セミリタイアに長生きは必要か?

めがね男子 セミリタイア
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定年まで働き続ける場合は特に問題ないが、定年前に無職になる場合は考えることが増える。

セミリタイアを考えている際に頭の痛い問題の1つに「自分が一体何歳まで生きているのか。」という問題があります。
まず誰でも考えるのが、生活費の問題です。

セミリタイアをしないで、65歳まで社畜をする場合は2022年時点ではあまり深く考える必要はありません。
夫婦世帯は色々な所で語られていると思いますので、私と同じ独身世帯の場合で考えます。
総務省統計局の2021年の家計調査で確認する限り、独身の生活費は平均で15万4937円です。(勤労世帯が17万1593円、無職世帯が13万4478円)

三井住友銀行の年金シミュレーションで、単身、平均年収500万円で大学卒業後から60歳まで就業している条件で年金金額を試算すると、老齢厚生年金9.1万円、老齢基礎年金6.4万円の合計15万5000円になります。

つまるところ、年金と生活費はトントンになります。
無職世帯の支出で考えた場合は2万程度余裕があるので、貯金もできちゃいます。
そんな訳で貯金0円で老後に突入しても生活できることになるので、あまり深く考える必要は無いと考えました。

実際は年金の支払いは今後減り続けるでしょうし、輸入物価の上昇による物価上昇も続きそうです。
老後の収入は減り続けて、支出は増えるでしょう。
深く考えなければと条件付けしたのはそういった理由です。

働き続ける場合は、左程心配する必要は無さそうですが、65歳まで働き続けるなんて真っ平御免な私のようなセミリタイアを目指す人間の場合は、年金+アルファが必要になります。

「年金が支払われない可能性がある。」と心配する人が居ますが、仕組上支払われない可能性はありません。賦課方式という労働している世代から仕事を引退した世代への仕送りのような仕組みになっているからです。
仕組上では支払われない可能性はありませんが、働く世帯の人数はどんどん少なくなっているので、年金で生活できない程度しか支払われない可能性はかなり高いです。

セミリタイアすれば年金は減る。

という訳で、セミリタイアを目指す場合は+アルファが必要になります。
つまるところ貯金等の余裕資産です。
余裕資産も必要ですが、60歳より前に仕事を辞めて収入が無くなるので、当然年金自体も目減りすることになります。

私は40代でのセミリタイアを考えていますが、年金シミュレーションのとおりに月に15万5000円も支払われるとは考えていません。
精々月に10万程度になるだろうと考えています。
厚生年金は社畜時代の給料によって変動するので人によって異なりますので、10万円程度というのはあくまでねんきん定期便から予想した私の場合です。

年に1回届くねんきん定期便を確認すれば、自分の年金受給額が分かります。
50歳未満の場合はこれまでの加入実績から算出された年金額で、50歳以上になると現在の状況を年金支給年齢まで続けた場合に支払われる予定額が記載されています。
50歳以上でセミリタイアする方は、「これだけ貰えるなら辞めても大丈夫だろう。」と思って辞めると実際年金受給する段階になった時に「思ったより少ない。」ということになりますのでご注意ください。

プラスアルファも考える必要がある。

年金以外に必要なプラスアルファのお金ですが、以下のように試算することができます。
(月々の生活費×12カ月×退職から年金支給までの年数)+(月々の生活費ー年金支給額)×12カ月×年金支給から死ぬまでの年数”が最低限必要なプラスアルファで必要な余裕資産になります。

月々の生活費も予想が付き辛いですが、今の生活水準から大きく変えない想定で考えれば一定の物価上昇を見込んでおけば良いと思います。
私は過去30年の物価上昇率に余裕を見て1%で計算しています。

最大の問題になるのが、年金支給から死ぬまでの年数です。
自分が何歳まで生きるのかは完全に予想がつきません。
両親が亡くなっていれば、指標にはなるかもしれませんが同じ生活をしているわけでもありませんし、同じ人間でもないので、あくまで参考程度にしかなりません。

そこで殆どの人がよりどころにするのが平均寿命でしょう。
厚生労働省の令和2年の簡易生命表を確認すると、40歳の平均余命は男性42.57年、女性48.40年です。
人生100年とか言って脅しをかけていますが、男性は82歳、女性は88歳くらいが寿命ということになります。

私はある程度悲観的に予想していますが、100歳まで生きる想定では考えていません。
90歳程度だろうと考え、年金支給開始年齢は70歳で計算しています。
そのため、私が想定する年金支給から死ぬまでの年数は20年になります。

セミリタイア後はできるだけ長生きしたい。

平均余命より長生きな90歳まで生きるという想定で見積もっていますが、自分が普通の人より健康だと自信を持っているわけではありません。
平均より長生きすることになりますので、可能な限り長生きしようと努力する必要はあるでしょう。
セミリタイアした後は、嫌なことはしなくて済む「ノーストレスライフ」になるはずなので、資産が続く限りできるだけ長く楽しみたいです。

そんな中、こんな記事を見かけました。

長生きするために必要なものは何か? ~気になる「寿命の研究結果」
医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が2月11日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。人間の寿命について解説した。 社会的に孤立している人の死亡率は男性で2.3倍、女性で2.8倍高い 森田)...

ここで、「社会的に孤立している人の死亡率は男性で2.3倍、女性で2.8倍高い」という話があります。
孤独は喫煙と同じくらい健康リスクがあると言われますが、セミリタイアした後は特に何もしなければ社会的に孤立しそうです。
社畜の場合は嫌でも取引相手や上司と同僚がセットで付いてきますので、孤立しているという状態にはなりませんが、セミリタイアして「やりたくないことはしない。」という状態になると、当然仕事をしないため仕事の繋がりは無くなります。

かと言って、孤立しないために「やりたくもない」仕事をするのはナンセンスです。
セミリタイア後に「納期」だの「締め切り」だの「やらなければならない」だの言われる物に関わりたくありません。

「やっても良い」し「やらなくても良い」、「やりたくなったらいつやっても良い」そんな仕事ならやっても良いかもしれませんが、給料を貰って働くような社畜やバイトではそんな働き方はほぼ不可能でしょう。
バイトならシフトで調整できるかもしれませんが、シフトが確定すればその日は「働かないといけない日」になります。
フリーランスは更に話になりません。立場の弱さから無理な納期を設定されそうですし、仕事以外の事務処理等、「やらなければならない」のオンパレードでしょう。

そんな状態で何をするかと考えて始めたのがブログになります。
「いつやっても良いし、やりたくなければやらなくても良い」という点では都合が良いです。
セミリタイアするまでに、他にも何かやりたいことが無いか探していますが今のところ「納期も締め切り」も無くて、「やってもやらなくても良い」仕事は見つかっていません。

せどりは売れる商材を探すのが面倒くさいのでやりたくないです。
動画作成とかは1度くらいはやってみても良いかもしれませんが、腰が重くてまだやっていません。
これはセミリタイアした後に「時間はいくらでもある。」という状態になってから始めるでも良いかなと考えています。

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