大黄金展の窃盗事件がアッサリ解決
最近、百貨店の展示販売会で純金の茶碗が盗まれたニュースがありました。
堂々と盗んで出ていったみたいですが、高価な物を置いている割に警備がガバガバ過ぎて面白かったので、覚えています。
どうもアッサリ犯人は逮捕されたようです。
今日はこの事件について思ったことがあったので、その話をしようと思います。
窃盗事件より買い取り価格の方が気になるオッサン
正直、犯行方法や犯人については全く興味がありません。
気になったのはここです。
事件当日に江東区内の買い取り店で180万円で売却したという。
純金茶わん「売りました」…1040万円相当を盗んだ容疑で逮捕の32歳、130万円を所持から引用
販売価格1,040万円の純金製の茶碗の買い取り価格が180万円ということです。
確かに金の買い取りの際は、美術品としての出来は査定に反映されずに、あくまで金の重さで査定されるというのは分かっていましたが、いくら何でも約6分の1ってことは無いでしょう。
実は美術品としての価値が高くて、茶碗と言いつつ小さいのかなとも思ったんですが調べてみた感じではそこそこの重さがあるようです。
380gの茶碗のようです。
これを見ると金価格が気になります。
盗んだのが11日で、当日に即売り払ったと考えると11日の金価格を見る必要があります。
11日の金価格は1gで12,686円です。
ということであれば、380gの純金の茶碗の金だけの価値は4,820,680円です。
180万円で売却したそうなので、相当ぼったくられましたね。
借金持ちで余裕がなかったにしても、リスクを取った割に利益が少ないです。
売る時思わなかったんですかね?
売値1,040万円なのに買い取り180万円は安すぎるって。
恐らく買い取りした業者は全力で善意の第三者を主張するでしょうから、濡れ手に粟の300万円以上の丸儲けですね。
窃盗よりその後の方が闇が深いわ
多分、買い取りした業者は「何となく盗品だろうなぁ」って分かっていたような気がします。
何しろ売りに来たのが明らかに金を持っていなさそうな32のオッサンですし、買い取り価格を200万円以下で設定しているからです。
そのまま金の重さの値段で買い取りすれば約500万円になるのに、その半分以下で査定することは考え辛いです。
売りに来た窃盗犯も、借金漬けなのに買い取り価格値切ったりしないでしょう。
だから「あぁ~こいつ盗品売りに来たな。」と思って買い叩いたんでしょね。
金の売却額が200万円を超える場合、本人確認対応はより厳しくなりますからね。
というのも、200万円を超える取引では古物営業法のほかに、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が関わっています。
所謂マネーロンダリングを防止する法律に引っかかるんですよね。
何にも知らないフリして買い取れれば丸儲けなので、本人確認が厳しくなる200万円に引っかからないような値段を付けたんでしょう。
とりあえずこのニュースを見て思うのは、闇が深いなあってことです。
闇バイトと大して変わりませんね。
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