FIREする場合の2つのケース
よくFIREした後に言われるケースに、FIREするまでは資産形成する目標があったけど、FIRE後は目標達成してしまったので、目標がないという話を聞きます。
FIREしたいという場合、大きく分けて2つのケースが存在すると思います。
1つはやりたいことがあってFIREするケース
そして、もう1つがやりたくないからFIREするケースです。
同じFIREでも2つは似て非なるものです。
人間的にも別種のタイプでしょうね。
やりたいことがあってFIREする場合
やりたいことがあってFIREするのは、FIRE後の行動や目標は明白です。
FIRE前の資産形成は、FIRE後のやりたいことに向けた準備なのでむしろFIRE後のやりたいことが目標です。
存分にやりたいことをやることになります。
リタイア後にやりたいことをやれば良いだけなので、目標がないといった状況にはならず何の問題もないでしょう。
リタイア後に始めたは良いけど「思っていたほど面白くない。」という可能性もあるので、リタイア前に本当に楽しめるかを確認しておく必要があるでしょうね。
ただ1つ問題として、リタイア前から時間も忘れるくらい楽しめていたことでも、リタイア後にずっと続けていると楽しめなくなる可能性もあります。
個人的には、どんなにやりたいことがあったとしても、途中で飽きる可能性があるのでやりたいことを1つ決め打ちしてリタイアするのは余りお勧めできません。
どんなに好きでも毎日やっていたら飽きるでしょうし、社畜時代に楽しめていたのも少ない時間を見繕ってやっていたから楽しかったという可能性もあります。
やりたいことがあってリタイアする場合は1つだけと決めずに、複数のやりたいことを用意しておいて日替わりや、1日の中でローテーションさせて、「リタイア後の方が時間が無くて忙しい。」くらいの状態にしておいた方が良いでしょうね。
1つしかやりたいことが無くて、飽きたり熱意が無くなって時間と金だけ残ってしまい、この後どうしようという状態になったら、それはそれで悲惨です。
そうなったら、また新しいやりたいことを探すよ。というバイタリティがある人はリタイア生活が楽しめそうですが、目標があってFIREするタイプの人はきっと社畜向きなんでしょうね。
社畜をしていると、嫌でも会社が目標とかやることを設定してくるので、作業を淡々とこなしていくことになります。
目標をクリアしていく生活が合っているのは恐らくこちらのタイプです。
その場合はFIRE卒業という名の再就職か、バイトでも初めてサイドFIREなんて状態になるんでしょう。
SNSでFIRE卒業とか言い始めるのはこちらのケースでしょうね。
やりたくないからFIREする場合
やりたくないことがあるからFIREする場合が、目標がなくなるというケースに相当します。
基本的には社畜をやりたくないから、資産形成してFIREするわけですが、FIREした時点で社畜と言うやりたくないことからは解放されています。
つまり目標達成です。
やりたくないことをやらないという目標を達成してしまったので、次の目標がなくて困惑するというのはこのケースが該当するでしょう。
正直、FIRE後の目標とか言い出すのはあまり良い考え方ではないと思います。
学生時代、社畜時代と1年の間に複数目標を立てさせられて、それをクリアしていくというクソゲーを強いられてきた結果なのか、FIREした後も目標、目標と言って結果を追い続ける生活がしたいのか疑問に感じますが、これは一種の呪いでしょうね。
せっかくFIREしてやりたくないことはしなくて良い生活になったのですから、後はやりたくないことには小指の先1mmたりとも動かさずに、やりたいと思えることだけすれば良いと思うんですが・・・
そこに目標なんている?
やってみて面白かったら続ければ良いし、つまらなかったら止めれば良いです。
特に目標なぞいらないし、やりたいようにやれば良いのです。
FIRE後に行動を縛るものは法律くらいしかないので、法律の範囲内で好きに活動すれば良いでしょう。
目標なんてものは社会が社畜を無理矢理動かすために作っているものに過ぎません。
それでも目標がどうしても必要なんだと思うんでしたら、目標がないと不安な自分から解放されるのを目標にでもすれば良いと思います。
別に目標なんて無くても人は楽しく生きていけるはずです。
コメント
結構会社員時代の価値観は抜けんからなあ
2,3年くらいかかるかもしれんな
ういつさん、コメントありがとうございます。
何十年もかけてきて刷り込まれたものが2,3年で抜けるか分かりませんどね。
性格の問題もあると思います。抜けない人は一生抜けないでしょうね。