政策金利の据え置きで豪ドル円は今後どうなる。
予想通りの金利据え置きだが。
本日2020年12月1日オーストラリア準備銀行(豪中銀)は、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを予想通り過去最低の0.10%に据え置いたニュースが出ました。
アナリストも予想していた通りで、私も金利を上げるとは思っていませんでしたが、今後どうなるのか検証してみたいと思います。
豪ドル円の値動きについて
豪ドル円は基本的に60円台から100円辺りで動いています。
多少の外れ値があって60円以下に下がることも110円近くまで上がったこともありますが、チャート上で確認できた1993年から大体このレンジ内での値動きをしています。
表示チャートはTradingView提供のチャートになります。
赤のラインが60円、青のラインが100円です。
殆どの期間このレンジに収まっていることが分かると思います。
そのため現在の76円台は歴史的には比較的安い方に分類されます。
豪ドルの政策金利について
続いてオーストラリアの政策金利についてですが、ここ10年くらいは一貫して下がり続けています。
10年前は4.75%ありましたが、現在は0.1%です。
以前は高金利通貨で日本人にも良く買われている通貨ペアでしたが、現在はスワップには魅力が無いですね。
ちなみに私はスワップ目的で通貨は買いません。
長期的に持ち続ければスワップが増えるじゃないかという方もいると思いますが、高金利通貨は基本的に右肩下がりなため長期投資で持ち続けたとしてもスワップ金利を遥かに上回る損が出るためです。
トルコリラを長期で持ち続けた場合を考えていただければ、スワップでは損失を埋めることはできないことがお分かりになるかと思います。
オーストラリアに話を戻しますと、2020年の政策金利はずっと0.1%の金利だったわけではなくコロナの感染流行が確認される2月までは0.75%ありました。そこから3月に0.25%、11月に0.1%と下落しています。
なお、政策金利の直近5年の推移は以下の様になっています。
豪ドル円の今後について
短期のチャートではトレンド感が無いチャートになっています。
72.8円から77.2円辺りのレンジ内を動いています。
現在はレンジ上限辺りに居るように見えます。
豪中銀は少なくとも3年はキャッシュレートの引き上げを予想しておらず、必要なら追加措置を講じるとの考えを示しているので、今後追加の金融緩和によって上昇する可能性はあります。
連邦政府は3000億豪ドル相当の財政出動を表明しているためその可能性は高いと思われます。
日本との金利差も縮小しているので、直近では上昇する可能性が高いのではないでしょうか。
72円後半のレンジ下限の押し目買いか、明確に78円を超えたら買いを入れたいです。
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