないと思います。

お金はあればあるほど幸福度が上がるらしいが、止め時がないと不幸
幸せはお金で買える?買えない? 「幸せはお金で買える、7000万円までならあればあるほどいい」という記事を見ました。 幸せはお金で買えるとか言い出すと、お金が無い人に限って「そんなことは無い」と根拠の無い話をし始めるイメージがあります。少し...

以前語ったとおり、人はお金を持っている程幸せを感じやすいようです。
資産額を見ると、中央値でも20代は金融資産100万円で、70代は1,100万円ですからね。
その差11倍です。

これほど持っている資産額に差があると、感じる幸福感も異なってくるのでしょう。

賭博黙示録カイジ 6巻 70話から引用

やはり「金は命より重い」ということです。

実際、幸せと感じる日本人が13年で13%減少したのも物価の高騰で資産が目減りした人が多かっただけなのではないでしょうか。

人より多い資産を持ってリタイアするFIRE民はどうか。

この結果を信じるならば、リタイア後の生活はどうなんでしょう。

数千万円、数億円とその辺の人より大量のお金を積み上げてリタイアした人は普通の人より、幸福な状態でリタイア生活がスタートしているはずです。

ですが、資産から得られる配当金のみで生活が成り立つならともかく、取り崩し型のリタイアの場合は、徐々に幸福の原資である資産が減っていく生活になりそうです。

年々減る資産を見て、不幸を感じる生活にならないでしょうか。

ちょっと資産が減ったと言っても、普通の人より遥かに多い資産を持っていることは変わりません。
普通の人より不幸を感じるって訳ではないと思いますが、それでもFIREスタート時点より資産は減っているわけで、そのギャップはどの程度FIRE生活に影響するんでしょうね。

減らないように必死になりそうな気もしますし、まだまだうん千万円もあるから何の問題もないと思えるのか、人によって感じ方は様々な気がします。

私は今から前者になりそうな気がひしひしとしていますけど、それでもきっと今の生活より幸せを感じられるのでしょうね。

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コメント

  1. はしQ より:

    nekonabeさん、おはようございます。はしQです。幸せをもっとも感じているベビーブーマ世代にがっつり属している当方の実感から言うと、生まれた時から景気が良く、日本中が活気にあふれていたように思います。生活もいわゆる3Cが続々と庶民の手に届くところにやってきて、大阪万博(1970年)にもわくわくしたものです。どんどん生活が良くなっていくことが幸せの始まりで、給料もそこそこ上がり続ける世代です。
    それは今の暗い世相とは真逆でした。ちょうど就職するころにはいわゆるバブルがはじける前で、なんだかんだで交際費をめちゃくちゃ使える、振り返ればよい時代でした。
    最近いろいろな年齢で様々なFIREされた方のブログを拝見していますが、ほんとに様々な金融資産で様々な年齢で、FIREされています。資産が多くFIREされた方はどことなく余裕が感じられますし、少ない金額でとにかくFIREした人は、節約切りつめ型か脳天気にその日暮らしに近い内容が多いと思います。それでも死ぬときに幸せと感じられれば良いように思いますので、正解はないと思います。ではまた

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      私はミレニアム世代なので、就職した時は氷河期真っ只中でしたね。
      そこから特に浮上の芽もなく今に至ると言った感じです。
      小学生時代がバブルでしたが、特に何の恩恵もありませんでしたね。
      良い学校に行っていれば良い就職先に行けるといった神話がなくなり、学歴に裏切られる最初の世代ではないでしょうか?

      FIREする時期や資産額は性格やこれまでの生き方で大きく左右されると思います。
      正解は無いと思いますが、日本では一度退職してしまうとリカバリーが難しいので正解のような物はあるのかなというのが私の理解です。

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