リタイア後は平日と休日の価値が逆転するかもしれない

みんなでお昼寝 セミリタイア
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1人で考える時間が長いほどリタイアを考える法則

コロナ禍になってから、リタイアやセミリタイアしたい人が増えてきたように思えます。
アメリカで、FIRE(Financial Independence Retire Early)ムーブメントが流行ったこともあると思いますが、個人的にはコロナ禍で1人で考える時間が増えたからリタイアしたいという人が増えたんだと思います。

家の中で1人で「これから自分はどうしたら良いか。」とか「理想的な暮らしとは何か。」とか考え始めると、突き詰めていけば誰しも「仕事したくねぇ」という結論に至るのではないでしょうか。

なぜ誰もが仕事したくねぇと考えるのか。
サービス残業まみれのブラックな職場なのか、上司や同僚に恵まれないのか、給料が安いからなのか・・

様々な理由があると思いますが、どんなホワイトな職場でも共通していることは、「拘束時間が長い」ことでしょう。

1日9時間の勤務時間(昼休憩1時間含む)に加えて、行き帰りの準備や職場までの移動時間、さらに自己学習時間まで含めれば、仕事にかける時間は1日の半分程度、年間の3分の1は仕事に奪われていると言って良いでしょう。
さらに、生活に必要不可欠な睡眠時間、食事、風呂、家事の時間を差し引くと、社畜が1年間のうちで自由になる時間は最大でも、2000時間前後くらいしかありません。

1年で約23%の自由時間しかないのです。
そんな生活が、22歳から70歳まで48年間(高卒なら52年間)も続くのです。
どんな職場だろうと、フルタイム勤務であればそうなります。
職場が長時間労働上等のブラックな職場なら10%を切るかもしれません。

半世紀近い時間、自由になる時間は2割程度であるという事実まで辿り着けば、「仕事を辞めたい」と考えるのは何らおかしなことではありません。
というより、それでもなお働こうと考える方がおかしいです。

何しろ自由時間を奪われた上で、自分の手元に残るものと言えば、お金くらいしかないのですから。

リタイア=個人主義的な自由を追求すること?

仕事を辞めてリタイアすると、圧倒的な自由を得ることになります。
私は現在圧倒的な自由に向けて、投資と節約に励んでいる最中ですが、そんな中、「個人主義的な自由」を追求すると逃げていく幸福という記事を見ました。

「個人主義的な自由」を追求すると逃げていく幸福
僕たちを悩ませる大きな問題は、人との付き合いだ。せっかく自分の時間を確保していても、他人はいつだって、ありとあらゆる手段を使って僕たちの時間を奪おうとする。生産性のアドバイスはたいてい、時間の使い方…

リタイアすると圧倒的に自由ではありますが、同時に個人主義的でもあると言えます。

個人主義とは、権威を否定して個人の権利や自由を尊重する立場、或いは国家や社会の重要性における根拠を個人の尊厳に求め、その権利と義務の発生原理を説く政治思想である。

Wikipediaから引用

権威(会社)を否定して、個人の権利や自由を尊重する立場ではあると思います。

個人の自由を追求していくと、逃げていく幸福とは何なのか。
これからリタイアという自由に向けて進んでいる人は確認しておくべきでしょう。

みんなで休んだ方が幸福?

スウェーデンの調査で仕事を休むと幸せになる(抗うつ剤の平均的な処方量が減る)ことがわかったそうです。
仕事をしないと幸せになる。まさに当たり前です。
それ自体は特に素晴らしい発見ではありません。
もう1つの発見は、みんなで同じタイミングに休暇をとったほうが、みんな幸せになるということが分かったそうです。

これは非常に不可思議な話です。
日本はお盆休暇、年末年始休暇と日本全国一斉に休みます。
休めない業種の人の嘆き節はよく聞きますが、みんなで休んだ方が幸せという感じはしません。

国連が毎年発表している2022年の世界の幸福度調査では、日本の幸福度は54位です。

世界幸福度ランキング - 世界経済のネタ帳
2022年の世界幸福度ランキングを掲載しています(対象: 世界、146ヶ国)。

何を持って幸福と言っているかかなり国民性が反映されそうですが、世論調査で自分の幸福度を0(最低の人生)~10(最高の人生)で評価してもらい、その回答を平均した数値を幸福度としています。
日本は6.039です。
日本人に「最低の人生から最高の人生の範囲で、自分はどんな人生か選択してください。」と聞いた場合、普通の人生を選択する人が多そうです。
回答者の過半数は、真ん中の5をつけたんじゃないでしょうか。

日本人のメンタリティだと、人と同じ方が安心というのは概ね正しいでしょう。
それが本当に幸福かは別です。
他の国の人から見れば、みんな揃って不幸という場合も考えられます。
実際、日本の貧困率は年々悪化しているので、みんな貧乏でみんな不幸という可能性はありますが、相対的には世界でも真ん中より上くらいの幸福度のようです。

私は、人が働いている日に休む方が幸福を感じます。
「あぁ社畜や学生は、今日は仕事や学校に行っているのに、自分は惰眠を貪っている。」と思うと幸せを感じます。
逆に、みんな休みの日に働くことになる休日出勤は、テンションが下がります。

みんな休みだと、観光地は混んでるし、電車や航空機も混雑してるし、お盆価格や年末年始価格になるので旅費も高くなります。個人的にはみんなで同じタイミングで休むメリットは薄い気がします。

定年後もニートも土日大好き

調査では定年退職後の人や、長期失業者もみんなが休暇をとっていると幸福度が高くなることを示したそうです。
仕事をしていない状態であってもみんなが休んでいると幸せらしいです。
ニートはみんなが休みの土・日曜日の方が外出しやすいから幸せといった話はありそうですが、定年退職者もみんな休みの方が幸せなのは不思議な結果ですね。

私もリタイア後に土・日曜日の方が幸福を感じるのでしょうか。
多分感じない気がします。
そもそも、今日が何曜日かすら曖昧になりそうな気もします。
曜日感覚が残っていれば、リタイア後は平日日中を活動時間に当て、社畜が休みの日は家でゆっくりする生活を送るでしょう。

人が多いとストレスですからね。
空いている時間に待ち時間無しでやりたいことをするはずです。

記事内では、こう語っています。

人と生活リズムを合わせたほうが時間がリアルに感じられることはあると思う。ひとりで過ごすよりも時間が濃くなり、有意義に感じられるのだ。

「個人主義的な自由」を追求すると逃げていく幸福から引用

私は感じませんが、皆さんはどうでしょう。
私は、集団行動はあまり好きではありません。
渋々従っていましたが、学生時代も行進とか体操とか全員で同じことをするのが嫌いでした。
集団行進の動画とか見ると、ゾッとしますね。

集団行動が嫌い、つまり1人で行動することに何の忌避感も無いのは、リタイア向きのメンタリティだと思います。

私のメンタリティでは、他の人と同じ日に休んでも幸福は感じられなさそうです。
そうなると、今と真逆で平日は幸福で「はやく月曜日にならないかなぁ」と思いながら生活しているかもしれません。

みんなが休みの日に休むと「幸福」を感じるという人は、平日は居心地が悪い気分になるかもしれません。そんな人は、自分がリタイア向きの性格をしているか良く吟味してからリタイアした方が良いかもしれませんね。

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