Z世代って呼称が嫌いな氷河期世代のおっさん
Z世代を狙う投資詐欺が増えているという記事を見ました。
「Z世代を狙う投資詐欺への注意点、「FIRE」「億り人」は怪しい!」というものです。
個人的にはZ世代という呼称はあまり好きではありません。
今の10代、20代がZ世代ですが、今の10代未満は何世代なんでしょう。
Zを付けられると、今は良いけど次の世代が来た時にどうするのかなと思います。
α世代にでもするのか、それとも別のゆとり世代とか、氷河期世代みたいな日本語の世代名を付けるんでしょうか。
Z世代の別称にスマホ世代もあるので、Z世代なんて言わずにスマホ世代で良い気がします。
後々の世で若い人から「スマホ世代?スマホって何?」と言われる悲しい世代になりそうですが、年寄りからは「あースマホが流行った頃の人達ね。」と分かるので、Z世代よりマシだと思います。
Zだと何を示すものか分からないからです。就職氷河期だったから氷河期世代、ゆとり教育だったからゆとり世代、子供の数が多かったから団塊世代とその時の世相を反映した名称の方が分かりやすいです。
まぁ何世代になったとしても氷河期世代よりは、マシな暮らしができる世代になるでしょう。
何故か定期的に湧いてくるバレバレの投資詐欺
記事では、リボ払いは止めとけとか、投資詐欺の典型的な手法、少額を儲けさせて大金が振り込まれたらドロンという手法について記載しています。
この辺りは全面的に同意しかない内容です。
投資詐欺の手法については、そんなもんだよね。といった感じで何の違和感もありませんし、近付くな、金を払うなということにも同意します。
キルアも言ってましたが、詐欺の常套手段です。
何らおかしなところの無い、純度100%の詐欺です。
騙すための品は変りますが、手法は変っていないので日本でこの手の詐欺に未だに騙される人が多いのが疑問です。
日本人は、投資話を真剣に聞き過ぎなんじゃないでしょうか。
他人が話す投資話なんて、話半分くらいに右から左に聞き流すくらいで丁度良いんですが・・
そもそも儲かるなら、お金の無い若い人に個人単位で個別に声掛けしてお金を集めるなんて、労力ばかりかかることをする必要はありません。
あなただけにお得な話を・・なんてことがある訳ありません。
もし自分にだけ話してくれていると思ってしまうようなら、自己評価がバグっています。
自分を高く見積過ぎています。
20年も生きていればそんな自惚れは感じないはずですが、家庭で過保護に育てられているのか、学校教育で叱りもしないので勘違いが進むのか、自己愛が強い国民性なのかもしれません。
社会に出たら、自分はそこまで大したことは無いことを早々に認識するべきです。
特に社畜になった場合は、自分と同じような人間は掃いて捨てるほど居ると考えるべきでしょう。
よく〇〇大が開発したFXの自動取引システムで年利〇%の利益が出ます。というのもありますが、頭がちょっと良くて他人より勉強ができる程度で投資で勝てたら苦労しません。
もし本当にそうなら、高学歴の人は全員投資で生活しているでしょう。
そういう頭の良い人から見れば、市場参加者は頭の悪い人が殆どです。
頭の悪さからくる非合理的行動も多いので、セオリー通りには動きませんし、全て読み切ることはほぼ不可能です。
個人的には、投資話は一切聞かない。
セミナーのようにどこかのビルに出向いて話を聞くなんてもっての外です。
私も会社の電話によくワンルームマンションの投資を勧める電話がかかってきますが、時間の無駄なので、用件がワンルームマンション投資だったら、「ワンルー・・」の辺りで電話を切って着信拒否しています。
聞くだけ時間の無駄です。
どこかに行って話を聞く場合は、犯罪に巻き込まれている位に考えて良いでしょう。
買うっていうまで軟禁される可能性があるくらいに考えておいた方が安全です。
守銭奴型FIREの方がローリスクで失敗は少ない。
この記事は概ね合意しかありませんが、最後にちょっと気になる記述がありました。
若い社畜が、投資で「億」を目指したり、「不労所得で食える状態」を目指したりするのは、効率が悪すぎると言っています。
別に間違いではありません。
確かにストックオプションのあるベンチャー企業で働いて、その会社が上場すればそれだけで億超えの資産ができるでしょう。
ただ、ストックオプション狙いでベンチャーで働くのって殆ど博打だと思います。
何しろ、日本の企業は367万4,000社もあります。
それに比べて上場している企業は3,885社しかありません。
日本にある企業は、0.1%しか上場企業がありません。
多くのベンチャー企業の社長は「上場を目指しています。」と言います。
上場を目指しているだけです。目指すだけなら誰でもできます。
上場するって言い切る社長もいるかもしれませんが、結果的には0.1%です。
ベンチャー企業は社員数も少ないので、労働条件はお察しレベルのブラック労働になるでしょう。
自分の目を信じてベンチャー企業で働くのも良いですが、FIREを目指しているならそんなまず達成できない上場ゴールを目指すくらいなら、コツコツ上場企業で社畜しながらFIRE目指した方が良いと思います。
ブラック企業で扱き使われつつ、FIREを目指すなんてこの世の地獄です。
そもそも働きたくないからFIREを目指すのであって、そんなに働くのが好きならFIREを目指したりはしません。
働きたくないのに酷い労働条件で、いつになったら上場できるのか分からない時間ずっと働くなんてあり得ません。
しかも資産の棚卸ができないので、どの程度FIREに近づいたのか判断する材料がありません。
何をモチベーションにFIREを目指せば良いのでしょう。
ベンチャー企業がバランスシートを公開していれば、どこまで上場に近づいたか毎期確認できるのでモチベーションにできるかもしれませんが、ベンチャー企業なんて大体ワンマン社長なのでバランスシートを社員に公開するなんて思えません。
社畜をしながら節約生活を過ごして資産を形成してFIREしようとしている人を、著者は守銭奴型FIREと名付けて、そんな生活は人生がもったいないとまで言っています。
そこまでこき下ろす必要は無いと思いますが、流石にそれで新卒から10数年、20年と続けるのはどうなのかとも思います。
まだFIREまで長い時間がかかる若い人は、資産運用以外の楽しみを見つけるべきでしょうね。
仕事を楽しみにする必要は全くないと思いますが、何の楽しみもなく資産を増やすだけの生活をし続けるというのも苦行ではあると思います。
どこかで気持ちが切れる可能性もあるので、上場企業の社畜でほどほどに働きつつ、社外であまりお金を使わず楽しんで、投資で資産を増やした後にFIREして、最後にいらない会社を捨てる方が、ベンチャー企業で博打するより良いと思います。
何しろベンチャーで上場狙いは確率が低すぎます。
それに社畜をしながら資産運用した方が、失敗した時のダメージが遥かに小さいです。
ベンチャーの場合、上場なんかより廃業するリスクの方が遥かに高いです。
廃業すれば何も残りませんが、社畜しながらFIREなら会社がそれなりに大きければ、そうそう潰れませんし、潰れても自分がこれまで作った資産は残ります。
ベンチャーより、制度や待遇がしっかりしている上場企業の方が、働いている間の体への負荷が低いです。
自分の意に反して働いている長い時間が無駄にならないという意味では、守銭奴型FIREも良いと思いますが、スマホ世代の人はどう考えるんでしょうね。
コメント
自慢にならんような事には興味ないんじゃないか?
もぉいさん、コメントありがとうございます。
自己愛が強くて承認欲求が強いので、あからさまに自慢しないけど自慢を隠し切れない俺凄ぇアピールはしそうな気がします。