投資に興味が無い人が投資を始めると、その後暴落する。
貯蓄から投資と言われて始めてから、随分投資をし始めている人が増えました。
私の同僚にもS&P500積立投資始めたと言う人が居ます。
「あぁ~。こんな素人がS&P500に投資を始めたら、そろそろ暴落するかなぁ。」と腹の中で思いつつ、「手堅いし、ええんやないの。」と答えておきました。
ですが、案の上その後すぐにS&P500が20%暴落しました。
同僚はその後微妙に元気が無かったけど、未だに積立を続けているんでしょうか。
怖くて聞けないんですが、既に損切済みだったら済まないことをしたと思います。
聞かれていれば、「ずっと積み立てとけば、金融引き締めが終わったらすぐ戻って含み益になるよ。」と回答しましたが、聞かれてもいないのにわざわざアドバイスして、さらに暴落したら恨まれそうだったので、積立を始めたと聞いた後は、その話題には触れていません。
同僚もそれなりに高給を貰っているはずなので、既に損切していても生活が破綻することは無いと思いますが、「金ないから、昼飯奢ってくれ。」とか言われたら嫌なので、このままこの話題は封印しておこうと思います。
もし含み益が出たら、聞いていなくても「凄い儲かった。」と言ってくると思いますので、その時は「昼飯奢ってくれ。」と言うことにしましょう。
それまで、この問題は棚上げです。
そんな訳で、左程興味が無い層にも浸透してきた投資というものについて、今日は考えていこうかと思います。
全員投資家ということになれば、当然どの程度真面目に投資に取り組むかという問題が出てくる。
岸田内閣は「1億総投資家」という押し付けフレーズで、不要な人間にまで投資を押し付けようとしていますが、50代くらいまでの現役世代については、金額の多寡はあっても、ある程度の投資は必要だと思っています。
年金の所得代替率は5割くらいですが、今後もどんどん下がると思います。
そうなると、今後の社畜はアーリーリタイアを目指していても、いなくても仕事をしながら投資をする必要が出てきます。
その際に、どの程度投資に時間を割いていくのかが重要な問題になります。
時間をいっぱい使って勉強したから勝てるという程、投資は簡単なものではありませんが、何の学習もしないで安定的に勝ち続けることは、まず不可能です。
そうなると、仕事をしつつ、投資の勉強をして、自己投資もして、趣味も楽しみ、家族の時間を持つという、いつ寝るんだ?というスケジュールをこなす人も出てくるでしょう。
短期取引ならチャートの勉強が必要ですし、個別銘柄に中長期投資を行うなら個別銘柄の分析が必要になります。
どちらも証券口座を作れば、一切勉強していなくても始めることはできますが、まぐれで勝てても長期的には負けるので、ある程度の時間を割く必要が出てくるでしょう。
私のように家に居る時間は、動画見つつ、脇でチャートを見ているタイプはそう大変でも無いでしょうが、投資に興味が無い人には向かないでしょうね。
面倒過ぎて続かないでしょうし、そもそもの興味が無い人は中々勝てません。
そうなると、投資に興味が無い人は投資銘柄の研究とか、勉強に時間がかからなくて、とりあえず脳死でできるインデックスのETFや投資信託の積立投資がベストということになります。
一度積立設定すれば、最悪チェックもしないで忘れ去っても問題ないのがメリットです。
逆にチェックしない方が良いかもしれません。
損失が出ていれば、変に不安を感じるようになったり、損切したくなるかもしれませんし、利益が出ていれば利益確定したくなるようになるかもしれません。
損失を出している時に損切できる人は少数派ですが、利益が出ていると利益確定したくなる人はいっぱい居るので、マメに価格をチェックすると利益確定の誘惑と戦う必要があります。
そのため、投資に興味が無いなら、チェックしないで脳死で積立だけしておく方が良いでしょう。
アーリーリタイア後はどの程度投資をするか。
アーリーリタイアを考えずに、とりあえず社畜を定年まで続ける場合は、脳死でインデックス積立で問題無いと思いますが、私のようにアーリーリタイアを考えている人はどうするべきでしょう。
アーリーリタイアする場合は、時間をかけてインデックス投資で増やしていって、生活費を削って生活費の25年分の資産を作ることが、とりあえずの目標になります。
20代で投資を始めて、時間をかければ誰でもアーリーリタイアを実現できると思いますが、それでも短期取引や、個別銘柄への投資も必要になると思います。
なぜなら、メインがインデックス投資でも、個別銘柄や短期取引で「まぁ確実に取れるだろうと思われる自分の必勝パターン」の様な投資ができる方がリタイア後も生活が安定するからです。
長期間投資をしていると、こう動いたら、この後こう動こくだろうなと予想がつくようになります。
これまでの投資経験で、「このパターンで投資すれば、まぁ8割がた勝てるだろう」というパターンも見えてきますので、そのパターンに乗って短期的にある程度のお金を得ることができるようになります。
言葉では説明し辛いですが、「何となく上がりそう。何となく下がりそう。」と言った勘も含めて投資をすることになるので、ただのパターンで投資するものではないところが、難しいところです。
私は投資の型と言っていますが、こればかりはある程度の投資経験が必須になるので、実際自分のお金を投資して回してみないと身につきません。
短期取引で儲かるようになると、「もっと稼ぎたい」と、投資にのめり込むようになる可能性もあります。
アーリーリタイアした後に、不安と、時間を持て余して投資に大量の時間的なリソースを投資につぎ込むようになるかもしれません。
折角、アーリーリタイアしても投資だけして他に何もできないとなったら勿体ないので、アーリーリタイア後も、あまり投資に時間を割き過ぎないようにして生活したいものです。
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