社畜は迷ったら相談するけど、FIREはどうだ？
よく「迷ったら人に相談しろ。」というアドバイスをする人が居ます。
仕事の場合は、まぁ分からなくもありません。
仕事をしている場合、集団の合意が必要なケースが多いです。
集団の合意というよりは、ステークホルダーの方針にある程度合致している必要があるので、ステークホルダーと相談して、方針の擦り合わせが必要になるでしょう。
ただ、すべてのケースにおいて相談が必要かと言えば、そんなことも無いと思います。
特に個人的な部分は相談するか、しないかは個々人の判断によるところが大きいでしょう。
今日何か食べたい物があるか？といった比較的どうでも良いことは相談して決める人は多いかもしれませんが、この人とお付き合いした方が良いかといったような重要なことを人に相談する人と相談せずに決める人は、その人の判断によって異なることが多いでしょう。
今日は人生の一大ターニングポイントとなるリタイアを人に相談することが必要かについて書いていこうと思います。
FIREは迷っても相談する人は身近に居ない。
リタイアを人に相談して決めるという人はまず居ないでしょう。
ですが敢えて、身近な人に相談したことがある人なら分かると思いますが、反応は二分されます。
それは面白がって勧められるか、心配されて止めておいた方が良いんじゃないかと止められるかの二択でしょう。
当然ですが、両親や配偶者、パートナーにリタイアなんて相談したら、まず100%止められます。
例え一部でも貴方の給料で生活しているなら100%止めるでしょう。
貴方の給料に依存していなくても、親世代なら「定年までは社畜として働くべき。」という結論になるでしょう。
なぜこのようになるのかも、ある程度明白です。
身近に居る人レベルの人ではFIREについて真剣に考えたことがある人は居ないし、ましてやFIREしたことがある人なんて居ないからです。
考えたことも無ければ、したことも無い人に相談したところでマトモな答えなんて返ってくるはずがありません。
そんな訳で、FIREする人はリタイアを自分の判断ですることになります。
世界にはFIREした人は大勢いるが、その人の人間性は分からない。
では身近では無い人ならどうでしょうか？
少々ハードルは上がりますが、現代社会はインターネットがありますので、FIREしたという人をTwitterやYoutubeで見ることも可能でしょう。
そしてTwitterやYoutubeにはダイレクトメッセージやコメントを付ける機能があります。
FIREしている人にFIRE生活の相談をすることは可能でしょう。
相談しても回答してくれるかという点は、FIREした人の性格や人間性次第になってしまいます。
なんせタダで回答してもらおうとしている上に、相談相手は組織から離れて1人になる選択をするくらいなので、人とコミュニケーション取るのが大好きなタイプでもないでしょう。
その人が真にFIREしているかも、真偽は不明であることが多いと思います。
相談しても下手をすれば詐欺に会ったり、情報商材を売りつけられるかもしれません。
もしFIREした人から真っ当な回答を貰いたいのであれば、相談時に自分の個人的な情報をある程度開示する必要もあるでしょう。
相談した相手が、相談内容に興味を持ってくれればある程度真剣に考えてくれるでしょうし、場合によってはリタイアを止められるかもしれません。
それは、身近な人が止めるような世間体や自分の生活、漠然とした恐怖心などで止めるわけではなく、自分の体験から止めるように促す場合もあるでしょう。
ですが、止められたからと言って素直に聞き入れられるのか？という問題は残ります。
何しろリタイアしたいがために、長い時間準備しているのに、急に止めておけと言われてあなたは止まれるでしょうか。
恐らく難しいでしょう。
つまるところ、相談しなくても結論は出ているんです。
もし止めようかなと思っているなら、節約と投資を続けるリタイア前の生活を続けられません。
それが何年も続けられている時点で、既にリタイアする結論は変らないのです。
リタイアは誰にも相談せずに、自分の集めた情報を総合的に判断して自分で決定するべきでしょう。
もし相談するなら、結論を肯定してくれそうな人にするべきでしょうね。
一度始めたFIREの準備作業は急に止まれないのです。
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