資本主義ではボサっと生きているとラットレースになる。
資本主義というのは中々残酷なもので、兎に角お金がモノを言います。
一生懸命、毎日フルタイムで働いていても最低限の生活も覚束ないワーキングプアと呼ばれる人たちが居る一方、株式や不動産に投資することで1秒たりとも働かずに贅沢な生活ができる人たちも居ます。
私も一応Financial Independenceを達成しています。
FIを達成した資本家の端くれであるため、私にも実感がありますが、資産はある一定額を超えると自分で意思を持ったかのように勝手に増え始めます。
ワーキングプアと呼ばれる人たちはここまで資産を育てるどころか、生活費で殆ど消費してしまっているので、ワーキングプアの状態から抜け出すことが出来ません。
所謂、ラットレースっていう奴ですね。
一生懸命足を動かしているけど、全然前に進まないって状態です。
良い悪いではなく、これはお金がモノを言う資本主義では当たり前の状態です。
この格差を是正するために徴税機能でお金を集めて、再分配の機能で貧困な人にお金を分配するという仕組みが現代の政治には存在するのですが・・・
あまり有効に機能している感じはしませんね。
困っていない人に多めに配分されたり、困っている個人ではなく法人に配分されたりします。
今日は集められたお金が上手く配分されていないお話です。
漫画みたいな話が現実に始まろうとしています。
何でそんなこと言い始めたのかと言うと、この記事を見たからです。
東京都がミサイル攻撃に備えて地下シェルターを作るよって記事です。
外国からのミサイル攻撃に備え、住民らが一定期間滞在できる「地下シェルター」を都内に整備する方針としたようです。
地下シェルター・・・
地下シェルターと言えば、Falloutかカイジを思い出しますね。
カイジの登場人物である兵藤会長は「金持ちとは何だ?」という問いに対して、どんな状態でも快適な生活が送れるようにシェルターが必要と回答していました。
読んでいた当時は「んなアホな。」と思っていましたが、どうやら大真面目に地下シェルターを作ることにしたようです。
大江戸線をシェルターに利用する理由
地下シェルターを作るって言っても、1から穴掘って作るわけではなく、大江戸線の構内を整備して作ることにしたようです。
都内で暮らしている人は大江戸線1度は乗ったことがあるんじゃないでしょうか?
乗ったことがあれば分かりますが、大江戸線はホームまで途轍もなく地下まで降りることになります。
大江戸線は地下鉄では後発で2000年に開業しました。
環状線になっていて、光が丘から都庁までは一本道なんですが、都庁から清澄白河辺りで折り返してぐるっと回る路線になっています。
都内の地下は地下鉄のトンネルだらけなので、当然後発の地下鉄はより深い所にトンネルを掘る必要があります。
そのため地下深くに大江戸線のホームがある訳ですね。
ミサイルが上空から降ってくるので、シェルターが地下深くにあった方が良いというのは理解できます。
ですが、設置駅が「麻布十番駅」だそうです。
東京タワーがほど近い大門駅や、日テレがある汐留、乗降者数の多い新宿なんかもありますが、それらを差し置いて麻布十番だそうです。
セレブな香り漂うお金持ちの駅ですね。
金持ち優遇の批判を躱す理由を考えてみた。
何で麻布十番駅なんですかね?
やっぱり金持ちが多い所を守るって意思の表れでしょうか。
高額納税者が多そうですし。
大江戸線の1日乗降者数を見ると、麻布十番駅は乗車14,998人、降車13,950人で大江戸線の中でもそれほど利用者が多い駅ではありません。
一番利用者が多いのは新宿駅(乗車52,782人、降車55,676人)です。
JRに比べて利用者が少ない大江戸線ですが、利用者数で比べると利用者が多い駅という訳ではないようです。
では他に理由があるのかなと思って調べてみましたが、どうやら理由は2つありそうです。
1つは非常用の備蓄倉庫が麻布十番駅と清澄白河駅に設置されているからです。
だったら麻布十番なんてスカした駅より、清澄白河に地下シェルター作ればいいじゃない。と思いました。
実際利用者数も麻布十番より清澄白河の方が多いですし。
もう1つの理由は大江戸線で深い所にある駅が麻布十番だからのようです。
上の記事を見る限り、一番深い所にあるのは六本木駅のようですが、地表から32.5mの場所に麻布十番駅があるようです。
備蓄倉庫と地下深くに駅があるという、2つの理由から麻布十番に地下シェルターを作るようにしたようです。
ですが、これも表向きの理由な気がしますね。
麻布十番に地下シェルターがあって、ミサイルが実際に落ちてきても私が利用することはまず無いでしょう。
と言うか麻布十番に到着する前にミサイルが着弾します。
どうせ設置するなら、もっと色々なところにシェルターを設置するべきなんですが、早くも東京都は都内全域への整備は難しいと匙を投げてしまっています。
本当にミサイルが落ちてきたら、港区暮らしの金持ちは助かるけど、他の都民はどうしようも無いですね。
練馬とか両国の方とか住宅地や下町で乗降者数も多い駅にはシェルターは作らないと・・
都民の血税数億円が金持ちのシェルターに消えるって訳ですね。
もっと他に使い道がある気がします。
本当、再配分が機能していないな。
港区民は自腹でシェルター作れよ。
コメント
おはようございます。まだまだ億り人社畜はしQです。
この記事は大変興味深く拝見しました。なぜに大江戸線はこんなに深い位置なのでしょうかという疑問です。トンネルは1Mいくらという感じで相当コストがかかりますが山を貫通させたり海底を一直線でつないで、時間を短縮がコストの面でまずは十分考慮されできる限り無駄を減らすはずなのに、異常なまでに深い。深いということは堀るためにさらにコストがかかりますね。それでもこうしたシェルターをしかも麻布十番あたりに作る計画など、国家的な深い計画がありますね。資産とは別のお話、大変興味深く拝見しました。
はしQさん、コメントありがとうございます。
大江戸線は都内を通る他の地下鉄を避けるためにどんどん深いところに作っているみたいですね。
両国は国技館の地下に工場があるのでそれを避けて大江戸線の駅ができたというのをどこかで聞いたことがあります。
都内は地上が空いていないので、地下に色々作り過ぎなんですよね。
それにしても中国やロシア、北朝鮮が近くにずっと居るのになぜ今さらシェルターを作るのかということです。
近々ミサイルが飛んできそうな事態になるのかなと不安になりますね。