FIREの目的は金になりがち
FIREを目指していると、人生において大切な目的が「お金」の問題にすり替わりがちだと思います。
普段の生活から支出を管理して、無駄な支出を切り詰めつつ余ったお金を投資に振り向けるという生活を長年続けるFIRE前の社畜生活では常にお金のことを考えて生活しがちです。
そのお金の問題も結局のところ、何か大事なモノやコトに使うという具体的な使い道があるわけでもなく、ただ単に「FIREして仕事を辞めたい」からという理由になることが多いと思います。
自分でも続けていて不思議に思いますが、仕事を辞めるために仕事をしてお金を貯めるという謎行動を続けることになります。
仕事をしないために一生分の生活費を作ることが目標となり、その生活が何年、何十年と続くので「何のためにこんなことをしているんだろう?」という疑問を感じても、「まぁ金のため」だろうという結論に落ち着きます。
結局、資本主義社会に生きている限り、生きるということとお金は切り離すことはできません。
自分の人生をコントロールしたいと考えるのであれば、嫌でも蓄財することになるということです。
FIREした目的は一生果たされることは無い
そんな守銭奴たるFIREを目指す人たちが目的としている「働かない暮らし」を手に入れた後、何を目的とするのか。
これは千差万別で面白いところではあります。
面白いところではありますが、結局FIREした後も「あまりお金を使わない生活」をしていることは共通しているように思えます。
そりゃ好きに遊んで暮らせるほどの資産を積み上げる前にFIREするでしょうから、FIREしてもFAT FIREではなく、LEAN FIRE寄りの生活水準となるでしょう。
LEAN FIREなのですから、生活費には遊びの部分は少ないはずです。
となれば、当然FIREした後の人はお金のかからない「定年後の老人のような暮らし」になることが多いようです。
私もFIREした後の人のブログやvlogを見ますが、「読書」、「散歩」、「ゲーム」、「動画視聴」等のお金のかからない日課をこなしつつ、食事は自炊、たまに国内を旅行するという程度の生活水準の場合が多いです。
ブランド物を買い漁る人や、高級車を乗り回す人、海外旅行に行く人・・・
こんな人はFIREした人ではまずお目にかかれません。
周囲へのマウント不要な暮らしをしているので当然ですが、そもそもこんなものに興味があるようだと資産形成自体が覚束ないので、とてもFIREまで辿り着けないのでしょう。
FIREして「働かない」という当初の目的を達成しても、まだまだ目的を完全に果たしたわけではありませんからね。
目的は「一生働かないこと」なので、FIRE後もまだまだ引きしてめていかねばなりません。
そう考えると、FIREの目的は死ぬ直前まで果たされないということになるのでしょうね。
コメント
nekonabeさん。おはようございます。はしQです。なるほど突き詰めるとFIREの次に来るステップは「これから一生働かない」と定義すると、大変わかりやすいですね。
インチキFIREその後バイト人生やサイドFIREもすべては働いているので失格です。逆に年金暮らしで働かないで暮らせるはある意味目的達成ですね。(本当はこれが普通ですけど)なのではしQはFIREでない「これから一生はたらかないでよい」に向けて年金受給までカウントダウンに入っている状態です。わかりやすい。FIREをゴールにするのでわかりづらいけど「一生働かないでよい」状態になるのをゴールにすれば単純ですし亜流はない。いい結論をいただきました。ではまた
はしQさん、コメントありがとうございます。
全く働かずに一生を終えるのは結構ハードル高いですけど、FIREですからね。
やっぱりリタイアしてないと。
ただ雇われで一生働かないのは達成可能そうですが、全く何にもお金を稼ぐ行動をせずに一生を終えるのはなかなか難しいでしょうね。
資金的に余裕があっても、何かし始めそうな気がします。
ただ何となくキャッシュフローを作り始めるような人じゃないとFIREまで辿り着けないんじゃないかな。
そんな気がします。