FIRE後にFIREに飽きるケースを考えてみる。

ノートパソコンと横になるねこ セミリタイア
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時間かけて準備しておいてFIREに飽きたとか言う謎

もうすぐFIRE生活に入れるなと日々、指折り数えて社畜生活をしているのですが、動画等を見ていてふと思うことがあります。

実際FIREしていて、FIREに「飽きた」から止めるという人がそれなりに居るということです。

今日はFIREに飽きる場合はどんな場合か、どんな人が飽きやすそうか考えてみようと思います。

FIREに飽きると、FIRE卒業の違い

FIREに飽きるという問題は、以前話題になったFIRE卒業とは別物だと思います。
特に資金面の問題でFIRE卒業する場合は、確実に本心ではまだ続けたかった場合が多いでしょう。

資産があっても起きるFIRE卒業の可能性
退学ではない本当のFIRE卒業について考える。 37歳でFIREした人が、2年後にFIRE卒業したという記事を見ました。資金面の話なら「はいはいFIRE退学ね。」と思うところですが、精神面の話だったので自分に起きる可能性があるかという観点か...

そして、FIRE卒業が発表される時は大体株価が少し軟調な場面で発言される場合が多いように思います。

恐らく長期投資に向かない金融商品に全力ベットして、資産が短期的に増えたのでFIREしたは良いけど、今度は調整局面で劇的に資産が減ったのであえなくFIRE卒業になったのでしょう。

FIRE卒業の原因となりそうな要素をおかずに飯を食う
FIRE卒業という用語で誤魔化しているが、実態はFIRE失敗 FIRE卒業という言葉が、昨日からバズってます。卒業?卒業じゃなくて普通に資金が尽きたから再就職しますってだけな気がしますが、次のステージに移ります的な表現を使うのは何なんでしょ...

FIRE生活は4%ルールを基本的なルールとして採用することが多いです。
この4%ルール、S&P500の成長率から物価上昇率を差し引いて、4%安定的に成長するという前提で考えているので、低ボラティリティの安定的な成長は必須事項になります。
仮想通貨のようなボラティリティが大きい商品や、レバレッジを掛けるような商品は金額の変動幅が大きいので、そもそもFIRE生活には向いていません。

ポートフォリオにちょい足しするくらいならまだしも、ポートフォリオの主力にしては、ちょっとした状況の変化で即FIRE卒業になってしまうでしょう。

こういったFIRE卒業の場合は、飽きたとか飽きないという話以前にFIRE達成とも言い辛いため、ただの退職者と言えるでしょう。

ここで話題としたいのは、資金ショート以外の理由でFIRE卒業をする場合です。

FIREに飽きるケース4選

FIRE否定派の常套句の1つである「FIREなんかしたら時間が余って飽きるぞ。」というセリフを真に受ける人はFIREできる人にはまず居ないでしょう。

他人に流されてふらつく程度の意志力では、長期間の節約と投資が必要なFIREを達成することはできません。

あくまで他人が決めるのではなく、自分が飽きたと思ったからFIREに飽きるはずです。そう考えると、考えられそうなケースはそれ程多く無さそうです。

色々考えてみた結果、以下のケースに分類されるのではないでしょうか。

  • 急にお金持ちになるパターン
  • 一人で居るのが苦痛なパターン
  • 低資金FIREで生活が完全固定化されているパターン
  • 金稼ぎが好き過ぎるパターン

急にお金持ちになるパターン

FIREに飽きそうなケースで、まず考えられそうなのは急にお金持ちになったというパターンです。

親族の遺産相続や、宝くじの高額当選等で一気にお金が入って、そのまま会社を退職、暫く好きに生活していたら飽きたというパターンですね。
なぜこう考えるかというと、一般的に社畜がFIREしようなんて考える場合、10年、20年と長い時間が必要になります。

少しづつ資産を増やしていって、FIREするわけです。
FIREを達成するまでには長い時間がかかるので、当然色々なことを考えます。
資金計画も何度も見直すでしょうが、それ以上にFIRE後の生活や自分がFIREに向いているかといったことにも思いを馳せることになるでしょう。

私も今考えていますが、FIRE計画中にしつこいくらいFIREについて色々考えるわけですから、FIRE達成後に早々「飽きたからFIRE止める。」とは言わないはずです。

そんなにスグにFIREを止めてしまう程度の気持ちでは、そもそもFIREまで到達しませんし、向いていないと思ったらFIRE達成前にFIREを諦めるでしょう。

そのため、FIREに飽きたという人は準備期間がなく、急に大きなお金を持った人だろうと考えられます。

一人で居るのが苦痛なパターン

次に考えられそうなのは一人で居るのが苦痛なパターンです。
これもFIREする前に気付くだろうと思われそうですが、気付かないパターンもあると思います。

社畜時代は1人で居る方が心地よいと思っていても、実は社畜生活で同僚や上司に囲まれている状況が嫌ではなかったということに後々気付くパターンです。
一切誰とも会わないで生活していたら、ふと人恋しくなるような人がFIREに飽きたといって、仕事を再度始めそうです。

孤独耐性が強いと思っていたら、実はそうでもなかったというパターンですね。

低資金FIREで生活が完全固定化されているパターン

3つ目は低資金FIREのため、生活に遊びがなくて飽きるパターンです。
何しろ低資金FIREの場合、使える金額は多くない上、予算上限に遊びがないケースが多いでしょう。

ちょっと新しいことを始めてみようとか、ちょっと旅行にといった生活の変化をつけ辛い低資金FIREでは、毎日決まったルーティンを過ごすことになります。

余りにも毎日の生活が変わり映えしないので、同じことを続ける生活に飽きると考えられそうです。

金稼ぎが好き過ぎるパターン

最後がお金を稼ぐことが好きなパターンです。
これはFIREに飽きると言うよりは、遅々として増えない(何なら減る)資産額に我慢ができなくなって、お金を稼ぎたくなってFIREを止める場合です。

FIREを達成できる人は、計画性がありその計画を持続的に続ける忍耐力もある人が多いでしょう。
また、投資に振り向ける資産があるということでもあるので、普通の社畜よりは高給取りの場合も多いはずです。

つまり社畜としては優秀な人が多いでしょう。
そう考えると、FIREを止めてまた働き出せばより資産額を増やせる(減少を止められる)と考えるケースもありそうです。

FIREに飽きたと言うかは分かりませんが、資産が増えないからまた働くと言うよりは飽きたという表現を使いそうです。

最後に

以上FIREした後にFIREに飽きるパターンを考えてみました。

私はこの中では最後のお金が好き過ぎるパターンにハマる可能性があります。
特に資産が減っている場合ですね。
緩やかな現象なら働き始めることはないでしょうが、減少率によってはまた働こうと考える可能性もあります。

私は何もしなくても特に苦痛を感じないので、FIRE後に何もすることが無くてFIREに飽きるということは考え辛いです。
ですが、資産が減り続けた場合は別です。

独身で無職なのに資産も無かったら本格的に不味いので、その状態だけは何としても避けようとするでしょう。
そして、資金にまだまだ余裕がある状況で動き出すでしょうね。

そういった意味では余裕資金がある状態でのFIRE卒業に近いですが、自分を誤魔化すために「いやー、FIREに飽きたんでまたちょっと働きます。」と言う可能性はありますね。

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コメント

  1. はしQ より:

    nekonabeさん、おはようございます。はしQです。
    なかなか難しいお題ですね。そこそこの資産をもって若くしてFIREする場合は、社畜生活はイヤだけど先行きを考えると年金はないし、資産が減少し続けていると、FIREに飽きるよりも、収入を求めて動いてしまうように思います。将来に対する不安は、やはり保有資産の変動が大きく影響しますし、年金・配当などの定期的な収入と、インフレによる生活費および課税による支出の「収支変動」が、想定の範囲内で収まるかどうかによって、「働かざるを得ない」のでしょう。よく考えれば確実なものは何もないので、確率を上げる努力しかないと信じて老後を迎える予定です。ではまた

    • nekonabe より:

      はしQさん、コメントありがとうございます。
      生活費で使っていても増えていれば、なんだ大したことないわ。こんなに働いて損したと思うんでしょうが、
      FIRE後に資産が減っている時の焦燥感は想像に難くありませんね。

      多分何かしら働いてお金を稼ごうと考えるでしょうね。
      特に配当金に健康保険料がかかるなんてことになれば、ギリギリ社保に入れるくらいは働くことにしそうです。
      そうなると、週20時間も働かないといけませんが、この辺りは資産の減り具合と相談でしょうね。

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