FIRE超入門・・タイトル通りかな
普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門が7月16日に発売されたので、Kindle版を購入して斜め読みしてみました。
その感想をダラダラっと書いていこうと思います。
著者は山崎俊輔氏という方で、ファイナンシャルプランナーと消費生活アドバイザーをやっている人です。
ファイナンシャルプランナーは家計の見直しや運用を相談すると毎回同じような回答をするので、書いてある内容はベタな内容が書いてあると思っていましたが、概ね予想通りの内容でした。
ファイナンシャルプランナーの定型句である保険や固定費の削減、副業を含めたサラリーマンの収入増への取り組み、つみたてNISAとiDeCoの組み合わせとインデックス投資の3点セットで節約、稼ぐ、増やすを行ってFIREを達成に向けて頑張りましょうねーという話を400ページくらい取って書いています。
ベタな内容なのは目次を見て大体予想できていたんです。
なので通常なら購入してまで読まない本なのですが、結局この本を購入しました。
購入した理由は私も悩んでいる内容が1つあり、これに対してどういう回答になっているかが気になったためです。
ちょっと気になった点
悩んでいる問題は、第5章 FIREのために絶対必要な知識の「FIREするなら「家」の確保はどう考えるべきか」という問題です。
以前も家を買うかについては何度か記事にしていますが、家どうしようか~という問題はずっと私を悩ませています。
選択肢の幅から都市部の賃貸住宅に住むことを有力な選択肢にしていますが、購入する選択もあると考えているので、この本を読むことで結論がでるか確認したくなりました。
この本の中では「住宅の取得を考えることはFIRE実現にかかせない要素のひとつ」と書いていました。結論的には家は買う一択でした。家+資産の資産があってFIREに踏み切れると書いています。
家を購入する理由としては、公的年金が家賃手当を前提として設定されていないことと、FIREの成功ケースでは自宅を確保しているケースが多いということをあげています。
確かに私もリタイアした世帯の家計調査の結果を確認していますが、住居費は2万円以下で推移しています。
月2万円以下は明らかに賃貸住宅ではなく、持ち家のメンテナンス等にかかる費用の平均だと思うので、基本的にリタイア世帯は、持ち家を前提に生活しているのは分かります。
セミリタイアブログを見る限り、結構持ち家じゃない人も多そうに思えますが、大家の都合で引っ越すことになったり、家賃が突然値上げされたりするケースは考えられるので、このまま賃貸で暮らすというのも悩ましい問題です。
特に独身なので、老齢になると保証人頼む人が居なくなる可能性が高いので、その前にさっさと住むところを決めておくというのは選択肢としてはありです。
社畜の間に固定金利でローンを組んで、固定資産税+修繕積立+ローン支払い額が現在の家賃程度に収まるように住宅購入を考えるのことも検討する価値があるかもしれません。
ただ頭金で1000万から2000万円は出すと思うので、借入額はかなり小さめにしないと後々リタイア後の生活が破綻する可能性があります。
とりあえず、本を読んでも結論は出ませんでした。
終わりに
読み辛い表現が使われておらず、全部で409ページ程度なので斜め読みで3、4時間程度で読了します。
読みやすくはありますが、内容は物足りないです。
Webのファイナンシャルプランナーの家計相談レベルの話をまとめたものレベルでしょうか。
全体的な流れを再確認したい場合や、これからFIREしようと考えている人には参考になるかもしれませんが、セミリタイアブログ界隈に生息しているセミリタイアした勢(これからする勢)にとってはこんな話を今更されてもなぁという内容ですので、購入までには至らない内容かな~と思います。
ちなみに著者は40代のFIREには否定的でした。
50歳~55歳くらいでのFIREを見据えた本なのかなという感じです。
緊急事態宣言下じゃなかったら本屋で20~30分くらい気になる箇所だけ立ち読みして済ませていたと思います。
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