サイドFIREのパターンは大きく分けて3つ、1つは地獄

ケロベロスさん セミリタイア
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誘惑に負けると不幸になるかもしれないFIRE計画

FIREを目指していると、ある誘惑に駆られる人が多いです。
それはサイドFIREの誘惑です。
FIREは計画してから達成するまで10年以上かかることが普通です。

そのため、途中で計画変更の誘惑が多くあります。
途中で仕事が嫌になって、FIREの計画には全然満たないけどちょっとバイトすればサイドFIREできそうだから、サイドFIREに切り替えようと計画変更する人も多いです。

別に計画自体を変更するのは良いんですが、フルFIREから働きたく無さ過ぎて途中でサイドFIREに変更した場合、結構楽観的な観測でサイドFIREの計画を立てていることが多い気がします。

相場は暴落しない前提で、生活費も上がらないし、予定外の出費に備えずにFIREを計画している場合などですね。

毎月一定の収益があって、支出も一定で計画したくなる気持ちも分かります。
不確定要素を増やしていけばいくほどFIREに必要な金額がどんどん多くなってしまいますからね。

ただ余り考えずにギリギリの資金計画でFIREに踏み切ってしまうのも問題です。

FIREにおけるお金か、時間かの究極の二択
みんなの憧れFIRE、でもパチもの多すぎ FIREほど用語の定義はきっちり決まっているのに、あいまいな使われ方をしている言葉も少ないと思います。FIREは言葉のとおり、Financial Independence(経済的な自立)とRetir...

もう足りなければ、残りは全額バイトでも何でもして稼ぐと割り切っちゃっている場合はサイドFIREしても良いかもしれませんが、社畜時代よりキツイ生活になる可能性も高いです。

最近は低資金でFIREを名乗る人も増えてきましたが、個人的にはギリギリの資金計画のFIRE計画を実行するのはお勧めしていません。

FIREする理由は「働きたくないからだろう?」ってことです。
働きたくないのに、何かあって計画が崩れた時に社畜時代より働いてましたという状態になるのは不幸です。

サイドFIREのパターンは大きく分けると3つ

サイドFIREと一言に言っても実現方法は多岐にわたります。
ですが大きく分けると3つのパターンに分類されるのではないでしょうか?

1つは「雇われで働くのは止めないパターン」正社員の社畜を辞めて非正規として週3日や4日で働く場合や、正社員からバイトになって働くパターンです。

このパターンは正社員の時と同様に毎月決まった日に給料が貰えるので、収支の計算はしやすいです。
資産から得られる収益から足りない分を労働で補う考え方です。
このサイドFIREは計画が破綻する可能性は低そうですが、結局働き続けることには変わらないので、働きたくないからFIREしたい人からすると相性が悪いです。

もう1つは「自分で事業を起こして働くパターン」です。
せどりや不動産投資、Youtubeやブログなんかもこのパターンに入るでしょう。
このパターンは社畜やバ畜でないことが最大のメリットです。
しかし、1つ目の場合と異なり収入が安定しないことがデメリットです。

不動産投資の場合は空室リスクがありますし、YoutubeやブログはPV数で収益が大きく変わるので安定から程遠いです。
せどりも安定して需要がある商材を扱っていれば安定するかもしれませんが、商材を毎回決めている場合は需要によって大きく収益に差が出るでしょう。

そして最後が、自分で事業を起こすパターンと非正規で働くパターンの中間である「フリーランスで働くパターン」です。
個人事業主として独立しているので雇われではありませんが、社畜と同様にクライアントが居るので社畜的な働き方をすることになります。
そして社畜と異なり、経費処理や確定申告といった雑務を行う必要もあります。
非正規より更に不安定な社畜、これが私がフリーランスに抱くイメージです。

支払い上限に巨大な壁がある社畜と異なり、収益は青天井ですが、ストレスも青天井です。

サイドFIREでフリーランスになる。
正直、働きたくない人がFIREするのに社畜以上に働く可能性があるフリーランスになりたい人の気持ちが分かりませんが、これも1つのサイドFIREのパターンです。

不安定で貰いが少なくて、労働時間が長いってもう良い所ゼロじゃねーの

そんな訳で、私はFIREしようなんて人にフリーランスは向いていないと思います。
そもそもクライアントが居て初めて成立する商売なので、せどりやブログ、Youtube何かと違って「今日は気が乗らないから」という訳にはいきません。

仕事を継続的に受けていないと仕事の依頼も無いでしょうから、結局ほとんどフルタイムで働き続けることになりかねません。

時給分布から見える、フリーランスの悲惨な労働実態
<非正規職員と比較しても稼ぎは少なく、労働時間は際限なく長くなりがち> 働く人の収入を知るのに最もいい資料は、総務省の『就業構造基本調査』だ。『賃金構造基本統計』(厚労省)や『民間給与実態調査』(国税...

そんな社畜より酷い目に合いそうなフリーランスですが、どうもメリットに見えていた収益部分でも厳しいようです。

時給分布から見える、フリーランスの悲惨な労働実態という記事です。
非正規と比較しても稼ぎが少なくて、労働時間は際限なく長くなるという非正規の不安定さと、正社員の社畜の労働時間の長さの悪いどころ取りしたのがフリーランスの実態のようです。

時給分布から見える、フリーランスの悲惨な労働実態から引用

グラフで見ると東京都の最低時給(1,113円)を下回る人が過半数です。

しかも社畜ではないので、年金と健康保険料は自分で支払わなければなりません。
そう考えると時給換算で最低3,000円以上はないと、わざわざ社畜を辞めてまでフリーランスになるメリットがありません。

ただ時給5,000円以上の層も多数派なので、上手く行けば社畜よりオイシイ状態になれそうなのが救いです。

時給5,000円以上になるには、余程特殊なスキルか、美味しい仕事を回してくれるクライアントとの関係が必須でしょうね。

そう考えると社畜以上に働きつつ、更に接待までしないといけなさそうです。
その生活FIREでやります?
FIREって何?働きたくないからFIREするんじゃないのと思います。

社畜の方がよっぽど気楽な生活でしょう。
人生の楽しみは仕事ですという人以外は止めた方が良いんじゃないかなと思いますよサイドFIREでフリーランス。

私はフリーランスで働くくらいなら、社畜で良いです。

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コメント

  1. ふじ より:

    フリーランスとFIREは180度真逆の思想だと思うが、なぜかフリーランスが皆FIREを名乗りたがるのが不思議でならんよ。

    • nekonabe より:

      ふじさん、コメントありがとうございます。
      FIREの定義がガバガバですからね。
      ただの脱サラなんですが、もはや何していようがFIREしていると言えそうです。

  2. はしQ より:

    nekonabeさん おはようございます。昨日はちょっと下げとなりドキドキしているはしQです。当方も同感でFIREの最低条件として資産金額は個人の生活水準や求める姿により高くても低くてもよいのですが、曲がりなりにも「FI」に到達していることで、正社員でなくなることとは違うと思います。いわゆる道楽息子でFIREはある意味「FI」できているならありでしょうけど。ではまた

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      なかなか辞める踏ん切りがつかずにFIしてもREはしていない人は結構居ると思います。
      そしてREしたはずなのに、正社員より働いているサイドFIREしたと言い張る人もいるのでしょう。
      どちらがFIREしていると言えるのか、どちらもFIREしてねぇと私は思いますが、世間では一応FIREです。
      世界の七不思議の1つですね。

  3. はしQ より:

    nekonabeさん おはようございます。はしQです。そうなんですよ。なぜFIRE宣言をしたがるのか不可解ですよね。税金が免除されるわけでもなくFIRE手当も出ないし、はしQが想像するのは、何となく世間体を気にしているので、社畜が嫌になったからやめたとはなかなか言えないので、サイドFIREとかバイトFIREとか亜流がでて、それが何となく市民権を得ているのでまたそれを目指す人たちが増えているのでは。何といってもFIがないFIREなんて、宣言のみですから誰でもできますので。長くなりましたがまた。

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      FIREとも言えない亜流が生まれるのは、普通の人が想像するFIERがFAT FIREだからでしょうね。
      普通の人にはほぼ実現不可能だから、それっぽい定義を作ってFIREしたというのでしょう。
      せめてLEAN FIREできる位まで働いてから、お金が欲しければバイトしてサイドFIREくらいがまだFIREしてるというレベルだと思いますが、まぁ我慢できないんでしょうね。

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