日本の子供部屋おじさんは以前語っている。
以前、40代の子供部屋おじさんの話をテーマに記事を書いたことがあります。
そのこどおじの人は40代で両親に生活費を払って貰いつつ、自分は日雇い労働で月13万円ほど稼ぎつつ好きなことをしているといった人でした。
好きな時に働くというのが、ほぼセミリタイアの様だったので取り上げたんですが、今日は中国の子供部屋おじさんの話を見たので、そのお話をしようと思います。
中国の子供部屋おじさんは中々強烈
子供部屋おじさんとか子供部屋おばさんというのはいわゆる蔑称で、ちょっと小馬鹿にした感じの言葉ですが、パラサイトシングルに似た言葉として一般的に使われています。
パラサイトシングルも親に寄生している独身者という意味合いなので、蔑称といえば蔑称ですが、ニートや引きこもりとは違って、働いている人が子供部屋おじさん・おばさんと言われている印象があります。
働いていなければ、ニートで良いですからね。
ただ、単発バイトで月に数日働くケースから、正社員でフルタイム働いているケースまで働いていると一言で言っても大分幅があります。
で、中国の子供部屋おじさんですが、見てみたら中々強烈でした。
これが一般的なケースでは無いとは思いますが、議論になるほどには数が居るようです。
記事では40歳のおじさんが、母親が大病を患ったので6年前に介護離職したそうです。
ここまでなら日本でも良くあるケースですが、ここから大陸の凄みが見えます。
母親の病気は完治したそうで、普通ならそこから再就職するんですが、このおじさんはそのまま専業息子とやらになったそうです。
専業息子?聞きなれない言葉ですが、毎日、両親に3食作って、部屋の掃除を行うといった専業主婦的なことをしているので、専業息子というらしいです。
日本なら似たような言葉に家事手伝いといった言葉があります。
日本の場合は家事手伝ってなくても家事手伝いと言うので、家事手伝いよりは実態をとらえた言葉だと思います。
記事のおじさんの気持ちも分からなくもありません。
仕事を辞めたら、思った以上に快適で再就職なんて考えられないという状況になったのでしょう。
ですが、家事を老齢の両親の代わりにやるのは良いですが、「手当」として月に5500元(約10万8000円)貰っているというのはやり過ぎです。
「専業息子」は両親の面倒を見て家事をすることを「職業」にしているそうです。
何かニートや引きこもりが親からお小遣い貰って生活しているような感じがしますが、一応職業らしいです。
月10万以上支払っても何の問題もないくらい太いすねを持った両親なのかなと思って見ていましたが、年金は21万6,000円ほどだそうなので、年金の半分を息子に支払っているようです。
両親が進んで払っているのか、息子が強要しているのか分かりませんが半分はやり過ぎだろうと思います。
セミリタイアの新たなるパターン?
日本でも専業主婦の日常の作業を給与換算したらどうなるかといった話は話題になったりしますが、実際支払われるケースはあまり聞かれません。
家計が一緒ですし、単純に時給計算できるものでは無いからだと思います。
家事をしていると言っても、自分の生活に必要な家事をしたついでに行っているものなので、全然関係ない他人の家に行って家事サービスとして労働力を提供しているわけではないからです。
ですが中国の子供部屋おじさんは半分貰っています。
年金の半分が相場なのか、10万が相場なのかは不明ですがこの生活が長期化すると、ニートや引きこもりの末路と大して変わらない気がします。
結局両親に依存して生活していることに変わりがないからです。
ですので、当然両親が亡くなれば即生活の糧を失うことになります。
もう6年も専業息子とやらを続けているので、今更社会復帰するのは難しそうですが、親のすねをかじるだけではなく、別の収入を獲得する手段を考えないと遅かれ早かれ詰みそうです。
とは言え、何もしないで小遣い貰って生活しているよりは幾らか健全なので、くれるというなら半分貰いつつ副業でもすれば良いと思います。
これもまたセミリタイアと言えるのかもしれません。
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