FIREブームに乗っかったあるあるパターン

やる気の炎に燃える三毛猫 セミリタイア
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ブーム大好き日本人のFIREブームの末路はどうなるのか。

9月のアメリカ相場が軟調だったこともあり、「アメリカだけ買っといたらエエねん。」という投資家連中の含み損を確認しつつ、投資を続けています。

アメリカだけ買っておけば良いというのも完全に間違いではないとは思います。
アメリカの相場が崩れれば全世界株安になると考えられるので、世界中に分散投資しても結局下落に巻き込まれるであろうことは承知しています。

ですが、完全に連動して同じ下げ幅で同じ時期に下がる訳でもないため分散投資にはある程度以上の意味はあると思います。
実際、リーマンショックの暴落後に一番最初に回復し始めたのは中国市場だったので、今後も中国市場が好調かはさておき、アメリカ市場以外の投資先に投資することは続けていこうと思います。

FIREブームに全乗っかりする投資家

日本でもFIREブームが続いています。
コロナ禍で家に居る時間が増えたので、自分のこれからについて考える時間が増えたことと、家に居るためお金を使わなくなったので、余ったお金の使い道について考えるようになったためだと思います。

余ったお金を株式市場に投資するという流れができると、それ程手間がかかるものでは無いので継続することは容易です。特に投資信託のようなパック商品は自動積立も出来るのでさらに楽チンです。
特に今のように相場が好調な場合、投資を始めて即利益が出るというパターンの人も多いため、「こんなに儲かるなら、無駄な消費を止めてドンドン投資に回そう。」という人も多いと思います。

そんな投資家に良くありそうな記事を見ました。

50歳までにリタイアしたい!投資に燃える38歳会社員が払った授業料
資産形成を考えた時、貯金だけでは目標額に届くのが難しい時は、投資も視野に入れたいもの。貯金と投資をバランスよく行うことが資産形成への王道なのですが、どうしてもどちらかに偏ってしまう人がいます。「投資だけ」ではなぜダメなのか、今回は早期リタイ...

主人公はFIREを目指すサラリーマンのF氏(38歳)です。
私と同年代で50歳までにリタイアできるような資産を作りたいという人のようです。
既に投資は始めていて更に利益を積み上げたいと考えているようです。

F氏は家をフルローンで買った上、投資対象も米国株、国内株、暗号資産など、比較的値動きの大きい商品への投資で利益をあげていたようです。
そんなF氏の奥さんが病気になって、入院費や治療費で一時的にお金が必要になったけど、資産は殆ど投資に回していたので、結局損切して入院治療費に充てた。と言う内容でした。

F氏は恐らく最低限の生活費以外のお金は、投資に全部突っ込むよくある「FIREへの最短経路」を突っ走りたいタイプの人のようです。
今38歳で50歳までにFIREしたいということなので、後12年しかありません。
家をフルローンで買っているので毎月のローン支払いも馬鹿にならないでしょうし、もしFIREできたとしてもローンの支払いは続くので、生活費を節約しても生活費は年300万円以上にはなるでしょう。
12年でFIREするには、相当高給取りじゃないと難しい上、FIRE後の生活費もそこそこ高額になると思われるので、F氏はかなり無茶をしていると思われます。

相場が悪ければ含み損も出つつの投資スタートになるので、余剰資金を全額投資に回すという行動もとらないと思いますが、相場が良いと買った傍から利益が出始めるので、F氏のように全力で買いに走る人も多そうです。
この手の投資家はこの後起きるであろう相場の暴落に思いっきり巻き込まれて、「もう二度と投資なんてしない。」と言いそうです。

相場が悪い時も損切して生活費を賄うということが無いように、年間の生活費2,3年分くらいのキャッシュは必要ですが、始めたての投資家はキャッシュ不足で投資と貯金に振り分ける余力が無いんでしょうね。

相場が良いからと言って全力で投資せず、30%くらいは貯金に回していけると良いと思いますが、それだけ「早く会社辞めたい魔力」が強いんでしょうね。

相場が良い時ほど調子に乗らない方が、投資家としては長生きできると思いますが、FIREブームに踊る投資家が暴落時にどうなるのか少し楽しみです。

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