出戻りするパターンとは言えないが、リタイア後に仕事に戻るパターンも確認しておく。
仕事が嫌で辞めてリタイアしたのに、また仕事を始めた理由を語る記事を見ました。
何というか、セミリタイアブログではあまり見ないケースです。
大概のセミリタイアブログでは、「仕事を辞めて良かった。もう二度と社畜には戻りたくない。」と語るケースが多いように思います。
まだ仕事を辞める前だからかもしれませんが、私も「万が一」にもまた社畜に戻ることが無いように準備をしている最中です。
つまり、今のフルタイムの仕事を辞めたら、「絶対に」フルタイムで働くのはゴメンです。
もし「社畜に戻っても良いかなぁ~」と考える程度の気持ちであれば、セミリタイアするよりも、今の会社で限界まで手を抜きつつ定年まで残る方向で考えた方が、生活も安定するし、不必要に資産を積み上げる必要もないので、絶対に楽です。
何は無くても社畜に戻るのだけは嫌だ。
記事内では、FIREを達成して早期リタイアをした人が、いろいろな理由から、しばらくしてまた会社員に出戻りをするケースも少なくないと書かれています。
リタイア生活をしている中で、お金が足りなくなったケース以外で、社畜に出戻りするケースは見たことがありません。
お金が足りなくなったケースでは、この世の終わりのように絶望しつつ、泣く泣く社畜に戻っています。
記事を見る限りは、この人は社畜ではないですね。
事業を当てて会社を売ってリタイアした人が、リタイア後に退屈したので、また働き始めましたという話です。
長い間社畜をしながら、資産を少しずつ大きくしてリタイアを達成したというパターンではありません。
社畜を10年、20年と続けた人が、「仕事が大好き。」と思うことはまずありません。
40歳を過ぎて、仕事が大好きと言うのはレアケースです。
順調に出世して、もうすぐ役員というところまで漕ぎつけている人なら(自分が偉くなるのが)楽しいと思っているかもしれませんが、それ以外の普通の社畜はまず仕事が楽しいとは感じていないはずです。
面白かろうが、好きだろうが、何十年もやれば飽きるし、やりたくない日もあるでしょう。
やりたくない日でも、仕事には行かなければならないので、そんな生活が長く続けば、嫌になるはずです。
もし大好きなままという人が居れば、それは「洗脳済み」ですので、そもそもリタイアしよう等とは考えもしないでしょう。
社畜が長い間、社畜を続けてリタイアする場合は、事業を一発当ててリタイアした人とは、溜まっている鬱憤の大きさが異なります。
特に好きでも無いことを、毎日長時間続け、証券口座の残高と睨めっこしながらリタイア資産を作るわけです。
ちょっと、休んだらまた働きたくなったという程、小さいストレスだとは思いません。
だから、社畜を辞めてセミリタイアした人は、「何は無くとも社畜に戻るのだけは嫌だ。」と口を揃えて言うのでしょう。
リタイア生活に目的など不要だ。
リタイアを目的にしないということについては、部分的に納得できる内容ではあります。
リタイア自身が目的になってしまうと、リタイアした後に何をすれば良いのか見失うケースはあるかもしれません。
ですが、リタイアした後に●●をして暮らすと決めて、それを目的とするのは良く無いでしょうね。
この人もサーフィンばっかりしていて飽きてしまったわけですし、いくら好きなことでも毎日やっていれば当然飽きます。
ラーメンがいくら好きでも毎食、食べていれば飽きるように、好きな事でも毎日していれば飽きます。
リタイア後に「毎日これをやって過ごす」と決め打ちしてリタイアするのは良くない気がします。
それよりは、仕事をしなくても良い毎日の生活を楽しみつつ、何かやりたいことがあれば、ちょっと手を出して、また「仕事しなくても良い暮らし」に戻るのが良いのではないかと思います。
目的だとか、そんな大層なことを考える必要はありません。
人は目的が無くても楽しく生きていけるはずです。
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