とうとう倒産した音響機器メーカー
オンキヨーが上場廃止の際に、上場廃止を回避してそのまま上場継続か、上場廃止かで博打ができるよと以前、投稿していました。
上場廃止寸前の株をタダ同然の価格で買い上げて、上場が継続されて、上手く経営が立ち直れれば大きな利益が得られる可能性があるということで、山師的に買う人もいたと思います。
上場廃止になっても、会社自体は残っているので再上場の可能性もあったわけですが・・
オンキヨーホームエンターテイメントがとうとう破産手続きを開始したということです。
事実上の倒産ですね。負債総額は約31億円ということで、上場廃止前にあった30億円の債務超過分とほぼ同額ですね。
上場廃止前に株を購入していた山師の方々もこれにて、株はゴミになったわけです。
以前は紙でしたが、今は電子化されているので、デジタルゴミですかね。
株価を振り返る。
上場廃止直前の株価(2021年7月30日時点)は、当然1円でしたが、以前記事を書いていた上場廃止が決まる前後は17円、上場廃止前日は22円、上場廃止が決定した翌日の2021年4月1日は7円でした。
私はちょうど家に居たので、リアルタイムでオンキヨーの株価を見ていて買いませんでしたが、上場廃止前日に22円で買った人は、どこかで損切できたのでしょうか。
翌日は売り注文を出しても売るに売れない状況だったと思いますので、ひたすら成行注文を入れて引っかかるのを待つといった状況だったのでしょう。
4月から6月までは5~10円くらいをウロウロしていたようなので、3分の1くらいで売り抜けられていたと思います。
まさか、上場廃止まで持ち続けていたとも思えませんし・・
自分が使っていた製品を作っていた会社が無くなるのは切ない。
まだ見れるかなと思って確認してみましたが、オンキヨーホームエンターテイメントのHPは5月14日時点で、既に見れなくなっています。
個人的にはオンキヨーという会社は悪い会社ではありませんでした。
実際、私もオンキヨーのCD/MDミニコンポを学生時代に使っていましたし、まだ実家にオンキヨーのヘッドフォンが残っていると思います。
私が学生時代はCDやMDで音楽を聴いていたので、部屋に音楽を聴くためのコンポやラジカセといったAV機器があるのが普通でした。
大学生になったくらいから、MP3プレイヤーとかが出回ってきたので、MDやCDを持ち歩かなくても大量の音楽が持ち運べるということで切り替わっていきました。
昔はipodとかウォークマンとか使ってましたね。
学生を卒業して社畜になってから数年後には、音楽を聴くことも無くなったので音楽を聴くためのプレイヤーは部屋から無くなりました。
今では何でこんなに働いていたのか自分でも分かりませんが、社畜になってから「音楽聴いてるほど暇じゃない」といった感じで働いていたので、何となく音楽を聴く習慣がなくなりました。
CDの前のカセットとかLP盤は流石に時代が違いますが、丁度音楽を聴くための規格の変遷にピッタリはまった世代だったと思います。
CD→MD→MP3プレイヤー→スマホと音楽を聴くための機器の移り変わりにオンキヨーは適応できなかったため、今回の倒産という結果になったんでしょう。
音響機器メーカーなので、スマホはどうにもなりませんし、音楽を聴くためだけの機器を買い揃えるほど、日本人はお金が無くなったと言うのも大きいのかもしれません。
自分が製品を使っていた会社が倒産すると何となく切なくなります。
実家にある、ヘッドフォンにプレミア付いたりしないかなぁと思いつつ、今日はここまでにしようと思います。
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