思ったほどのダメージがなかったのは出来レースだから?
すったもんだありつつ、何かヌルっと高市総理が誕生しましたね。
公明党が連立から離脱した時はどうなることかと思いましたが、結局日本維新の会と連立して自民党の総裁が総理になるいつもの展開でした。

公明党が連立を離脱した時は、「絶対株価下がるやんけ」と思って心の準備をしていました。
構えていた割には、一瞬下がった後にすぐ戻してしまったので肩透かしって感じです。
裏では色々あったんでしょうが、それほど間を置かず再連立、結局自民党の総裁が総理になるという結果だったので、何かプロレスを見ているような気分になります。
すぐに政治的な安定を取り戻したのは、株価には悪くない結果です。
私は見ていただけで特に売ったり、買ったりはしませんでしたが、トレンドの転換点になるような場面では無かったということなんでしょうね。
結局、頭がすげ変わっただけで何も変わらないってことで期待感もありません。
今日はそんな変わらない日本のお話です。
政治家は馬車馬のように働くのが当たり前
高市総理と言えば、自民党総裁に就任した時の挨拶が印象的です。
ワークライフバランスを捨てるだの、馬車馬のように働くといった発言ですね。

政治家はそもそも馬車馬のように働くべき存在です。
選挙で選ばれた国民に奉仕するべき存在だから、これは当然です。
わざわざ言わなくても、馬車馬のように働いていないと駄目な連中なんですが、働いてないからこんなセリフが出るんでしょうね。
70歳、80歳のおじいちゃんでも政治家できちゃってますからね。
ホントにハードな仕事なら年寄りの政治家なんて存在しないはずなので、シニアでも出来るくらいには楽な働き方をしているんでしょう。
過労死した政治家なんて聞いたことがないので、お察しって感じです。
知らなかったのか?奴隷に選択権はない
政治家がワークライフバランスを捨てても、別に何の問題もありません。
何なら成果も出さないくせにボーナス貰ってるんだから、もっと馬車馬のように働けと思っています。
ただ、政治家はともかく国民は違います。

時間外労働の上限規制緩和について検討するというニュースがありました。
普通に考えれば、労働時間は今以上に規制する流れになっていなければなりませんが、何故か規制緩和を検討するらしいです。
なんというか、余程経営者から突き上げを食らってるんでしょうね。
人手不足だから、今いる奴隷を120%扱き使いたいとでも言われているんでしょう。
これまでに日本の労働環境については何度か記事を書いていますが、日本の労働環境は死ななきゃOK、何なら死んでもOKな基準が上限に設定されています。


残業時間は月80時間くらいで過労死のリスクがあるのに、36協定で月100時間までOKとしていますからね。
これはもう死んでもヨシと判断しているとしか思えません。
この死んでもOKな基準を、更に緩和するんでしょうか?
”従業者の選択などを前提にした”という文言も気になりますね。
さも奴隷に選択権が与えられるかのような記載ぶりですが、社畜に選択権なんかないですよ。
あっても実質一択になる選択権しか与えられないでしょう。
無言のプレッシャーか職場の空気で選ばされるか、選ばないと不利になるか・・・
やりようは色々思いつくので、どんな制度になるか分かりませんが、選ばないと職場に居辛くなる制度設計になるでしょうね。
地獄の蓋が開いたって感じです。
何故か少数派の意見を取り入れる政治家
誰もが働きやすい労働環境を実現するといった言い回しにも違和感を感じます。
老若男女誰もが働きやすいなら、労働時間は短くならないといけません。
少なくとも上限規制の緩和じゃないことは確かです。
そもそも時間を無視して働きたい人間は、サラリーマンなんかやらずに独立して働いています。
そこには労働時間の上限なんてありません。
働き放題です。
働きたい人は独立して自分の会社で働いているんです。
働きたくない人が雇われで働いているんですよ。
そんな社畜たちに「いくら働いても良いぞ」なんて言っても、「いや、そんなの要らないから、早く帰らせろ」って答えるだけでしょう。

日本人の仕事に対する重要度は低いですし、そもそも仕事が好きな人でも会社の仕事が好きって訳でもないでしょう。
さっさと家に帰って、自分の事業に集中したいはずです。

事実、厚生労働省の令和7年版の労働経済白書でも、就業意識は「余暇・仕事両立型」(約38%)と「余暇優先型」(約36%)の割合で、どちらかと言えば働きたくない勢が74%の多数派です。
社畜は金が貰えて、拘束時間は短いのを望んでいるんですが、ごく少数の社畜ガチ勢のために上限規制を緩和するなんてのはナンセンスですね。
私は既にFIREしたので、この国がどんな労働環境になっても影響ありませんが、今後も社畜を続ける人は、お早めに労働市場からの脱出を検討した方が良いかもしれません。
まさか、よりブラック化する方向に舵をきるとは思いませんでしたw



コメント
nekonabeさん おはようございます はしQです。確かにこの流れは、社畜教にとっては教義のリマインド的な感覚があります。死なない程度にがんばれ 死んだ気になってやってこい は当方が入社してまもなく上司に言われたコメントです。今ならパワハラ間違いなしですが、社畜教入信わずかの人間には、これが給料をもらうということかと勝手な理解で妄信的に従ってました。(ただし避難殺到でしたが長時間残業だけはなるべく避けてましたが)こんな感じが復活すれば、若年層に今まで以上のFIなしのREが多くなりそうです。・・老人には安定した政権運営が良いです・・ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
私は氷河期だったんで、朝から終電まで働いていた時期があります。
ナチュラルに不可能なスケジュールを組みますからね。
36の上限来たから帰らないとって言えるのが唯一の希望だったんですが、ゴールを動かしたら普通に氏ぬと思います。
今の若い人がそんな働き方すんのかって言われるとしないでしょうし、しなければ上の世代に押し付けてくるでしょうから
若手と60代はサッサと帰って、中間層が氏ぬほど扱き使われる未来が見えます。
さっさと辞めないと会社に〇されるかもしれません。
そりゃ政治家だって体力・能力はピンキリですから「できる人」「上り詰める人」はハードワークにも耐えうるんですよ(´ω`; 会社で上り詰める人たちだってそうじゃないですか? FIREを考える・実践する人とは既に人種が違うと思います。与党で役職付いてたら相当ハードなはずですよ? 出来る人ならなおさらです。(野党の先生方はだいぶ違うと思いますが)
働き方も同様で、社員に対する一律の制約が枷になっている面もあるのが実態かな…とは思っていました。
まあ緩くしたらフツーに悪用もされると思いますのでこの先の検討や議論は見ておきたいです。
もちろん自分はちっとも働きたくありませんが!
カフェNさん、コメントありがとうございます。
政治家にキリなんて居るんでしょうかね?
パパの基盤を受け継いだ2世議員と顔だけ売れている人ばかりな印象なんですが、叩き上げも居るのでそういう人は長時間働くのかもしれませんね。
地元にマメに帰って、選挙対策するのがワークなのかという疑問はありますが時間的には長時間働いて?いそうです。
社畜の場合はできる人に仕事が集中しますが、断るための理由付けが労働時間の規制なんですよね。
やりたいから働いている人なんて、そうそう居ません。
終わらないから渋々働いている場合が殆どなので、私は良くないなと思います。
普通の人なら見切りをつけて辞めますけど、見切りをつけないと氏にますからね。
今のうちに逃げる準備をしておいた方が良い気がします。
そして、私もちっとも働きたくありませんw
こんばんは仙堂です。
時間外労働の緩和も、経済成長のための一つの策でしょうが、本当にそれだけでいいのかと思うところは同感です。
根本的な原因は、日本の労働者の生産性の低さ、G7の中でも最低の生産性、これが問題だと思ってます。
ホワイトカラー分野(管理職、事務職、販売職など)で、会議の多さや決済の遅さ、長時間労働などで生産性を下げているし、中小企業などが設備投資やIT導入が遅れがちで生産性を下げています。
生産性の高い企業によるM&Aや、労働の流動化(雇用流動化)は、経済全体の生産性向上につながるって言われてるので、安心して流動できる仕組みを作っていってほしいです。
雇用の硬直性が生産性の足かせになることもあるので、解雇規制を緩くして企業が柔軟に人材を入れ替えられるようにする、それにともに、再就職支援や職業訓練などのセーフティネットを整備していかなくてはいけませんが。
退職で思い出したけど、「モームリ」が警察の家宅捜査を受けたというニュースが気になってます。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
生産性の話なら労働時間を少なくしないと上がらないですからね。
人を氏ぬほど扱き使った方が、機械やIT使うより安上がりだからこんな話が出てきてるのかなって気もします。
モームリの話はやっぱりなって感じですね。
辞めるって会社に言うだけの仕事の訳はないと思っていました。
残業代の請求とか交渉することがあるはずで、それは弁護士の仕事ですからね。
モームリ以外の退職代行も同じはずですが、見せしめですかねw
こんばんは仙堂です。
そうそう、生産性を上げるために、人をめちゃくちゃにこき使う会社こそ、M&Aされるとか、従業員が転職すべきです。
上限規制の緩和を喜ぶのは、例えば外資系の投資ファンドみたいな、死ぬほど働かされるけど20代で年収何千万。働いて働いて、仕事の能力を身につけて、転職も引く手あまた、独立もできる、というような世界に住んでる人のことでしょう。
それとか、自分の趣味や生きがいが仕事になってる人、たとえば運転が大好きでドライバーになってるような人も、時間規制はいらないのではないでしょうか。
実際の話でも、証券会社の担当者の上司と話す機会があったとき、担当者のアドバイスが適格であることを言うと、「あの人は株のことが好きなんじゃないでしょうか」と評価していました。こういう人も時間制限なしで情報収集や勉強して仕事に生かすタイプだと思います。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
数千万円まで行くような仕事であれば、時間無制限でも良いですけどね。
その場合は数年働いて独立するなり、FIREするなりすれば良いですし
氏ぬ前に逃げるって感じになりそうですけどw
運転する人は事故りそうなので、時間は厳格であって欲しいですけどね。
証券会社の人は自分で運用してるんでしょうね。それこそ金貯まるまでは相手したるわ的な発想で働いてそうです。
おはようございます。仙堂です。
いえ、その証券会社の人は、生活費教育費でいっぱいいっぱいで、NISAとかに回せるお金もなく、確定拠出年金で運用しておられるぐらいです。証券会社の社員は貧乏ではないけど裕福でもないので大変だと思います。
投げやりな発想で仕事をしているとすぐにばれるので、生き残れないでしょう。
会社のノルマと顧客の運用方針とのはざまで苦労しているでしょう。一時の成績のために安易につっこむと、顧客の信頼を失ってしまい次からの機会を失うでしょう。長期にわたって成績を上げ続けないと昇進できなくて給料も上がらないから大変な仕事だと思います。
証券会社社員はインサイダーに引っかかるので個別株の短期運用はできない規則になっていて、インデックス投信に積み立てておられます。
仙堂智隆さん、コメントありがとうございます。
そういえばそうですね。
証券会社の人って株式取引に縛りがありましたね。
リテール営業とかだと、普通の社畜よりは高給だけど桁外れってほどは貰えないですね。
証券営業の相手はしたことないですが、基本ノルマをこなすためにいらない金融商品を売り歩いているイメージがあります。
営業は分かりませんが、仕事で証券会社の人間は相手をしていたことがあります。
本社勤務は基本インテリヤクザみたいな連中です。
特に営業からたたき上げの部長とかはかなりヤクザでしたね。