スッカリ忘れた後も尾を引く地獄の布製品

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原材料の無駄とまで言われる不遇な布製品

コロナ禍でマスクが品不足になった時に「アベノマスク」が配布されました。
配布時期がマスクの品不足が解消されてきた頃だったので、既に無用の長物となっていて、さらに実際貰ってみると「小さい」とか「単純にダサい」とか色々言われて街中で使っている人が居ない不遇な物になりました。

私も結局貰ったは良いけど全く使わないマスクになった記憶があります。
どこ行ったかな、「アベノマスク」
開封すらしていないので捨ててはいなかったと思いますが・・
こういう人も多そうです。

進むも地獄、引くも地獄のアベノマスク

そんな殆ど使われることも無かった不遇な布マスクですが、保管費用が6億円かかっていたことが判明し更に叩かれることになりました。

保管するだけでお金がかかるので、無駄だから捨てようと廃棄することも検討されているようで、捨てるだけでも数千万円かかるそうです。

結局ほとんど使われることもなく、取っておいても捨ててもお金がかかる金食い虫の「アベノマスク」ですが、自治体、個人、団体への無料配布に応募が殺到しているそうです。

年度内廃棄予定のアベノマスク、配布希望者殺到で申し込み期間延長:朝日新聞デジタル
厚生労働省は11日、政府が大量に保管している「アベノマスク」を含む布マスクについて、無料配布を希望する人からの申し込みや問い合わせが多数寄せられているとして、14日までとしていた受付期間を28日まで…

もともと高い税金払った金で買ったものを無料で配ったというだけなので、「無料?」と疑問符がつきますが、捨てるくらいなら無料で配った方がマシということのようです。
とはいえ、あげるから取りに来いというわけではないようです。
希望者へ郵送するので、配送料がかかります。
結局、応募人数によっては配送料の方が、廃棄費用よりが高くつくのではないかと思ってしまいます。

【質問】
配送費用はかかりますか。
【回答】
配送費用は国が負担するため、配布をご希望する方にはかかりません。

厚生労働省「自治体・個人・団体からの布製マスクの配布希望の申出について」から引用

何やらこのアベノマスクの騒動も、最近あった牛乳が消費しきれないというニュースと似た臭いを感じます。

母親面するオッサンが居るわい。
教育ママに目覚めた首相 不思議な話ですが、岸田首相が「国民よ!牛乳を飲みなさい。」と言い始めました。教育ママみたいなことを言いますね。私も子供の頃は母親に毎日「牛乳を飲め。」と言われていました。 どうも生乳が大量に余っているらしく、大量廃棄...

結局、生乳は廃棄しなくて済んだようですが、「捨てる」と言われると「勿体ない」と思ってしまう貧乏性の人が日本人には多いのかもしれません。

Jミルク、生乳廃棄回避と発表 - 日本経済新聞
牛乳や乳製品の生産者団体やメーカー団体で構成するJミルク(東京・千代田)は11日、年末年始に懸念されていた生乳の廃棄を回避できた

日本人の「勿体ない精神」とやらでアベノマスクも廃棄を回避できるのかもしれません。
それにしても、散々いらないもの扱いしていたのにいざ捨てるとなったら「それなら貰う」という人がいっぱい出てくるとは・・・

ゴミでも取っておく人や特に必要ない物を拾ってくる人が「ゴミ屋敷」を作りますが、ゴミ屋敷作りそうな捨てられない人も多そうですね。

正直、欲しい人に自分宛ての配送料を負担してもらうとか、廃棄費用と比較してから廃棄するか、配布するか検討するとか、兎に角お金がかからないようにして欲しいものです。

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