5年連続値上げを続けるタバコ
2021年10月にまたタバコが値上げされるようです。
私はタバコを吸いませんが、何か毎年値上げのニュースを見ている気がするのでいつ値上げがあったか確認してみました。
どうやらタバコの銘柄によって価格は異なるようなので、私でも知っているマールボロの直近20年の価格を確認してみました。
年月 | 価格(税込) |
1998年12月~ | 280円 |
2003年7月~ | 300円 |
2006年7月~ | 320円 |
2010年10月~ | 440円 |
2014年4月~ | 460円 |
2017年10月~ | 470円 |
2018年10月~ | 510円 |
2019年10月~ | 520円 |
2020年10月~ | 570円 |
2021年10月~ | 600円 |
1998年は280円だったのに今年の10月には600円と2.14倍に値上がりしています。
2017年から毎年値上げされていて、タバコだけはデフレ知らずです。
その割に喫煙所は街を歩いていても殆ど見かけないので、喫煙者はどこで吸っているのか結構疑問です。
迫害され過ぎてどんどん少なくなっている人達
値段は2倍以上に上がった割に、吸うところもなく迫害されている感がある喫煙者ですが、以下の記事を読んで所感を書きたいと思います。
たばこ税だけで2兆円ほどの税収があるようですが、たばこ税はガソリン税のように道路の整備に使われる等のたばこを吸う人のために使われているわけではないようです。
2018年度のたばこ税額の内訳は、地方たばこ税9892億円、国たばこ税8613億円、たばこ特別税1248億円となっている。このうちたばこ特別税は、かつての国鉄債務の返済に充てられている。
「年間2兆円のたばこ税は何に使われているのか」から引用
何故かJR(旧国鉄)の債務支払いを喫煙者が肩代わりしているようです。
その割にJRの駅に喫煙所を見かけないのは、債務者としてどうなのかと思いますが、地方たばこ税と、国たばこ税についても使用用途が特に決められておらず、一般財源として利用されているようです。
用途が決まっていない一般財源として使われているのは問題があると考えています。
喫煙者のためにたばこ税が使われているなら、タバコの価格をどんどん値上げしていってタバコを吸う人が減っても問題はありませんが、タバコを吸う人が減って2兆円と言われるたばこ税の税収が減ると、別の所から取りにくる可能性があります。
タバコを吸う人が居なくなって、皆が健康になって良かったねだけで済むとは思えません。
実際、厚生労働省の令和元年「国民健康・栄養調査」の結果を確認すると、習慣的に喫煙している人の割合は男性27.1%、女性7.6%の16.7%だそうです。
20年前は男性45.9%、女性9.9%だったので、かなり喫煙者の数は減少しています。
喫煙者が減少し続けるので、たばこ税を値上げして、値上げをするから更に喫煙者が減るというスパイラルで税収を確保しているように見えます。
こうなってくると早晩たばこ税で確保してきた税収が確保できなくなりそうです。
それが10月になるのかもっと先の事なのかは分かりませんが、確保できなくなった時に、どこから毟り取りにくるのかという問題があります。
たばこ税と同じように用途を決めていないけど取られている税金に酒税がありますが、酒税がどんどん上がるのか、炭酸飲料税とかスナック菓子税とかケーキ税とかの名称で、今まで取っていなかったところから、「健康のため」という金看板で税金を取りに来るのか・・
健康のためと言いますが、口に入るものは大なり小なり健康に影響が出るので、本当に健康のための食生活をすると、加工品の類は一切食べられなくなってしまいます。
私はたまにはハンバーガーも食べたいし、コーラも飲みたいので「健康のため」の生活をしないと金を払えというスタンスで来るのには辟易としてしまいます。
「健康のため」とか言えば、金取って良い訳じゃねーからな。
とりあえず、喫煙者が10月の値上げにもへこたれず吸い続けてくれれば、税収を補填するということにもならないと思うので、今後は喫煙者がたばこを吹かしていても広い心で許そうと思います。
2兆円払うために頑張れ喫煙者たちよ。
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