やってはいけないFIREとやらについて確認する。
FIRE(Financial Independence Retire Early)という言葉が盛んに使われだし始めてから数年経ちましたが、若い人もFIREに向けて活動している人が出てきてます。
YoutubeやTwitter、ブログでも資産運用を続ける人の情報が発信されて、私もお腹いっぱいになってきました。
若い人は事業を立ち上げて一発当ててFIREしたいという派閥と、コツコツと資産運用を続けてFIREしたいという派閥に分かれている気がします。
どちらの派閥に属するかは、本人の性格的な部分も多分にありますが、見ている限りFIRE後の生活は後者の人達の方が安定しそうです。
何と言うか一発当てたい派閥の若者は「多分無理じゃないかなぁ。でも頑張って。」くらいの人が多いです。コツコツ派閥は一歩の大きさは異なれど、FIREに向けては進んでいるのでどれくらいアホみたいに続けられるかで達成有無が変わるイメージです。
友人にするなら一発当てたい派閥の方が面白そうですが、パートナーにするならコツコツ派閥の方が良いですね。
何言っているのか分からなくなってきましたが、それだけ多くの人がFIREを目指して動いているという世の中になってきましたということです。
以前はSNSなんてものが無かったので、実は昔から仕事をしたくない人達はいっぱい居て、今はFIREしたぞアピールが全世界に対して簡単にできるので目につきやすくなっただけなのかもしれません。
FIRE達成前に後悔するかもしれないポイントを探る
そんな中、「やってはいけないFIRE!後悔する前に知るべき5つのポイント」という記事を見ました。
私もあと数年でリタイア予定のため、今のうちに回避できるポイントがあれば対策しておきたいです。
ですが、この手の記事は経営者やFPが書いていると、概ね想像の域を出ないか、経営者の感想に偏りがちなので、本当に参考になるかは読んでみないと分かりません。
個人的にはFIREして後悔することなんてお金以外の理由は無いという記事を書きました。
個人的には、FIRE後の生活を送る上で必要なお金以外に後悔する理由は無いと思います。
お金以外の理由で、FIRE後に仕事に戻りたいと思うことはまず無いと考えているほど、社畜にとっては働くことは無意味であることがその理由です。
後悔しそうなポイントが、お金以外に4つも思い当たらなかったので、この記事について確認してみようと思います。
FIREまでの5つの注意点とは?
著者は以下の5つをFIRE前のポイントと考えているようです。
- FIREは手段で目的ではない。
- 資産額を税引き後の純資産で考える。
- 急がず自分のペースで目標設定を行う。
- 環境変化への対策を取っておく。
- 1人でやらない、他人を信用し過ぎない。
個別に見て行くことにします。
FIREは手段で目的ではない。
著者の性格的なものもあるのかもしれませんが、こういったFIREについて語る記事の場合、FIRE後に何かしようというスタンスで考えている人が多いような気がします。
個人的にはFIRE自体が目的ではないということには異論があります。
何かがしたいからという目的でFIREを目指すのは、個人的にはおススメしない考え方です。
何かやりたいことがあれば、在職中でもできることが多いはずです。
そのため、まず在職中に小さくでもやってみて、何十年も続けていけそうならFIRE後も続けてやれば良いと思います。
どちらかと言えば、「やりたくないことをやらないため」にFIREするのが目的です。
そのため、FIRE達成=やりたくないことをやらなくても良い状態になりますので、FIRE自体が目的となることは多分にあると私は考えます。
誰の指図も受けないためにFIREするのです。
それが目的であり、何かやりたいことをやるためにFIREするのではありません。
やりたいことなんて、FIRE後に思い付きのままやれば良いです。
資産額を税引き後の純資産で考える。
これについては中々悩ましい問題ですね。
不動産については概ね同意します。補修に必要な修繕積立金、マンションの場合は管理費、一戸建ての場合もリフォーム費用を考えておく必要はあるでしょう。
一生住むと考えている場合でも一応、売却して転居したり老人ホームに移る場合も考えられるため、不動産の評価額については、定期的に確認する必要があります。
ただ、株式や投資信託の評価額については、税引き後の評価額で考えておく必要があるかについては疑問です。
FIREしたからと言って、即全ての株式と投資信託を利益確定する訳ではありません。
というより、保有する株式と投資信託から得られる配当益で生活することが、FIREの基本的な考え方になるため、あまり気にしなくても良いのではないかと思います。
そもそも基準となる評価額が毎日変動しますし、長期的には評価額は上昇する前提でFIREするはずなので、時間が経つにつれて、税額分以上に高騰すると考えても良いのではないでしょうか。
予想どおりに上昇せずに下がり続けてしまった場合は、生活コストを抑えたり、ちょっと働くということを検討すれば良いかと思います。
急がず自分のペースで目標設定を行う。
時間をかけて目標に向かっていけば良いという形で書いています。
人によって収入も支出も異なるため、投資に回せる費用は千差万別ですので、無理しない程度に続けることに異論はありません。
多少無理して、節約生活に無理矢理体を慣らしてしまっても問題ないかと思いますが、学生時代や実家で過ごしていた生活がベースになって、そこから不必要に生活レベルを上げない生活を続けるのが無理が無いかなと個人的には考えています。
環境変化への対策を取っておく。
ライフプランを作って、ライフイベントに対応した準備を行うことを書いています。
独身の場合、結婚して、子供が生まれて、郊外に一戸建てを買って・・なんて計画をするFIREを目指す人が居るかは疑問ですが、親の介護が発生した場合や、自分の老齢期の医療費については考慮しておく必要があるでしょう。
私も自宅不動産を購入するというライフイベントはFIRE前に行いました。
FIRE前にこなせそうなライフイベントはこなしておくというのもアリだと思います。
1人でやらない、他人を信用し過ぎない。
資産運用に相談できる人を見つけておくと書いていますが・・
これについては懐疑的です。
FPは金融商品を売りつけようと考えている場合も多いので、どこまで信用に値するかが疑問です。
税理士や役所の人に相談するのは当然アリだと思いますが、FPはお近づきにならなくても良いんじゃないかと思います。
そもそもFPはリタイアしていないですから、どこまでFIRE後の人の生活について理解しているのかも怪しいところです。
FIRE達成直前が一番危険な時期
5つのポイントについて確認していきましたが、基本的にお金についての対策がメインですね。
やはり、FIREではお金に紐づく内容が重要ということでしょう。
FIREするための目標額については、個人個人の生活費とライフイベントにかかる費用、予備費を加えて算出できますが、そろそろ目標の金額に近づいてきたなというところまで来た時が一番警戒するべきだと思います。
何しろ、「あと生活費を〇万円削れれば、今すぐFIREできるかも。」という誘惑が出てくるためです。
生活費を削る前提でFIRE生活を始めてしまうと、FIRE後に予想外の支出が発生した時に対応できなくなってしまうので、もうすぐFIRE達成という時期になったらより自分を戒めないといけませんね。
私もあと数年働くと言っていますが、「あぁもう辞めたい。」と良く思うので、自分を抑えつつFIRE達成まで生活していこうと思います。
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