暗号資産に金利を付けるサービス
暗号資産を預かり利息を支払うサービスを提供しているCygnosという会社がビットコインを預かって日本円で金利を支払うサービスを始めたそうです。
顧客から預かった暗号資産を、海外の大手機関投資家など暗号資産を借り受けたい事業者に貸し出して、利息を受取り、顧客に利息を支払う仕組みのようです。
Tier1 | Tier1年率 | Tier2 | Tier2年率 | |
BTC | ≧0.3 | 3.0% | <0.3 | 0% |
ETH | ≧150 | 3.0% | <150 | 0% |
LTC | ≧1,500 | 4.0% | <1,500 | 0% |
BCH | ≧500 | 4.0% | <500 | 0% |
USDC | ≧250,000 | 6.0% | <250,000 | 0% |
USDT | ≧250,000 | 6.0% | <250,000 | 0% |
PAX | ≧250,000 | 6.0% | <250,000 | 0% |
ホームページを確認する限り、クラス基準でTier1以上の暗号資産を預け入れしていると、対応する金利が付くようです。
Tier2だと2021年3月19日時点で0%の金利になっていたので、実質Tier1以上の暗号資産を預け入れする必要があります。
本記事を書いている時点で、1ビットコイン約630万円くらいだったので年間で約18万9000円の金利が受け取れるということになります。
胡散臭さを感じる点
ホームページを確認してみましたが、金融庁の登録を受けていないように見えます。
取引所は金融庁の登録必須のようですが、こういったレンディング事業の場合は登録が必須ではないみたいです。
必須じゃないとはいえ、お金に限りなく近いものを預けるので、登録されていない業者を利用するのは恐ろしいですね。
倒産しても資産の補償がないように見えますし、計画倒産が横行しそうです。
もしくは金利をエサにとりあえず暗号資産を集めて、集めた暗号資産で顧客に金利を支払ってある程度信用させて、一定額の暗号資産が集まったらドロンしそうです。
始めるハードルも低そうなので、暗号資産のレンディング業者でドロンか倒産する会社が早晩出てきそうな気がします。
暗号資産自体のボラティリティが大きいですし、日本円で金利を支払うとなれば、為替の影響も受けます。相場の急変で顧客から資産の引き上げが大規模に起きて、金利が払えなくなってアッサリ倒産しそうな気もします。
投資対象のリスク+預け入れしている会社のリスクとリスクだけが大きい割に、リターンは年利3%ではリスクとリターンが釣り合っていないような気がしますが、今後流行るんでしょうか。
とりあえず見守っていこうと思いますが、預け入れする会社が信用に値するかは十二分に吟味する必要がありそうです。
何かあれば、その時はまた記事にしようと思います。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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