利用実態を確認する中に異物が・・
ネット証券の利用者4,852人に対する利用実態のアンケートについて、回答結果を発表している記事を見ました。
利用実態の確認なので、何の目的で開設しているかと言ったことを質問していますが、アンケートの中にFIREを知っているかという設問があったようなので、気になって確認しています。
投資をする中でFIREを知っているか、知らないかは然して重要な問題ではありませんが、今日はこのお話をしていこうと思います。
一応他の投資家の投資状況についても確認してみる。
アンケートでは銀行や証券会社で開設している制度について回答を貰っています。
これについては半数が一般NISA、のこり20%づつつみたてNISAとiDeCo、残り10%が企業型確定拠出年金になっています。
一般NISAが多めの回答になっているので、そこそこ資金力があるのかな?という印象を受けます。
投資に回すお金があまり無いのであれば、つみたてNISAかiDeCoに回した方が良いと思うので、年120万投資に回せる層が多いようです。
1回の取引で扱う金額も半数超が40万円以内で、約40%が1度に40万円以上投資しているようです。1,000万円以上投資を行う層も2%以上居るので、それなりに資金力がある人の割合が多いようです。
資金力があれば、一般NISAを使うのも順当でしょう。
実際私もNISAの制度開設当初は一般NISAを利用していました。
ロールオーバーが面倒なのと、今後リタイアしたら月に10万円の出費がシンドイと思ったので、つみたてNISAへ制度変更しましたけど・・
24年にNISAの制度変更があるので、そのまま一般NISAでも良かったかなぁという気もしますが、投資と同じで未来は読めないということでしょうがないのかなとも思います。
ちなみに私は積立する場合は一度に5万円~10万円になります。
積立以外のスポット購入の場合は100万円くらいを1度に投資することが多いですね。
アンケートでもそこそこ多数派の8%の層です。
FIREという名称を知らなくても、資産が増えれば働く気は無くなる。
そして最後にFIREについて知っているか確認しています。
結果は・・知らない51%、知っているけど目指していない34%という結果だったようです。
何と言うか意外です。
これだけメディアでもたびたび報道されているのに、半数以上が知らないというのも珍しいです。
知っていてFIREを目指しているのが12%は良いのですが、既にFIREしているが3%、145人もいるのも意外でした。
一度に投資する金額1,000万円以上が2.4%、500万円からも含めれば4.6%なので、FIRE済みの人が150人近く居てもおかしくありません。
FIREを知らない層と、FIREを知っているけど目指していない多数派については投資初心者なのかもしれませんね。
私が投資を始めた当初もFIREという言葉はありませんでしたが、アーリーリタイアという言葉は存在していました。
FIREとアーリーリタイアは意味も殆ど変わりませんが、私が投資を始めた当初はアーリーリタイアしようなんて気はサラサラありませんでした。
使わない貯金が遊んでいるので、投資でも始めようと思ったのが始めた切欠です。
リタイアしようとか、専業投資家になろうなんてことは1mmも考えていませんでした。
本格的にリタイアしようと思ったのは、資産額が3,000万円を超えた辺りです。
この辺りの資産額になると、うっすら「働かなくても良い明日」が見えてきます。
やはりある程度資産があって、目的とする資産額が具体的に見えないとリタイアしようとはなかなか思わないのではないでしょうか。
このアンケートの回答のFIREを知らない層も(51%)、FIREを知っているけど目指していない層(34%)もこれから投資を続けていって順調に資産が増えていけば、どこかのタイミングで「あれ?これってFIRE出来るんじゃない?」と思う日がくるんでしょうね。
FIREという言葉を知らなくても、「働かなくても生活できるかどうか。」くらいは判断できます。
それにFIREという名前が付いているか、いないかというだけでFIREの認知の有無は全くもってどうでも良いことです。
ただ、このアンケートでFIREを知らない層2,474人もFIREを知りましたし、FIREを知っているけど目指していない層1,649人も資産が増えれば、考え方が変化していくでしょう。
合計で4,123人も居るんですから、7割投資に失敗して消えて行ったとしても1,236人も居ます。
この1,236人中から「働かずに生活できる」誘惑から逃れて、働き続けられる人が何人いるでしょうね。
私は半分も居ないと思っています。
今回のアンケートで聞いた人を追跡調査すれば、1,000人くらいは既にFIREを達成していると回答する日も来るかもしれませんね。
それくらい働くというのは大変で、働かないというのは甘美なものだと思います。
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