変動費の節約の秘訣は頻度を減らすことだと思う
FIREを目指していても、目指していなくても、ここ数年で気になることに物価の上昇があるんじゃないでしょうか。
私は節約方法の1つとして、毎日食料品を買いには行かずに、週に2回、多くて3回程度買い物に行って1週間分の食料をまとめ買いするんですが、1回の買い物の金額は確実に増えました。
以前は食費が月に3万円を超えたら、「あぁ今月はだいぶ買ったな。」と思っていましたが、直近数カ月は3万円を超えることが増えてきました。
1度の買い物の金額も4,000円を超えることが増えてきました。
もちろん、買う物が変わったという訳ではありません。
最近ニュースにもなった米不足の解消から米の値段が上がったことや、うまい棒の値上げなんかにも代表されるように、お菓子なんて毎月何かしら値上げされています。
野菜や果物の値段も上がっているので、食生活が変わった訳でもありませんが、支出は毎月確実に増えていってしまっています。
どんな人間も食べずに生活することはできないので、食料品のような生活必需品の物価上昇は頭が痛い問題ではないでしょうか。
10月も飽きもせずに食品が値上げされます。
10月も食品の値上げは続いています。
10月の値上げは2911品目、2024年でも最大です。
値上げの対象は「酒や飲料」が半数程度のようですが、最近は正直何が値上げされているかより何で値上げしているのかといった部分が気になるようになってきました。
最初の頃は「まぁ、そりゃそうだよね。」くらいの感覚でしたが、延々と毎月毎月値上げが続くので最近はイラっとすることが増えてきました。
値上げの原因として円安やエネルギー価格の上昇なんかが値上げの理由にされてきました。
円安も2024年7月は161円台でしたが、最近は140円台で落ち着いてきています。
円安も落ち着いてきたし、そろそろ値上げも落ち着いても良さそうなはずですが、最近は猛暑や干ばつの影響で原材料費が高騰しているといった話になってきています。
猛暑や干ばつで作物が取れないから原材料費が高騰しているのは、まぁしょうがありません。
ですが、値上げの理由でよく出てくる話は、原材料費の高騰だけではありません。
2024年に入ってからは、人件費の上昇も値上げの理由としてよく使われています。
給料は上がらないのに人件費の上昇を価格上昇の理由にする謎
人件費も値上げの理由に使って、毎月毎月値上げが続いていますが、こんなニュースを見ました。
労働分配率が過去最低という記事です。
労働分配率が2023年度は38.1%と過去最低だったという内容なんですが、労働分配率は人件費を付加価値で割るので、労働分配率が低いってことは給料上げてないってことです。
この辺りも大して給料上がってないのに、物の値段ばっかり上がりやがってというイライラに繋がっているのでしょう。
恩恵を受ける前に辞めるけど、給料は上がっておいて欲しい
お前給料上げないくせに人件費を理由に値上げすんなと文句を言っても、これから給料上げようと思っていたとか、原材料費の高騰が主な原因ですとか回答しそうです。
私は、経営者も政府も実は給料上げたくないと思っていると考えています。
そのことは以前、記事を書いているんですがそれはそれとして、この性根のまま行くと早晩スタグフレーションになる可能性が高いので、それが心配ですね。
スタグフレーションは景気の停滞(スタグネーション)と物価の上昇(インフレーション)が同時に進行する状態を指しますが、日本でスタグフレーションが発生する可能性は高いと思います。
需要が増えたことによって供給が不足して、その結果物の値段が上がるのが真っ当な物価上昇ですが、今物価が上昇しているのは原材料費の高騰や、エネルギー価格の高騰が主な理由です。
つまり需給が原因じゃありません。
ただ作るコストが上がったってだけです。
そして、スタグフレーションが発生するのは原油価格や原材料の高騰、為替変動による輸入コストの増大、供給ショックによる生産コストの増加による価格の高騰が原因になります。
今回の物価上昇の原因が正にコレです。
一般的には不景気時は物価が下落し、好景気時は物価が上昇します。
だから、デフレの脱却が云々と政府もバカみたいに言ってます。
だけど、理由なんて何でもいいから物価が上がれば良いってもんじゃありません。
給料を上げる気が無さそうな企業と政府がこのあとどうするのか。
今は渋々給料を上げていますが、まるっきり足りていません。
スタグフレーションになる前に、将来の物価上昇を織り込んで給料を上げないとスタグフレーション待ったなしです。
食品だけで値上げ率がここ3年で15%くらい上がっているので、給料もそれ以上は上げないと、とても物価上昇に追いつかないんですけど、そんなに給料上がると思います?
上げないんじゃないかな。
私はもうすぐFIREするので、給料が上がろうが下がろうが特に何の恩恵もダメージもありませんが、FIRE後にスタグフレーションになるのは非常に不味いです。
景気が良ければ、資産評価額は上昇するので物価上昇にも対応できますが、景気が悪くて株価も低迷、それなのに物価は高いなんて状況になれば、FIRE後に凡そ考えられる状況の中では最悪です。
FIRE直後に不景気&物価高のスタグフレーションなんかになったら、かなり最悪なFIRE1年目になりそうなので、企業には死ぬ気で給料上げて欲しいものです。
コメント
nekonabeさん おはようございます。CD657のはしQです。
スタグフレーションなんて言葉は当方の若いころには知りませんでした。高度経済成長・バブル全盛期に学生でしたので、イケイケの世界でした。オイルショックはありましたが、給料は上がってましたし、少なくとも買いたいものが次々と発売され、どんどん暮らしが良くなっていくことが体感できていました。「一所懸命」がいつの間にか「一生懸命」に変わっていったのも世の流れでしょうか。値上げする理屈は結果的には「いろいろなものが積みあがって」やむを得ない事情でというのは、全部に共通と思いますが、この時期に一気に集中したのは値上げできない状況が、値上げできるように変わったためと思います。「みんなであげれば怖くない」です。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
オイルショック時はインフレ率以上に給料上がったのでスタグフレーションにはなりませんでしたが、
ここ30年も給料上げてないのに物価だけ急上昇しはじめましたから、スタグフレーションの可能性は高そうです。
明らかに30年分の給料上げるのが先なんですが、ここに至っても物価が先みたいなスタンスの経営者が結構多いのでうまく乗り切りそうな感じが全くしませんね。
もう一年働く可能性はありますかね?
ななしさん、コメントありがとうございます。
うーんもう1年延長しましたからね。
余程株価が急落して、リタイア時期まで底が見えないくらい下がり続けない限りは無いでしょうね。
というよりその手前で退職を表明しないといけないので、そこまでの経済状況で判断する感じでしょうか。