生まれ変わった後でも慣れない社畜の長い拘束時間
社畜をしていると常々思うのが、「拘束時間が長い」ということです。
朝早く起きて職場に這うように辿りついた後、そこから長時間拘束されることになります。
これには辟易としてしまいます。
社畜になってから20年経っても、未だに慣れることはありません。
以前、就職したての若い人が1日8時間も働くなんて狂ってると言って大騒ぎしている話を取り上げましたが、基本的にこの状況から脱出するには「慣れる」か「辞める」の2択しかありません。
そもそも一般的な正社員の労働形態が測ったように1日8時間、週40時間しか選択肢がないので、社畜で働かざるをえない人々はこの1日8時間の呪いから逃れることはできません。
そりゃフリーターや派遣社員ならもう少し時間の融通は利くかもしれませんが、給料が安いうえに、不安定という働く側にとってそれほどメリットが無い働き方しかないため、大多数の人は渋々社畜の労働時間を受け入れて就職することになります。
今日はそんな社畜の長い拘束時間についてのお話です。
社畜の拘束時間と言えば、週休3日制の話
社畜の拘束時間という話を考えると、まず最初に思いつくのは週休3日の話があります。
私は何度か週休3日について記事を書いたことがあります。
日本では週休3日と言っても、給料が1日分減るか、1日減った分1日の労働時間が伸びる(拘束時間が伸びる)2択になっていることが多いです。
給料が減るのは御免被るという社畜が多いでしょうから、実質週休3日で週40時間労働の1択になります。
ですが、これでは休みが増えても拘束時間は変わりません。
正直給料が上げられないのであれば、時間当たりの給料を上げろと思いますが、日本は所詮一握りの利益団体と高齢者の利益を最大化するように運営されているので、国も経営者も「よし!労働時間減らしたるわ。」とならないのは自明でしょう。
高齢者はそもそも働いてない人が多いし、経営者は社畜を扱き使いたいので当然です。
週5日で32時間労働の未来は来るのか?
そんな訳で、日本では週40時間の呪いからはしばらく逃れることはできなさそうです。
ただ、海外では週40時間の呪いを何とかしようという動きがあるようです。
健康に悪影響? 週休3日より「週5日32時間労働」が注目を浴びる理由という記事がありました。
それが、週32時間労働を標準としようという動きです。
それも、32時間を週4日に詰め込むのではなく、週5日で32時間働くという形です。
1日の労働時間が6時間24分とか中途半端な時間になりますね。
もう1日6時間にして週30時間でも良い気がします。
そして1日8時間も働くのは健康に悪いという話が展開されています。
言われんでも、1日8時間もやりたくもないことしていて健康な訳があるかと思います。
ただ、この話の中で興味深いのは社畜の1日の生産性はどんな業種でも60%以下、ホワイトカラーの場合はそれ以下という話です。
別の調査では1日8時間のうち、2時間23分しか生産性がないという調査もあるようなので、その辺に多数生息している社畜は毎日、拘束時間の半分以下は無駄な時間を過ごしていることになるようです。
しかもこれ、アメリカの話ですからね。
アメリカより生産性の低い日本の場合はきっと2時間を切るんでしょうね。
つまり4分の3は無駄ということです。
無駄な業務も多いですが、拘束時間が長すぎてうんざりしてやる気にならないという人も多そうです。
拘束時間が短ければ、早めに終わらせてサッサと帰ろうという気にもなるかもしれませんが、早く終わらせても必ず8時間は拘束されるのであれば、無駄に時間を使おうと考えるのもおかしくありません。
とはいえ、とりあえず長時間拘束しておきたい経営者は40時間拘束することを変えないんでしょうね。
よし今すぐ週32時間労働にしようなんて動きにはならなさそうですし、これ以上経営者の傲慢に付き合うよりは、さっさと脱出を考えた方が良さそうです。
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