マイナーな区が珍しい大規模なひきこもり調査をした。
東京の東側の端っこに江戸川区があるんですが、この江戸川区で約8,000人(正確には7,919人)のひきこもりが居るというニュースを見ました。
何で東京の端っこの区だけでひきこもりの人数を調査しようと思ったかは謎ですが、江戸川区の人口約70万人(全世帯約35万世帯)のうち、18万世帯を対象に大規模調査を行ったそうです。
あまりメジャーな区ではありませんし、東京の土地勘が無い方のために場所を書いておきます。
江戸川区の場所はここです。
お隣は千葉県で江戸川を挟んで千葉と別れています。
あまり有名な駅はありません。葛西とか小岩とかがそこそこ有名でしょうか。
他の区に比べるとマイナーな区ですね。
ひきこもりの数を調査するというのはあまり無いようで、全国紙やNHKでも同じニュースが報道されていました。
都内の他の区や、別の県でも殆ど同じような割合でひきこもりが居る可能性は高いので、参考にはなります。
東京の一地域に万単位のひきこもりが居るらしい。
江戸川区のホームページも見てみましたが、令和3年7月14日~令和4年2月28日にかけて調査をして103,196件(有効回答率57.17%)から回答を得た結果のようです。
税金を使ったうえで7カ月近くかけて、税金を納めないひきこもりの数をカウントしようと思った理由は謎です。「うちの区ひきこもり多くね?」と思った人が区のお偉いさんに居たんでしょうか。もしくは自分の息子か娘がひきこもりだったり・・
報告書を見る限り、ひきこもりが居そうな家庭にアンケート用紙を送ったそうで、そんなピンポイントにアンケートを送られたら、「ひきこもりです。」とは答えにくいだろうなとは思います。
建前的には個別支援のためだそうですが、死ぬまで発見されないといった状況になる前に調べておいて対処するというのは、対応としてはおかしくないです。
そう考えると、江戸川区は大分温情的ですね。
港区や世田谷区ではこんなことしないでしょうし。
約6割しか回答していなかったので、実際はもっといっぱい居るでしょうね。
半分くらいの世帯に確認して、有効回答率が6割くらいですから2万人くらい居るんでしょうか。
東京の端っこのこの狭い範囲に2万人のひきこもりが居るというのも中々凄まじいです。
回答した人にやっぱりアーリーリタイア層が居そう。
江戸川区の調査報告書に「困りごと」という項があります。
8%の人が「特に何も困ってない」そうなので、やはりアーリーリタイアした人はひきこもりとしてカウントされているようです。
資産家の家に生まれたニートの可能性もありますが・・
リタイアしている人もひきこもりとしてカウントされる。
調査対象になったのが、15歳以上で給与収入に課税されていない人や、介護など行政サービスを利用していない人が対象になったそうなので、アーリーリタイアした人も普通に対象になりますね。
あと数年後に私の住んでいる地域で同じ調査をされたら、15歳以上で給与を貰っていなくて、介護もされていない立派な「ひきこもり」としてカウントされるでしょう。
ひきこもり認定されると、自立支援や新たな居場所作りをわざわざ行政でしてくれるようなので、リタイア後に「暇過ぎて死ぬ」と思ったら絡んでみても面白いかもしれません。
私はリタイアしても、まず暇過ぎて行政サービス使ってみようとは考えないと思うので、面倒なので回答しないという選択を取りそうです。
ということは、私と同じように考える人が、見回答の4割の中に「アーリーリタイア」した人として一定数居そうです。
区長は、「未回答世帯は実態が分かっていない。声が出せない方こそ支援が必要で、改めて1件ずつ調査する。」そうなので、アーリーリタイアした江戸川区民は暇つぶしができそうですね。
ネタになりそうなので、私がリタイアした後、住んでいる自治体でもやってもらいたいものです。
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