気付かずにハメられている社畜達

極悪な地獄行きのレール

日本人は学校を卒業すると就職するというのが、一般的なレールになると思います。
もちろん、在学中に起業するとか、卒業後はフリーターや派遣になるとか、卒業しても働かないといった選択をする人も居ますが、日本では新卒が一種のブランドになっているので、普通は新卒時のプレミアを一番高く買ってくれる会社に就職する人が多いでしょう。

この学生から社畜に退化する際に、良く考えて社畜になる人はほぼ皆無でしょう。
例えば中学校を卒業する人が高校に入ろうとする時に、高校生になること自体に思い悩むかということです。
どこの高校に行くかについては悩むでしょうが、高校生になるかについてはあまり考えないでしょう。

社畜も同じで、どの会社に就職するかについては色々思い悩むでしょうが、学校を卒業して社畜になること自体は良く考えないと思います。

で・・良く考えもせずに社畜になってしまった後に多くの人は後悔する訳です。

殆ど奴隷のような身分の社畜ですが、辞めること自体は誰にも止められません。
「辞めます～」と言えば辞められます。
無理矢理引き止めてくるブラック企業もありますが、辞めるのに会社の同意は必要ないので、辞められなさそうなら退職届を書留で送って退職すれば良いです。

ただ、辞めたところで先立つものがなければ、結局別の会社の社畜になるだけです。
大部分の人がレールに沿って社畜になるわけですが、この脱出が困難なレールはかなり極悪です。

見えないハメ技にハマる社畜

レールに乗っかってそのまま社畜になると、一番最初にぶち当たるのが「学生時代に比べて圧倒的に時間が無い」ということです。

特に大学生から社畜になると、今日は2限だけ出れば良いやといった余裕の大学生活から一転、朝は6時、7時に起きて家に帰ってくるのは21時、22時という生活になります。
帰宅後に家事をこなしたりすれば、自分の時間はほぼ無くなります。
つまり、「こんな生活おかしくね？」と考える余裕を無くすほど忙しくされるわけです。

社畜になったばかりだと、覚えることも多いです。
大学時代の専攻だけで100%やっていける仕事はほぼ無いでしょうし、社会のルールｗと言う名の会社に都合が良いルールで洗脳されていきます。
社畜になった後は忙しいのでストレスが溜まり「自分へのご褒美ｗ」や外食など、給料を浪費し続けることで生活水準も無意識に上がっていきます。

そんな生活をある程度の年齢まで続けていると、自分で労働時間が調整できるようになってちょっと余裕ができた頃には「仕事を辞めたら生活できない。貯金も無い。」といった状況になって愕然とするのです。

これで逃げられない社畜のいっちょ上がりです。
ハメられたことに気付いた辺りで、社畜になったことを後悔するでしょう。

極悪なのが自分で選択した結果、このハメ状態になっていることです。
資本主義が良くできているのか、学校教育の洗脳が余程うまくできているのか、このレールに乗せられていると、しばらくこの極悪なルールに気付けません。

気付いたところでどうにかなる訳でもありませんので、自分は仕事が好きだと自己洗脳するか、できるだけ働かないようにしようと手を抜き始めるのです。

気付いてもハメ技からは早々抜け出せない。

ただの1度も「会社に行きたくない。」と思ったことが無い社畜なぞ居ないはずです。
とは言え行きたくないから、仕事を辞めようと考えられる人は多くありません。

FIREやアーリーリタイアはこの極悪なルールから抜け出すための数少ない方法ですが、一番幸せなのは「知らずに定年まで過ごす。」ことでしょうね。

何しろ気付いたとしても即脱出は難しいからです。
社畜を辞めても人生は続きます。
辞めた後の生活を考えれば、辞めた後の生活費も考えなくてはなりません。
そうなれば、気付きつつもリタイアのための資金を準備するという状況になるわけです。

一人暮らしで、家庭持ちより時間に余裕があると一人で考える時間も多いので、こういったことをツラツラと考えてしまいます。
セミリタイアブログを見ているような人も「もう気付いている人」なので、既に手遅れです。

知らないフリをして社畜を続けることもできますが、知らずに社畜をするより遥かにストレスが多いでしょう。

そういうのは体に悪いので、諦めてアーリーリタイアするしかありませんね。
ですが達成できれば、気付かず社畜のままであった時より遥かに幸せになれるはずです。