誰にも分からないのに、必ず考える必要がある数字
アーリーリタイアを計画していると、常に計画の中に出てくる大きな問題があります。
それは「自分が一体何歳まで生きるのか。」という問題です。
リタイア計画は基本的に、自分の1年間の支出×想定する寿命+予備費が必要な金額のベースになるため、係数の残り寿命は大きな問題です。
80歳まで生きるのと、100歳まで生きるのでは、20年分毎年240万円支出するなら4,800万円もの差が出てきてしまいます。
かといって、自分の寿命は分かりません。
親兄弟が既に亡くなっていれば、長寿の家系では無いと判断できるかもしれませんが、私もまだ40代で両親も存命ですので、そうなると足がかりになりそうな情報がありません。
映画のように自分の寿命が分かる携帯アプリなんかも無いので、リタイア計画はある程度は悲観的?に寿命を見積もっておく必要があると思います。
上の映画は、悪魔が作った残りの寿命が分かるアプリで残り時間が0になったら必ず死ぬという結果を回避しようと奮闘するといったストーリーでした。
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長生きすると考えるのが、悲観的というのもおかしなものですが、楽観主義の方が長生きするという研究結果があるという記事を見ました。
調査として、50~79歳までの女性約16万人を26年間追跡調査したそうです。
その結果、楽観主義者の女性はそうでない女性より全体的に長生きで、特に90代まで生きる可能性が高いという結果になったそうです。
女性だけでは無く、男女両方が参加した研究でも楽観主義者は寿命が平均して11~15%長かったそうなので、男性でも女性でも楽観主義の方が長生きするということなのでしょう。
日本人は基本的にリスク回避的で悲観的
楽観主義の方が長生きと言われると、「まぁそんな気がする。」という風にも思えますが、何か体に不調があったとしても「まぁ大丈夫だろう。」と楽観的に考えて、重篤な病気だったりする可能性もあるので、楽観的なら悲観的な人より絶対長生きという訳では無いかなとも思います。
悲観的な人なら体調が悪かったら、死ぬかもしれないと思って病院に行くでしょう。
私は楽観的か悲観的かで言えば、悲観的な方だと思います。
と言うより、日本人は基本悲観的です。
アフリカから逃げに逃げて東の果てまで行きついた人たちの子孫なので、基本的にリスクを回避したがる悲観主義者の群れだと思います。
アメリカ人は逆に楽観的です。
新大陸に行けば良いことがあるだろうとイギリスやヨーロッパから渡った人たちの子孫なので、そりゃ楽観的でしょう。
楽観的になるより、仕事辞めた方が早い
先に触れたリタイア計画についてもそうですが、楽観的な人であれば資金ショートしても何とかなるだろうと考えて、リタイア計画を前倒して始めるのでしょう。
私は何とかなるだろうと開き直れるほど楽観的にはなれません。
「インフレで物価が想定より上がるかも。」とか、「火事や病気のような想定していないライフイベントが発生して資産が減るかも。」とか「運用がうまくいかなくて毎年資産が減少するかも」といったことを考えてしまいます。
頭のどこかでは「別にそんなことは早々起きないから問題ないよ。」とも思っているのですが、性格的な問題もあるのかもしれません。
紹介した記事内では楽観主義関係ないだろという内容も書いてありました。
それは、楽観的な人は健康的な食事をし、体を動かし、たばこを控える傾向がある。という記述です。
食事と運動は楽観的かどうかは関係無いだろうと思いましたが、食事と運動自体は長生きのファクターとしては24%しか関係しないそうです。
それよりも楽観的な人はストレスに対処する方法が上手いということです。
ストレス要因に対処する方法を探したり、他の人にサポートを求めたり、「明るいきざし」を見つけてよりストレスが少ない捉え方をしたりすることで、うまくストレスを抑えることができているそうです。
ストレスへの対処については、楽観的だと有利そうです。
「最高の自分」を常に想像することで、後天的に楽天的な人になれるそうですが、最高の自分って何でしょうね。悲観的な人が最高の自分なんて想像したら、現実とのギャップにやられて鬱になりそうです。
悲観的で、うまくストレスに対処できないのであれば、「そもそもストレスの無い暮らし」をすれば問題は解決しそうです。
楽観的になるために最高の自分とやらを想像して楽観的な人になるより、アーリーリタイアしてストレスに対処する必要のない生活をする方が、まだ実現可能性があると思いました。
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