FIREを目指している場合に感じる人とのズレ
FIREを目指していると、世間一般の人との価値観がズレるということは良くあります。
特にお金の使い方は世間一般の人と大きなズレがあることでしょう。
FIREを目指していると生活費より投資に使う金額が大きくなりがちです。
それなりに高給取りだったりすると、周囲の同僚の消費(というか浪費)とのズレが大きいことに気付くでしょう。
FIREを目指している人から見れば「何でこんな物買っているんだろう。」と思いますし、同僚からすれば、「何でこんな安物使っているんだろう。」と思われているでしょう。
アホみたいに浪費している割にお金の不安は持っているようで、節約しようとしていたりします。
生活するだけなら何の問題もないので、どうも上手くいっていないようです。
ただ、不安だけは感じるようです。
不安なら消費から投資に振り向けて資産を増やすべきなんですが、投資をしている同僚が居ても、それほど投資に振り切ってはいないようです。
資産を一気に投資に振り向けるのも不安なのでしょう。
そんな訳で、FIREを目指していようが、目指していなかろうが、給料が多かろうが、少なかろうが「お金の不安」は誰もが持っている感情なのでしょう。
ズレはあってもどちらも持っているお金に対する不安
FIREを目指していても、定年までの懲役を覚悟している社畜でも、お金の不安は持っているでしょう。
ですが、FIREを目指している人が感じるお金の不安と、定年を覚悟した社畜では不安の種類が異なります。
ただ、同じお金の不安であることは確かです。
FIREを目指している場合のお金の不安は、主にFIRE後に働かないで死ぬまでお金が持つかという不安であると思います。
ハイパーインフレや予期せぬ大きな出費、大恐慌による株価の暴落でもない限りは、資産が大きく減ることはないでしょう。
もしそんな事態が起きたとしても、支出を減らしたり、最悪少し働くという判断をすれば調整可能な問題ではあるので、世間一般のお金の不安よりは致命的な問題にはならないはずです。
定年まで社畜をする場合のお金の不安はもう少し喫緊の問題である場合が多い気がします。
定年退職後の住宅ローンの支払いについてだったり、年金だけじゃ老後の生活が成立しないとか、「そのままじゃ生涯社畜じゃね?」という致命的な問題であることが多いように思えます。
FIREを目指す過程でお金の不安は変化する。
身も蓋もない話をするならば、人生で問題になるのは人間関係の問題を除けば、お金と健康くらいしかありません。
健康問題は加齢によって不安を感じるようになります。
20代や30代で健康の心配をする人は少数でしょう。
お金の問題は身近であり生活に密着し過ぎているがために、健康なんて当たり前過ぎて考えたことがない20代でも不安を感じるのでしょう。
何歳だったとしても、70歳、80歳の時までお金が足りているかを考えたら不安になるでしょう。
「お金の不安」最も感じている世代は?という記事を見ました。
全国の20代以上の男女500人を対象に、インターネットで実施した結果のようです。
この調査の中でも将来に向けてお金に関する不安について確認しています。
一番お金に対する不安を感じているのは、私と同じ40代のようです。
しかも、他の世代と比べて40代はぶっちぎりで一番不安を感じているようです。
将来のお金の不安を感じる人が、他の世代では概ね7~8割しかいないのに、40代だけ9割近いです。
40代だけ「不安を感じない」がグラフの中に書けないくらい少ないですね。
氷河期世代の40代~50代はほかの世代に比べて、お金に対する不安を感じている人が多いようです。
こんなところでも氷河期世代の不遇を感じます。
定年間際の60代や、将来どうなるか分からない20代の方がお金の不安を感じそうなものですが、20代と60代を差し置いて40代がぶっちぎりトップです。
今の生活が苦しいからこそ、より将来の不安を感じるのかもしれません。
もしくは、若い時からお金に苦労している人が多いからより不安を感じるのかもしれませんね。
FIREを目指していてもお金の不安は尽きません。
FIREを目指していれば、資産はあるし生活費は少ないので、生活費くらいはどうとでもなるだろうという安心感はあります。
この正体不明の安心感は資産が数千万できると、自然とそう思えるようになります。
具体的には3,000万円~5,000万円くらいの資産を作れれば「自分の生活費くらいどうとでもなるわ。」と考えられるようになります。
ただ、将来生活ができなく程困窮することになるとは思いませんが、FIRE後も働かずに生活できるかと考えると不安になります。
これがFIREを目指している人の、将来のお金の不安になります。
今は漠然とした将来のお金の不安を感じている人でも、FIREを目指す過程で将来のお金の不安も、切迫した不安から変化していくでしょうね。
とりあえず、お金について悶々としたくないなら、仕事を辞める気はなくてもFIREを目指しといて損はないってことです。
コメント