働いていても、経済的自立して早期退職しているって言葉的にどうなん?
私はFIREという用語については疑問を持っています。
理由としては以前も、記事にしましたが、FI(経済的自立)もRE(早期退職)もしていなくてもFIREの範疇に収まる定義(サイドFIREと呼ばれるCoast FIREやBarista FIRE)が存在するためです。
まぁ言ってしまえば、「お前、FIもREもしてないじゃねーか。」といったところです。
元々、FIREは生活費の25年分の資産があれば、4%で資産運用することで働かなくても資産を減らさずに生活できるという言葉だったと思います。
FIREとは、FAT FIREとLEAN FIREの2つで、違いはリッチなリタイアと貧乏リタイアの2択ですと言う方が収まりが良いです。
この2つはFIもREもしているので、FIREしていると言えると思います。
誰が言い始めたのかFIもREもしていないのにFIREという定義を作ってしまったので、FIREが良く分からない言葉になってしまった感があります。
セミリタイアもCoast FIREやBarista FIREといったサイドFIREと言葉の意味的にはほぼ同じだと思いますが、FIREのように「経済的自立+早期退職」といったカッチリした意味合いでは使われない日本語っぽい曖昧な表現なので、私的はセミリタイアの方が言葉的には好みです。
またFIRE業界に新語が出てくる。
そんな混沌としたFIRE業界(笑)に、またおかしな用語がでてきたので確認してみました。
40代でセミリタイアした著者が作った用語でBOYAという言葉のようですが、FIREのような造語のようです。
Burned Out Yet Attemptingの略語だそうですが、FIREと比較して小火にしようとしてそこから英語を当てはめているので、言葉尻にはあまり意味が無さそうです。
和訳すると、燃え尽きようとしている・・でしょうか。
この記事を書いた人は、FIREは通常の意味での生活費の25年分を資産運用して生活するFAT FIREと考えていて、ガツガツと働く気はないけど、多少贅沢できる程度には働くという意味合いで使っているようです。
著者はBOYAの要件を以下のように設定しています。
①ある程度の貯金
②その後も仕事をくれる人々との関係維持
③それまでの職業人生で得た達成感
④多額の給料・ギャラよりも心の安定と休息、そして娯楽を重視する姿勢
⑤趣味の仲間や地域コミュニティーとの良好な関係
※記事から引用
内容を見る限りはCoast FIREに近いかなと思います。
ある程度の資産は持ちつつ、自分が楽しめる程度には働くという意味ではCoast FIREでしょう。
既にFIREの定義にはありますが、FIもREもしてないのにFIREの定義に含められるよりは別の言葉にしてくれた方がシックリくるので、私は賛成ですね。
恐らく無いだろうけど、本当に無いかはリタイアするまで分からない。
記事の内容を見る限り、もう年で週に50時間も60時間も働くのはシンドイので、働く時間を減らしたいという感じに見えるので、純粋にリタイアしたいようには見えません。
また、ライターなので純粋な社畜の働き方と異なり、属人的でフリーになりやすい働き方なんでしょう。
セミリタイアする人の中にも、自分が興味がある仕事なら続けたいというタイプと、多少なりとも働いて収入が無いと生活が崩壊する。(もしくは、20年、30年後も今の生活を維持できない。)というタイプが居ますが、前者のタイプのセミリタイアのようです。
達成感だの、仕事の関係を維持したいだのと言っているので、仕事が好きな人なんだと思います。
セミリタイアしたい人は、多かれ少なかれ仕事したくない仕事嫌いな人がなるもので、仕事が好きな人はセミリタイアなんて考えないで、定年まで突っ走るものだと思っていましたが、色々な人が居るものです。
私はリタイアしたら、職場の人間とニアミスもしたくないので、職場の近くには近づかない予定です。かと言って、わざわざ遠方に住んだりもしません。
ただただ、仕事もしないリタイアをしたいと思います。
「あぁ~暇過ぎて働きたい。」なんて言うかどうかは、実際リタイア後に考えれば良いことです。
私の性格的に考えて、暇なら暇で全然問題ないので、働きたいなんて言うとは思えませんが、リタイア後はまた考え方が変わるかもしれませんので、もう1mmも残っていないと思っている労働意欲が私に残っているかはリタイアを待ちたいと思います。
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