何か変だぞこのオバサン・・・・
41歳の会社員で貯金が60万円しかないので、老後が不安だという記事を見ました。
貯金が少ないので老後が不安という、よく見るパターンです。
40代だけではなく、20代でも30代でもどの世代も老後を不安がっていますね。
50代に老後の不安がピークになるらしいですが、どの世代も老後が不安なのも分かります。
何しろ日本は国民負担率が50%近くあるのに、老後は自助努力で何とかしろというアホ国家です。
税金が高いなら高福祉で老後は貯金なんてなくても生活できるといった状況でないと、納税者は納得感がありませんし、自助努力で何とかしろというならば減税しろと思いますが、財務省は今後も毟れるだけ毟り取っていく方針に変わりは無さそうです。
みんな不安な老後問題ですが、私もつい最近41歳になったので、同年代がどんな感じかチェックしていました。
見ていて何か変だぞと思ったので、今日はそのお話をしようと思います。
収入と支出には大きな問題はない。
見たのはマネープランクリニックです。
家計状況を暴露して、FPに相談する例の奴です。
相談者は私と同じ41歳、女性で独身一人暮らしの人です。
相談者は40歳まで実家暮らしだったそうで・・バリバリのこどオバですね。
海外生活をしていたそうですが、どの程度海外に居たのか書いていません。
労働ビザが出る程長期で働けていたのなら、わざわざ日本で働かないでしょうし、もし働くことにしたとしても、海外での労働経験があればもっと高収入のはずです。
恐らく学生時代に数年留学したとかその辺りな気がしますが、なぜ40歳まで実家暮らしだったのに急に一人暮らしを始めようと思ったのか疑問ではあります。
人生相談では無いので理由は語られていませんが、変だぞと思った所は別の所です。
収入は手取り25万円、ボーナスが70万円ということで、額面だと年収470万円くらいです。
41歳の割に少ないですが、非正規労働者にしては多いので正社員のようです。
支出は19万7200円で40代の一人暮らしにしてはちょっと多い気がしますが、つい最近までこどオバだったのでしょうがないですね。
支出で気になったのは家賃が収入の割には高いことと、雑費が4万円と多いことです。
雑費は要するに使途不明金なので、できるだけ少ない方が良いです。
日用品に8,000円、美容費に7,000円、クラウドに1,500円、衣料品に5,000円と内訳が書いてありますが、4万円にならないので使途不明金が2万円近くあります。
家族への送金が1万円となっていますが、これは家族の小遣いで計上しました。
一人暮らしなのに家族の小遣いと娯楽費を分ける意味が分からないので、家族の小遣いが家族への仕送りであると計算しました。
娯楽費に2万円出費しているので、生活に必要な雑貨の購入で4万円は少々出費が多すぎます。
旅行が趣味で2カ月に1回1.5万～4万円使うということなので、娯楽費の2万円はほぼ旅費用の積立でしょうか。
収入の範囲内で支出も収まっているので、大きな問題はありませんが出費が多いですね。
私なら月15万円くらいで生活しますが、一人暮らしに慣れてくれば徐々に最適化されていくでしょう。
このオバサン変だぞと思った点
このオバサンが変だぞと思ったのは貯蓄です。
年収470万円で40歳までこどオバだった割に貯蓄が無さ過ぎます。
貯蓄は銀行に55万円、投資に5万円です。
月の収入と支出の差が5万2800円なので、1年で633,600円です。
1年前独立したと書いてあるので、それはつまり・・こどオバを脱出するまで貯金0だったということです。
22歳から40歳までの約18年間、社畜をしていたのに貯金0はありえません。
18年あればボーナス貯蓄+月5万円貯蓄だったとして、少なく見積もっても年間100万円は貯蓄できるはずです。
容易く2000万円近く貯蓄できるこどオバなのに貯蓄0とは・・
海外生活していたという記載がありますが、外貨貯金もなくいくらなんでも貯蓄0は無いでしょう。
バックパッカーからの社会復帰+社畜デビューかと思いましたが、40歳でニートから正社員になれるほど日本は甘くありませんし、奇跡的に正社員になれたとしても初年度から年収470万円は払わないでしょう。
というこは、働いていたけど全額使っていたと考えるのが妥当なんですが、その割に支出が大人しいんですよね。
もっと収入以上に使い込んでいて、ボーナスで帳尻を合わせる生活をしていてもおかしくないんですが・・謎です。
あり得そうなパターンを考えてみる。
40歳で貯蓄0になりそうなパターンを考えてみようと思います。
1つは稼いだお金は全額使う「宵越しの金は持たない」というパターンです。
これは、一人暮らしの生活費が比較的まともなので、無さそうです。
もう1つが両親が毒親のパターンです。
稼いだ額を全額取られている場合ですね。
これならありそうですが、今は給料手渡しにするところは無いでしょうから収入を少なめに親に言っておけば差額は貯金できそうな気がします。
毎月1万円仕送りしているので、超孝行娘の可能性もありますが、それならこどオバ生活を継続すれば良いだけです。わざわざ親元から出て生活する理由はありません。
なぜ同居していたのに、急に一人暮らしを始めたのか、疑問はつきません。
もしかしたら、収入以上に使い込んでいて借金を作って、立て替えてくれた両親に毎月1万円づつ返済していているのかもしれません。
親に財布の管理をされている可能性もありますね。
自分で書いていて何かこれが1番しっくりきます。
借金して40歳で家を追い出されて、20万渡すから生活しろ、貸していたお金は毎月1万円づつ返済しろと言われているのかもしれません。
ただ理由はどうあれ、この家計だと70歳まで働く羽目になりそうです。
終わりに
同年代は凄く上手くいっているパターンと、生活が悲惨なパターンに分かれていて中間が少ないような気がします。比較的人口も多い世代なので、氷河期世代が70歳になった時に生活保護世帯が爆増しそうですが・・まぁ国の自業自得といったところでしょうね。
ただ、そのまま定年まで社畜を続けていると、ひたすら搾取された後、定年後も社会保障費が足りなくて老後も悲惨ということになりかねないので、そういった意味では氷河期世代はリタイア時期を前倒して、さっさとリタイアした方が良いと思います。
収入がなければ、搾取されません。
搾取され続けていなければ、貰う段になってから怒りを感じることも少ないはずです。
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