FIRE生活の究極系はアリかナシか?

きのこ狩りをする猫 セミリタイア
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FIREしたい人はある程度の資産が必要だけど幅があり過ぎる。

FIREしようなんて人は基本的に仕事嫌いです。

仕事嫌いには様々な理由があります。
ノルマや目標が嫌いな人も居ますし、そもそも人が嫌いな人も居ます。
人見知りというよりは人嫌いな人が多い印象があります。
就業規則のような会社特有のルールの押し付けが嫌いな人も居ますし、マナー的な不文律な慣習が嫌いな人も居ます。

働かないで済むなら何だってすると、ある程度のことは我慢する覚悟のある人が多いでしょう。

また、FIREを目指すと支出を削減して給料をできるだけ余らせようとする動きになるため、物欲も少ない人が多くなります。

資本主義社会においては物欲は少なくなっても、何も買わずに生活することは難しいです。
だからこそ、FIRE時にはどんな人でもある程度の資産が必要になってしまいます。
ただ「ある程度」の部分が人によって大きく異なるんです。

銀と金 4巻 33話から引用

その辺りで普通に社畜している人と同等の暮らしをしようと考えるのであれば、10年、20年近い社畜生活が必要になります。

ですが、人によっては月10万円で生活できるという人も居ますし、30万円は必要という人も居ます。

仕事嫌いも人によって様々です。
病気等で仕方なく辞める人も居ますし、1秒たりとも我慢できない人もいます。
私のように、不快には思っているけど我慢できないわけでは無いと言う人も居ます。

FIREしたい人の嗜好は様々ですが、今日は超小資産でFIRE生活に入っている人のお話です。

通常のFIREはあくまで「普通の生活」がベース

通常FIREしようとする人は、普通の暮らしを前提にして必要資産を見積もります。
家は賃貸住宅を借りるか、一戸建てや分譲マンションを購入してそこに住む前提にします。

食事も自炊か外食かその辺りは異なりますが、通常支出を減らすために自炊する人が多いでしょう。
当然、食料は購入しますし、調理の際に必要な調理器具や調理家電は購入する前提になります。

電気、ガス、水道に加え、インターネット回線のような生活インフラも必要です。
これら衣食住に最低限必要な費用に関しては見積もった上でFIREするでしょう。

ただ、これは飽く迄「通常」の場合です。
世の中には通常でない方法でFIREする人たちも居ます。

通常でないFIREは生活ベースがそもそも異なる。

通常ではないFIREというのも存在します。
FIREという用語はFinancial IndependenceとRetire Earlyを組み合わせた用語なので、経済的に自立したうえで仕事を退職していればFIREになります。

普通は節約&蓄財に加えて投資で増やすというスタイルにたどり着きますが、色々な理由で超少額の資産でFIREする人も存在します。
普通の人なら、お金が足りないから渋々働き続ける選択を取るんですが、意地でも働きたくない。働かないという選択を取る人も居ます。

そういう人は現代社会の人間が生活する際に最も大きな支出である住居費を最小限にするために四苦八苦することになります。

つまり、家を借りたりできないので、車上生活をしたり小屋生活をすることになります。
衣食住の「」の部分が一般的なFIREとは異なる状態でFIREすることになるんですね。

車上生活する場合は、FIRE前に働いていた時のなけなしの貯金をはたいて車を寝泊りできるように改造している場合が多いです。
小屋暮らしの場合は、車上生活より更にぶっ飛んでいます。

二束三文で買える山の土地を購入して、そこに自分で家を建てて住んでいます。

この小屋暮らしもFIREの1ジャンルと思われるんですが、通常のFIREの場合と異なる部分がその生活です。
通常のFIREの場合は、節約や投資、お得なポイントといった生活情報が外部公開される情報のメインになりますが、小屋暮らしの場合はその暮らし自体が公開されるケースが多いです。

登録者1,000万人を超えるPrimitive Technologyみたいな生活ですね。
Primitive Technologyは石斧から自作しますが、小屋暮らしは工具はさすがに自作しませんけどね。

小屋暮らしも工具は電動でもロマンは溢れています。
何しろ、何もない山林の土地を買ってその土地に家を建てるんです。
FIRE云々は置いておいて、「男のロマン」要素は凄くあります。

水は井戸水や雨水を溜めて使ったり、電気はソーラー発電、ガスは薪なんて場合もあります。
本当に生活に必要なコストはゼロ円で生活している人も居ます。

普通のFIREはコストは社畜時代のままで、資産を増やしてFIREしようとしますが、小屋暮らしは生活に必要なコストを限りなくゼロに近づけることでFIREをしています。

アプローチは違いますが、これもFIREと言えるでしょう。
少なくともサイドFIREよりは余程FIREしていると言えそうです。

でも小屋暮らししたいかと問われたら?

FIREの通常アプローチとは異なるパターンでのFIREである小屋暮らしですが、自分でやりたいかと言われると、「いや~キツイっす」という回答にならざるを得ません。

面白いか面白くないかで言えば、面白いんですが問題点は多いです。
まず既に40代なので毎日の肉体労働が辛いです。
私は土木関係の仕事をしているわけではないため、重機の免許もありませんし、電気系の資格も持っていません。

となると、家を建てる際は人力ということになります。
重い建材を抱えて何か月も、下手すれば年単位も作業することはまず不可能でしょう。

そしてこれが最大の問題になりそうですが、私はFIREして家を建てたい訳じゃない。ということです。

小屋暮らしの人も家を建てたくてFIREしたわけではないと思います。
重たい固定費である住居費をゼロにするために、小屋を建ててそこで生活しようという結論になったはずです。

FIREする目的が、小屋を建てて自給自足で暮らすことではない以上、それほどやりたくないことをFIRE後もし続けないといけないことになります。

FIREした後も自分がやりたくないことをする。これは私のFIREする目的とは大分異なります。
私は明確に何がしたくてFIREするという目的はありませんが、少なくとも自給自足暮らしがしたくてFIREするわけではありません。

そのため、小屋暮らしはFIREの参考のためというよりは、エンタメとして楽しむものになりそうです。
いくらキャンプ好きでも一生は山暮らしはできないですよ。

何十年も自給自足暮らしするのは、社畜より辛そうです。
小屋暮らしをチョイスした人はどんだけ社畜が嫌なのか聞いてみたいものですが、少なくとも私よりは仕事が嫌いなんでしょうね。

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コメント

  1. ふなむし より:

    初めてコメントします。
    小屋とは違いますが、知り合いで仲間と古民家を買って自給自足FIREを始めた人がおり、まだ始めたばっかりなので夢いっぱいと言う感じでした。
    おそらく中年の危機がきっかけでロマンが暴走し、自給自足生活がしたくなったと思いますが、「金なんか必要ない」と言っていましたから、資産が少ないとお金を否定し、ロマンに走るのかもしれません。
    まあ目的のないFIREより充実感は得られるでしょうし、仲間がいるぶん心強いでしょうが、個人的には同じ思想を持った仲間同士で自給自足生活なんて、怪しげな宗教チックに感じましたね。

    • nekonabe より:

      ふなむしさん、初コメありがとうございます。
      お金なんか必要ないという人に限ってお金に汚いですから、話半分に聞いておいた方が良さそうです。
      個人的には小屋暮らしで一番嫌なのは、風邪をひいたり、ぎっくり腰とかになって動けない時に死を覚悟しそうな時が怖いですね。
      仲間がいる分には良さそうですが、いつ裏切って小屋暮らしを引退するのかリアル人狼ゲームみたいになりそうです。
      ただロマンだけがありますね。1週間くらいなら楽しそうです。

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