前回当選したIPOの現状について
12月16日の記事にも書きましたが、前回IPO当選したネットプロテクションズホールディングスは上場初日の寄付きで売り抜けました。
結果はマイナス7200円とIPO当選した甲斐が無い残念な結果でした。
2021年にIPO当選した結果は以下のようになっています。
12/24 長栄(2993) 今回当選
12/15 ネットプロテクションズホールディングス(7383) 初日売り抜けマイナス7,200円
06/22 ペルセウスプロテオミクス(4882) 初日売り抜けプラス13,000円
06/22 ペイロール(4489) ホールド中 現状マイナス47,100円(未確定)
02/18 アクシージア(4936) 初日売り抜けプラス60,100円
結果は18,800円のプラスです。超微益~
当選して上場初日に売れば儲かるIPOだと思っていたところ普通に上場初日からマイナスもあるので、「別にIPOじゃなくても良くね?」という結果になっています。
今回もIPO当選しましたが、特に嬉しいということもなく、どちらかというと「せめて公開価格以上であってくれ。」という祈りの気持ちの方が強いです。
長栄(2993) について
今回IPO当選した長栄という会社は京都を中心とした関西系の不動産管理事業と不動産賃貸事業をおこなっている会社です。
マザーズ上場のIT企業よりは何をしているか遥かに分かりやすい会社です。
不動産管理と賃貸業なので、堅い業種です。
大きく崩れにくそうですが、12月24日上場の株式は7つもあり、長栄だけ東証二部上場ということで、あまり人気は出なさそうです。
会社名 | 会社コード | 上場市場 |
長栄 | 2993 | 東証二部 |
ニフティライフスタイル | 4262 | 東証マザーズ |
サスメド | 4263 | 東証マザーズ |
エフ・コード | 9211 | 東証マザーズ |
Green Earth Institute | 9212 | 東証マザーズ |
CS-C | 9258 | 東証マザーズ |
タカヨシ | 9259 | 東証マザーズ |
ホームページを確認する限り、創業は1980年で創業から40年以上経過してからようやく上場した会社のようです。
何となく結論は出ていますが、取り敢えず財務状況を確認します。
決算年月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 |
売上高(千円) | 6,417,185 | 6,771,028 | 7,873,571 | 8,285,463 | 8,031,258 |
経常利益(千円) | 509,168 | 941,778 | 1,503,442 | 1,603,800 | 1,435,167 |
当期利益(千円) | 534,294 | 1,227,360 | 1,057,742 | 985,721 | 982,302 |
資本金(千円) | 80,000 | 80,000 | 80,000 | 169,110 | 169,110 |
純資産額(千円) | 6,690,551 | 6,244,095 | 5,878,237 | 5,618,579 | 6,265,428 |
総資産額(千円) | 36,779,180 | 40,277,352 | 47,693,483 | 50,074,483 | 52,238,498 |
1株当たり当期利益(円) | 400,000 | 400,000 | 400 | 91 | 91 |
自己資本比率(%) | 18.2 | 15.5 | 12.3 | 11.2 | 12.0 |
従業員数(名) | 192 | 203 | 209 | 221 | 233 |
2021年は売上、経常利益共に減少しましたが、総資産額は順調に伸びています。
純利益の伸びも堅調です。
不動産関連の企業であり不動産買付のために資金を使用しているので、自己資本比率は低めです。
ですが、不動産業で上場している企業は30%程度が平均的であるため、平均よりさらに少ないです。
ちょっと突っ込み過ぎでしょうか。
現状の好調な不動産市況が崩れると不味そうです。
結論
保有メリットとしては、不動産業ということで業績が堅調です。
入居率も95%以上をキープしています。
また、創業者の長田氏と親族が株式の8割近くを保有しているため、業績の好調が続けば株式の配当は行われる可能性が高いです。
業績が順調に伸びれば、配当も順調に伸びていくと思います。
保有のデメリットとしては、創業40年の会社ということです。
新規上場ですが、今後大化けはしないでしょう。
また、創業40年にも関わらず従業員の平均勤続年数が短いのが気になります。
業績が堅調に推移しても大きく株価は上昇しないと思われます。
また、この長栄という会社以前訴訟を起こされていますね。
参考URL:申入・不動産賃貸借関連 (kccn.jp)
勝訴したようですが、客付けに不安が残ります。
不動産賃貸業もサービス業ですし、従業員の平均勤続年数と相まって凄いブラック企業臭がします。
長期的な保有には不安があるため、24日の上場日に売り抜ける予定です。
私の意見を記載したものですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
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