そろそろFIREしたいオッサンが低資金FIREを考える。

ゾンビ セミリタイア
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あいまいな定義で混沌としているFIRE界隈

一般的にFIREは年間の支出の25年分を4%づつ切り崩すことが前提として語られるケースが多いです。
いわゆる「4%ルール」ってヤツです。

年間180万円(月15万円)の支出なら4,500万円ですし、年間240万円(月20万円)の支出なら6,000万円、年間360万円(月30万円)の支出なら9,000万円と言った感じで、その人の支出額によってFIREに必要な資金は人それぞれになります。

この4%ルールについては3%の方が盤石とか、日本のインフレ率をかんがえたらもっと切り崩しても良いっていう話もあって絶対的な物ではありませんが、指標として「生活費の25年分」がFIREの目標になっています。

この生活費の25年分という定義が、とてもあいまいな条件です。
生活費は人によって異なります。
だからFIREの目標金額にはどうしても幅ができてしまいます。

4%ルール、信じるも信じないもあなた次第です。
リタイアしたい普通の人は7500万円くらいを目指す4%ルール 年率4%運用なら資産は減らない…そんなFIREの前提条件を日本人が信じてはいけない理由という記事を見ました。セミリタイア界隈で良く出てくる「4%ルール」と言うものです。 4%ルー...

さらにFIRE自体の定義もいい加減なので、Retire Earlyせずに働き続けるサイドFIREやバリスタFIREなんてモノもありますし、何なら社畜のまま退職もしないコーストFIREという定義も作られています。

FIREなのにリタイアしてねぇーじゃねーのって感じですが、これらもFIREとして市民権を得ています。

私はFIREと言えば、LEAN FIREかFAT FIREだけがFIREだと思っています。
そうなると最低限、上であげた程度の資産(4,500万円~9,000万円)程度は必要になってくると考えていますが・・・

FIREの曖昧な定義のおかげで、4,500万円以下でもFIREしたと言い張る人が結構居ます。
いわゆる低資金FIREと呼ばれている人たちです。

バリスタFIREを日本であまり聞かない理由

低資金FIREというと大概の場合は、FIRE後も何らか働いて労働収入を得つつ生活するというパターンが多いです。
サイドFIREやバリスタFIREなんかも、低資金FIREとして含まれると思います。

配当益等でいくらか貰いつつ、足りない分は働くというケースですね。
これはサイドFIREと呼ばれる形ですが、生活にかかる支出を無理矢理圧縮している訳ではないため、無茶は少ないFIREです。

日本は健康保険の加入が必須なので、アメリカのように社保目当てで働き続けるバリスタFIREはあんまり聞きません。

収入ゼロでも国民健康保険の保険料は取られますからね。
ですが取られるといっても社畜時代のように毎月何万円も取られるわけではありません。

FIREして給料ゼロ円であれば、例えば東京都港区の場合は、月1,900円程度で済みます。
これくらいなら生活費に含めつつ、そのままFIREできそうです。
だから日本ではバリスタFIREってあんまり聞かないんでしょうね。

国民健康保険計算機から引用

個人的にはサイドFIREは社畜時代より働く時間は短くなっても、少ない給料で働く羽目になるため、結局働く期間としては長くなりがちだと思います。
雇われでなければ、社畜時代より給料が増えるケースもあるかもしれませんが、そうなると今度は収益が安定しなくなるので、痛し痒しです。

サイドFIREについては私個人はあまり肯定的には考えていません。
生活費はすべて資産収入で賄って、遊興費は働いて稼ぎます程度のサイドFIREなら良いんですが、生活費の一部も働いて稼ぎますという話であれば「嫌かもしれんけど、もうちょっと社畜で働いといたら?」と思わなくもありません。

生活費10万円以下のFIREは流石にやばさを感じる

問題なのは生活費を極限(以上)まで切り詰めて、無茶して達成しようとするタイプのFIREです。
月10万円以下で生活するようなFIREですね。

住居費を極限まで圧縮して、家賃が1万円のところに引っ越して残りの生活は今まで通りですというくらいなら良いんですが、家賃は今まで通り4、5万円払いつつ生活費は10万円以下にしますといったタイプはかなりヤベーなと思ってしまいます。

私が後者の生活が問題だと思ってしまうのは、「その生活を本当に死ぬまで続けられるの?」という疑問が拭えないからです。

今は行けるけど、10年後もできるのか?
老齢になって70歳、80歳でも行けるのか?
単純に疑問です。
医療費もかかるでしょうし、それこそ食費すら賄えなくなるんじゃない?と思ってしまいます。

FIREしたくて生活に必須な娯楽の1つを諦める?
最近、FIRE目指してないのに節約している人多くて草 FIREを目指していても、目指していなくても昨今の物価高で節約志向が高まっているように感じます。最近は給料を上げるような空気が出てきていますが、これまでの増税と社会保障費の値上げ分を全く...

そして不確定要素に対応する原資がないのも問題です。
1,000万円を4%複利で回しても10年で約1,480万円、20年で2,190万円ほどです。

当然不確定要素が発生して取り崩ししてしまえば、どんどん減ってしまうわけです。
そんな風に考えればFIRE計画当初から、あまり無茶な収支の計画でFIREしない方が良いと思うんですが、低資金FIREの人は今後も増えそうです。

それだけ日本の社畜の労働環境はブラックということなんでしょうね。

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コメント

  1. はしQ より:

    nekonabeさん、おはようございます。さすがに日経平均は4日目に下落しており息切れですかね。はしQです。
    昨日youtube見てましたら年金は繰り上げ受給をし目減り分以上を運用で賄うという「裏技」と称して釣っている内容のものがありました。全くいい加減で新NISAを活用し投資信託を購入すれば、年金のように確実に利回り分が資産に追加されるという、詐欺に近い内容でした。これを見て繰り上げ受給をして寂しい老後を送ることになるかと思うと、他人事ながら心配です。この内容をざっと見をしただけで怪しいとわかるようになっているだけ金融リテラシーは上がってきているなあと思います。そうそう今日のお題の「低資金FIRE」とは全く意味が分かりません。誰のためにFIREするのでしょうか。計算上生活費25年分の資産を確保し、それでもめちゃくちゃインフレで、10年分に目減りしたとかだったらしょうがなあいと思いますが、こうしたことにも対応できるように、インフレ率を高めに設定し、それでも疑心暗鬼でFIREに踏み込めないのが普通の神経ですよね。逆にFIREできないのは、臆病すぎなのかもしれませんが。ではまた

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      日経平均は外国人に弄ばれているので、一度トレンドが決まると一方向に大きく動きがちです。
      今のトレンドで株価を見ていると情緒不安定になりそうなので、最近は終値だけチェックしています。

      低資金FIREはあまり共感はできないですね。
      FIREして楽をしたいと思っているはずなのに、傍で見ていて大変そうというのが意味不明です。
      早くリタイアすればするほど不確定要素が多くなりますし、インフレ率の計算は1%違うだけで数十年後の結果が全然変わってしまうので恐ろしいです。
      計画が楽観的過ぎるのか、未来より今を重視しているのか。
      謎ではありますが、彼らからすれば「何でこいつさっさとリタイアしないのか。」と思われていそうです。

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