セミリタイアする際の退職金を考える。
セミリタイアを考えていると、当然会社が設定している定年退職(60歳、もしくは65歳・・今後は70歳かも)より前の年齢で退職することになります。
セミリタイアしようとした時に、会社が早期希望退職制度で退職者を募集してくれていればラッキーで、割増退職金を貰った上に会社都合退職することができます。
その際は「会社都合退職した場合の退職金」+「割増退職金(12カ月~24カ月くらいが相場)」を貰って退職した上に、雇用保険を貰うことができます。
金額は厚生労働省のホームページで確認する限り、以下の金額になります。
ちなみに上限額です。算出方法は賞与等を除く賃金の6カ月分の合計を180で割った金額の50~80%が1日当たりの金額(基本手当日額)になります。
年齢 | 支給額 (上限) | 被保険者であった期間 1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 |
30歳未満 | 6,845円 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | – |
30歳以上35歳未満 | 7,605円 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35歳以上45歳未満 | 7,605円 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
45歳以上60歳未満 | 8,370円 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60歳以上65歳未満 | 7,186円 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
1年未満だと、どの年齢でも90日分しかもらえませんが、勤続年数が増えれば増える程有利になります。最大で貰えるのは45歳以上60歳未満の勤続年数20年以上で330日分です。
60歳以上になると、支給日数が減るので雇用保険を最大限貰いたいのであれば60歳より前に退職した方が有利です。
私は35歳以上45歳未満で辞めたいので、最大270日×8,370円=2,259,900円貰えることになります。
結構おいしいので、セミリタイア後もすぐに働かずに限界まで雇用保険金を貰うことをお勧めします。
恐らく貰っている間にすっかりフルタイムで働けない体になっていると思いますが、そのままセミリタイアするならば特に問題にはならないと思います。
自己都合退職の場合
たまたま早期希望退職が募集されていればいいのですが、恐らく募集されていないと思いますのでその際は自己都合退職になります。
自己都合退職の場合はいくら位もらえるんでしょうか。
会社の人事規則を確認すれば計算式が出ている会社もあるので、そういう会社はセミリタイア前に自分で計算してみれば良いと思います。
記載が無い会社の場合、相場はいくらくらいなんでしょう。
上記のサイトで見る限り、勤続年数10年で100万円程度、20年で350万程度のようです。
中小企業のデータで、大企業の場合はもっともらえると思いますが、殆どの社畜は中小企業で働いていると思いますので、大企業ベースで退職金を考えて、いざ貰った際に愕然とするといったことがないように、この程度の金額しかもらえないことを予め把握しておいた方が良いと思います。
ちなみに、会社都合退職時の雇用保険は220万程度もらえましたが、自己都合退職の場合は雇用保険で貰える金額も以下のように減少します。
年齢 | 支給額 (上限) | 被保険者であった期間 1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 |
30歳未満 | 6,845円 | – | 90日 | 90日 | 120日 | – |
30歳以上35歳未満 | 7,605円 | – | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
35歳以上45歳未満 | 7,605円 | – | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
45歳以上60歳未満 | 8,370円 | – | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
60歳以上65歳未満 | 7,186円 | – | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
会社都合の場合に比べて半分程度まで減額されてしまいます。
先ほどの35歳以上45歳未満の場合だと、最大150日×8,370円=1,255,500円貰えることになります。
100万程度減額されますね。
勤続年数20年程度だと雇用保険+退職金でも500万円も貰えないことになります。
1000万円とか2000万円以上貰えると想定して退職してしまうと、少なすぎて当てが外れることになるので、セミリタイアする際は退職金は貰えないと考えておいて、セミリタイア後の予備費にした方が良いと思います。
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