やりたいことが仕事になっている人はFIREを否定しがち
老後に後悔する「地獄のFIRE」と銘打たれたタイトルの記事を見ました。
記事の著者が元大学教授になっていたので、いわゆるインテリですね。
なんの研究をしている教授かにもよりますが、今回の記事を書いている人は会計学のようなのでFIREに関連する研究に近い教授かな。
大学教授のようなインテリ層は、自分がやりたい研究や勉強をしている連中なので、基本的に働くのが大好きです。
働く=自分の研究なので当然と言えば当然です。
そのため、インテリ層は働かないなんてつまらないという結論になりがちです。
ちなみに経営者は従業員を馬車馬のように働かせたいので、基本的にFIREに肯定的な意見を言いません。
カリスマ経営者だと、そのカリスマ性で自分の思考を誘導される可能性があります。
人の意見に左右されやすいFIREを目指している人は、経営者のFIREについての私見をあまり見ない方が良いかもしれません。
元大学教授の生活水準も大金持ちから見れば節約生活
記事内ではFIREの4分類である、FAT FIRE、LEAN FIRE、BARISTA FIRE、COAST FIREを紹介した後、1つのFIREについて意見を述べています。
それがLEAN FIREです。
これが大問題だと大騒ぎしています。
ここでお決まりの文句が出ます。「節約生活なんかして、そんな人生が楽しいでしょうか。」と・・
節約生活が楽しいか、楽しくないかという話はそもそもLEAN FIREをしている人からすれば今更議論するべき内容ではありません。
何しろずっとその生活をしてきたからこそのFIRE達成なのです。
FIRE達成前からずっと節約生活を行ってきたので、FIREを達成したからといって急に生活水準を上げたりなんてしないでしょう。
LEAN FIREを達成した人からすれば、それは節約生活でも何でもなく普通の生活でしょう。
そもそもそんな話をすれば、大金持ちの人の生活水準からすればそこら辺に居る人の生活なんて節約生活と変わらないでしょう。
大金持ちに「お前そんな節約生活していて人生楽しいの?」と聞かれているようなものです。
まさに余計なお世話です。
LEAN FIREの問題点を語る。
ただ私もLEAN FIREに関しては問題はあると思っています。
もう働かないというポリシーを持っているのか、病気等でもう働けないのかLEAN FIREは働かないことが前提です。
LEAN FIREの問題は働かないということが問題なのではなく、資金的にギリギリなのが問題になります。働かないから金がないんだろと言われればその通りなんですが、似て非なるものです。
冠婚葬祭等のちょっとした臨時出費や、大きな病気で入院、両親の介護等不意の大きな出費が続くとFIRE計画自体が崩壊する可能性があることが問題です。
FIRE卒業が以前トレンド入りしましたが、FIRE失敗するのが最大の問題になります。
投資と同じで、退場するのが一番の失敗です。
私はその失敗を避けるため、LEAN FIRE後も働くべきだとは言いません。
FIREだの何だのとは関係なく、人は働かないのが一番良いです。
私は一度仕事を辞めてから再度働くのは御免だと思っていますし、辞めた後に下手な仕事を始めるくらいなら、そのまま働き続けた方が資金効率が良いと思っています。
それに、資産が無くなってから慌てて働くのではなく、余裕を作ってから辞める方が良いと考えています。
余裕が無いと、血迷ってブラック職場で働いてしまう可能性もありますし、余裕は大切です。
あまりカツカツに切り詰めないで、LEAN FIREよりちょっとFAT FIRE寄りのFIREをした方が良いと思います。
自分の生活費×25年分+数百万円の余裕を作ってから、リタイアを始めた方が成功しやすいでしょう。
ちょっと出費が多ければ、節約生活をして調整すれば良いのです。
調整する余裕もない資金計画だとどこかで破綻が訪れる可能性があるので、LEAN FIREを目指している方も、ちょっと我慢する期間を増やして資金的な余力を作ってからLEAN FIRE生活に入っては如何でしょうか。
これ以上働いたら死にそうというほど追い詰められている人は、FIREとか言っていないで、今すぐ辞めた方が良いと思いますが、普通の社畜は「こいつらの顔を見るのもあと〇年かぁ」と思いながらちょっと働く期間を延長するくらいは惰性で可能だと思います。
退職後にバイトや副業を慌てて始めるより、合計で働く時間も短くなるし変に長期間働くことにもならないはずなので、そちらの方が良いはずです。
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