流行に流されると大体碌でもない結果になる。
欧米で広がる退職ブームで仕事を辞めた若者が辞めたことに後悔しているという記事を見ました。
こう言った仕事辞めたらこうなった系の記事は気になってついつい見てしまいます。
何しろあと数年もすれば、アーリーリタイアで私も仕事を辞めることになるわけです。
退職ブームという謎の流行に流されて仕事を辞めるというのは、あまり共感できる考え方ではありません。
欧米は個人主義的な考え方で、あくまで「他人は他人、自分は自分」という考えで生きていると思っていましたが、意外と周りに流される人が多いのでしょうか。
日本人だと周囲の人間にかなり影響されて生活していると感じますが、流石にコレはありません。
周りの人間は自分を養ってくれるわけでは無いので、仕事辞めるかどうかくらいは自分で判断するべきだと思います。
今日はこの記事のお話をしようと思います。
ノリで辞めたらそりゃ後悔するでしょうね。
記事では、アメリカ、イギリス、フランスなどで「Great Resignation」と呼ばれる退職ブームが起きて、新しい社会現象になっているそうです。
「great」(大量)に「Resignation」(離職・退職)するというそのまんまの名称です。
グレートに職場を辞めた割に、9割近い人が後悔しているそうです。
「馬鹿なのかな?」と言った感じです。
安い給料で働くぐらいなら「働かない」という道を選んだ人も多かったそうです。
言っていることは共感できますが、辞めたあと結局後悔しているならかなりダサいです。
退職して後悔しているならあまりにダサいんですが、どうも退職自体が「クール!」とするムードが広がっているようです。
退職してその後がより良い生活になるなら、確かに素晴らしいでしょう。
殆どの人が転職したりするらしいですが、中にはカッコいいからという理由で特に考えずに辞めた人もいるようです。
ノリで仕事辞めるのは、いくら日本より転職しやすい海外でもかなりチャレンジャーです。
辞めて後悔している理由も「元の職場の同僚たちが恋しい」という謎な理由で後悔しています。
何か情緒不安定なのかなと心配になります。
私も転職を経験していますが、元の職場の同僚が恋しいとは思いません。
「あぁアイツ今何してるかな?」とふと考えることもありますが、考えるだけですぐ忘れます。
SNSで探しもしませんし、思うだけでそこまで興味がないんでしょうね。
「急に辞めて上司を困らせてやる!」といった「腹いせ」を退職理由に挙げている若者も多かったようです。
これはちょっと同意します。
私も辞める時は、一番辞めたら困る時に辞めてやろうかなと思うこともあります。
引き留められたら面倒なので、ちょうど良い仕事の切れ目で辞めたいところですが、退職予定年になったら、すぐに辞めたくてウズウズしそうです。
何しろ、退職予定前の年でも既に辞めたくてウズウズしています。
元の職場の同僚を懐かしむより、仕事を辞めたくて辞めたくてウズウズすることの方が多いです。
別に今の資産でも行けるんじゃないかな~と良く考えています。
そのため、毎月給料日に「逃げ切り計算機」を使うのが月課になってしまいました。
そういう時は予期せぬ出費イベントを想像したりして、「まだだ、まだ早い!」とか思って我慢していますが、どこまで我慢できるか自分の自制心が試されている気がします。
社畜は世界のどこでもブラック
私はZ世代のような若者ではありませんが、仕事を辞めるなら日本だろうと海外だろうと次を見つけてから辞めるべきでしょうね。
少なくとも「ノリ」や「カッコいい」から辞めるものではありません。
ただ、誰かひとりの退職に続いて、同僚が次々と辞めるというドミノ退職で辞めている人については何となく気持ちも分かります。
特に日本の場合は、退職者が出てもスグに代わりの人材が入ってくることはありません。
業務量は変らないのに、作業する人間は少なくなるわけなので、当然一人当たりの作業量は増えます。
そうなった場合でも、日本の場合では逃げ回る人はとことん逃げ回るので、「お人よし」か「仕事ができる人」に仕事を押し付けて乗り切ろうとするでしょう。
押し付けられた方は自分のタスクに加えて、退職した人のタスクもこなすことになるわけです。
そりゃ押し付けられた人も自分を守るために退職を考えるでしょう。
恐らく海外でも似たようなものだとは思いますが、社畜は日本も海外も闇が深いということなんでしょうね。
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