高まれと念じたところで高まるものでも無いエンゲージメント
社畜をしていてよく聞く話に「社員のエンゲージメントを高めないと。」といった話があります。
特に若手の離職が続いたりすると、途端にワタワタと「エンゲージメントが、エンゲージメントが」と連呼し出します。
期初の挨拶とか年始の挨拶とか、経営層のありがたい(笑)話とかその辺りで聞いたことがある人もいるでしょう。
社員のエンゲージメント、従業員エンゲージメントとも言われますが、社員が会社に誇りをもっているかとか、仕事に働き甲斐を感じているかとか、働きやすいかといった内容を確認してエンゲージメントが高いか低いかを判断します。
エンゲージメントサーベイを全社員に対して行って社員の会社へのエンゲージメントを調査する会社もあります。
私の会社でも1年に1回、エンゲージメントサーベイがありますが、恐らく私の会社へのエンゲージメントは超低いでしょうね。
組織や部署単位のエンゲージメントは確認できますが、個人単位のエンゲージメントがどの程度かといった話は吊し上げに使われる可能性があるからか確認することはできません。
確認することはできませんが、エンゲージメントサーベイで聞かれている設問に対して自分で回答しているので、エンゲージメントが低いことは想像がつきます。
「合っている」とか「間違えている」といった類の設問ではないので、何となく想像はつきます。
「会社に誇りを持っていますか？」とか聞かれて、「はい」なんて答えるわけないですからね。
ゴミの方の埃ならありそうですが、誇りは無いでしょう。
しかも、あと数年でセミリタイアして、しかも同じ業種で独立だとか転職するわけでもなく何もしない予定なのですから、仕事や会社に対して熱意など持ちようがありません。
私はセミリタイアする予定なので、日本の社畜の一般的層からすればかなり乖離したところに居ると思っています。
離れたところに居ると書きましたが以前記事にしたとおり、日本の社畜も私と似たり寄ったりで、基本的に会社どころか仕事自体が好きではありません。
世界一仕事嫌いな人を無理矢理仕事好きにするのは無理だろう。
世界一仕事嫌いな日本人に仕事をするための組織がエンゲージメントを高めようなんて話はギャグにもなりません。
ゴキブリが嫌いな人にゴキブリが自分のことを好きになってもらうくらい難しいでしょう。
やるだけ無駄とまでは言いませんが、エンゲージメントを高めようとする試みもあまり効果が出ていないようです。
この調査では20年から21年にかけてエンゲージメントを調査し数値化した値が世界中変化が無かったのに日本では45ポイントから37ポイントに低下していたそうです。
グローバルでは66ポイントもあるようなので、日本は世界の半分程度しかないようです。
在宅勤務が浸透して考える時間が増えて「会社ってマジでクソだな」と再認識した人が増えたのかなぁと思いましたが、調査した会社は自身のキャリアや会社に対する展望がエンゲージメントを左右する要因になったと分析しているようです。
キャリアや会社の展望、どちらも日本の会社に居ると先行きが明るい感じがしませんね。
社員への研修等の投資も少ないですし、会社の成長も給料も上がらない日本の会社ではエンゲージメントを左右するらしい項目が良い方向には進みそうにないです。
それにしても、世界一仕事嫌いな上に会社も嫌いなのに、毎日ちゃんと決まった時間に仕事に行って、残業までする日本人は気味が悪いとも感じます。
そんなに嫌いなら皆で会社を辞めれば？とも思いますがかと言って仕事も辞めないんですよね。
嫌いだけど、逃げもしないので、極端な方向に進む人が多い。
自殺が他の国に比べて多いわけです。
そんな人は生活費を節約して、サイドFIREでも考えてみたらどうでしょう。
社畜を続けるよりは面白可笑しく暮らせると思いますよ。
コメント
業績も給料も上げれそうにないからそんなことを言いだすんだろうな
普通に調子のいい会社や国はそんなもんはいらないんだろう
dedsさん、コメントありがとうございます。
そうですね。給料上げると一時的に効果があるみたいです。
毎年給料上げていれば、そんな話は必要ないんですがそれができない不甲斐なさですね。